『The Pictorial Key to the Tarot』を解読しながら訳していく Vol.21

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『The Pictorial Key to the Tarot』を解読・翻訳するシリーズ第21回のアイキャッチ画像。タロットの歴史や解釈を深掘りする内容を示す視覚的な要素を含む。

はい、こんにちは。

前回は、ウェイト=スミスタロットのイラストを手掛けた〝ある女性〟の存在が明らかになり、その女性のことを『高く評価されるべき芸術家』と、ウェイトが強く訴えているような一文でした。

ご存じの方も多くいらっしゃるかと思いますが、ウェイト=スミスタロットの『スミス』が、まさしくこの〝ある女性〟であり、その名をPamela Colman Smith(パメラ・コールマン・スミス)と言います。

私自身、パメラ・コールマン・スミスについてほとんど知りませんでしたが、みなさんにも彼女がどのような人物なのかをお伝えできたらいいなと思い、おおまかにですが、ざっとまとめてみました。

良かったら見てみてくださいね。

まとめていた時に、段々と、大枠だとしても彼女の人生について少しずつ触れていくわけなんですが、私はとても興味深い人だなぁと思いました。

またいつか、パメラ・コールマン・スミスについては、改めて深く触れていきたいと思います。

そして今回ですが、、、

ついに〝Reface(序文)〟が最終回となります。

ようやく、といったところですが、まだ開始間もない5ページ目ですからね、実際のところ。。。

達成感に比べ、実際に訳したページが少なく感じます、、、とほほ。。。

では、気持ちを切り替えやっていきましょう。

今回の一文 タロット史に刻んだ軌跡|ウェイトが紡いだあらゆる象徴との融合

では今回の一文です。

Regarding the divinatory part, by which my thesis is terminated, I consider it personally as a fact in the history of the Tarot ; as such, I have drawn, from all published sources, a harmony of the meanings which have been attached to the various cards, and I have given prominence to one method of working that has not been published pre-viously ; having the merit of simplicity, while it is also of universal application, it may be held to replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

長いですね。

恐らく最後にして過去一、序文一、長いかも知れません。

自分で打ち込んでいても「なんでこんなにコロン(,)を付けるのに区切らないんだろう。。。やっぱりウェイトって私と一緒で、文章書くのへ、、、」なんて思ってしまいます。

きっとそんなことはないのですが、いかんせん長いので、大きく3つに分け、そしてその中でまた【前半】と【後半】2つに分けていきたいと思います。

  • Regarding the divinatory part, by which my thesis is terminated, I consider it personally as a fact in the history of the Tarot ;〟

    【前半】
    Regarding the divinatory part, by which my thesis is terminated,
    【後半】I consider it personally as a fact in the history of the Tarot ;
  • I have drawn, from all published sources, a harmony of the meanings which have been attached to the various cards, and I have given prominence to one method of working that has not been published pre-viously ;〟

    【前半】as such, I have drawn, from all published sources, a harmony of the meanings which have been attached to the various cards,
    【後半】and I have given prominence to one method of working that has not been published pre-viously ;
  • having the merit of simplicity, while it is also of universal application, it may be held to replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.

    【前半】having the merit of simplicity, while it is also of universal application,
    【後半】it may be held to replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.

単語の間にハイフン(-)があるものを赤くしましたが、それは本文の中で改行される時に付けられるもので、間違いではありません。

本文と同じように記載した方がいいんじゃないかな?という判断で、そのようにしています。

稀に「ウェイトが意図的に付けたのでは?」と見受けられるものもあるのですが、基本的にはハイフンをなくしたものが本来の単語やフレーズとなります。

と、たった今そのようなことをお伝えしたばかりなのに恐縮なのですが、この〝hand-books〟は、実は改行時のものではありません。

ですが調べてみても、あまりそれらしい答えが見つかりませんでしたので、一応こちらの見解だけでもお伝えしてみようかなと思います。

ひとつは、〝hand〟と〝book〟を分けることで、「手引書(手で扱う本)」というような意味を視覚的に持たせたかったのかな?ということ。

もしくは、このような単語と単語が合わさった複合語をハイフンで区切るのは、昔の英語では割と一般的なスタイルだったそうで、その可能性もありますよね。

何かしら参考になれば幸いです。

はい、では最後らしいボリュームだということはお伝えできたと思いますので、地道に1つ1つ見ていきましょう。

ウェイトが残したタロット史への影響とその事実

まずはRegarding the divinatory part, by which my thesis is terminated, I consider it personally as a fact in the history of the Tarot ;ですが、【前半】と【後半】に分けてやっていきたいと思います。

【前半】

まず始めに〝Regarding the divinatory part, by which my thesis is terminated,〟を前から1つずつに見ていきたいと思います。

〝Regarding〟なんですが、これまた「~に関して」「~について」という意味なのだそうですね。

ここのところ、毎回のように「~に関して」という意味を持つ単語が使われています。。。

一体、どういう使い分けなのでしょうか?

前回、〝Regarding〟と同じ「~に関して」という意味を持つ3つの単語について、違いを少しお話ししました、すごく簡潔にですが。

また今回も新たに「~に関して」=〝Regading〟が使われているわけなんですが、どのような位置付けなのか、再度調べてみました。

表現意味・ニュアンス使われる場面
aboutカジュアルに「~について」日常会話
ライトなビジネス
regardingややフォーマルな「~に関して」ビジネスシーン
公式な書類
as to「~について言えば」フォーマルな場面
公式な説明
in respect of非常にフォーマルな「~に関して」契約書
法律関連

表を見てわかるように、〝Regading〟はややフォーマルな「~に関して」なんですね。

こうも立て続けに「~に関して」を使ってくるということは、、、!?

もしや!?

、、、いえ、それはわかりませんが、みなさんも、もうすっかり『~に関してマスター!!』ですね!!

なんて思ってしまうには、少し、まだ早いです。

「~に関して」という意味を持つ単語及びフレーズは、まだこの他にも5つほどありました。

全部出てきたらどしましょう、それはそれでちょっと面白そうですけど。。。

というわけでいきなり、こんな深く突っ込んだ内容になってしまいましたが、まだ始まったばかりです。

頑張りましょう!!

続いては〝divinatory〟ですね。

勘の良いみなさまなら、もう音からして何のことだかわかると思います。

はい、そうです。

「占いの」「予言的な/神託」というような意味です。

ですが、これは、いつもお伝えしていますように、いわゆる私も興味のない方の一般的な〝占い〟のことではなく、ウェイトが思うところの〝占い〟だと思います。

以前にも〝divination〟だったかな、、、

その単語が出てきた時にも、このことについて少しお話しをさせてもらったんですが、この〝divi〟が付いた「占い」という意味を含む単語は全て、エンターテインメント性を含まない方の〝占い〟だと思った方が正解だと思います。

だからと言って、私も「じゃぁ、神託というものを信じるのか?」と聞かれると、少し答えづらいですが、ですが、それでも、それと私たちがよく耳にするいわゆるエンタメ系の占いとは違うものだということはわかるじゃないですか?

あまり上手く説明できていないかも知れませんが、これと言った根拠もなく「あなたの未来はこうです!!」みたいなものではなく、もっと奥深いものを指していると思っています。

ですので、、、何が言いたいのかと言いますと、ウェイトの言う〝占い〟も、単なるその辺にある〝占い〟ではない、ということが言いたかったです。

恐らくですが。。。

今の段階ではまだ断言できるところではありませんが、十中八九その解釈であっている気がします。

というわけで、〝Regarding the divinatory part〟を、敢えて直訳にしてみますが「占い的な部分に関して」というような意味になるかと思います。

そして続く〝by which my thesis is terminated〟ですが、この英文をちゃんと読んでくださっている方はきっと「ターミネーター?」を連想しましたよね?

ねっ?

やはりそう思いましたよね。

私も、ターミネーターはほとんど知らないのですが、〝terminated〟と読んでいて「ターミネ、、、」と来たら、もうそれしか浮かびませんでした。

はい、では先に〝terminated〟の意味から見ていきますが、こちらは「終わらせる」という意味があるそうです。

こちらもまた、フォーマルな表現だそうなのですが、正直、「終わらせるにフォーマルとかあんの?」という気持ちです。。。

ということでターミネーターって「終わらせる者」という意味だったんですね!!

知りませんでした。

、、、ターミネーターはもういいですかね。

そして順番が逆になってしまいましたが〝thesis〟ですね。

こちらは「スィーサス」と読むそうです。

久しぶりに読めない単語でした。

「論文」という意味だそうなのですが、「学術論文」といったものや、哲学や学問的な論証のことを指すそうなんですね。

きっと、こういう感じで「論文」という意味を持った単語も幅広くありそうですね。。。

日本語だと、割と一言「論文」ですが、英語だとこういうところが急に細かくなるんですね。

はい、では〝by which my thesis is terminated〟ですが、こちらは「それによって私の論文は終わらせられた」というような意味になるかと思います。

〝is terminated〟は受動態ですので、「終わらせられた」みたいな解釈であっているかとは思うのですが、何故このような表現なのかはまだわかりません。

ページ数の関係で終わりにしなくてはならなかったのか、、、

どちらかと言うと、自分の意志で終わりにしたという感じではない気がするんですね。

ということで一度、まとめます。

〝Regarding the divinatory part, by which my thesis is terminated,〟

占い的な部分に関して、それによって私の論文は終わらせられた。

直訳するとこんな感じかも知れません。

後ろの文章を見ないと何とも言い難いですが。

では次へ進みましょう。

【後半】

はい、では【後半】の〝I consider it personally as a fact in the history of the Tarot ;〟を見ていきます。

まず〝consider〟ですが、、、

少し前に〝consideration(名詞)〟という単語が出てきた時にもお話ししたのですが、〝consider〟も同じように複数の意味があり、ニュアンスも様々です。

ここでは動詞として使われる〝consider〟の基本的な意味をお伝えします。

「~と考える/みなす」「熟考する/慎重に考える」「考慮する/配慮する」というような感じです。

その後のものは大丈夫そうですかね?

さっとですが見ておきましょう。

it → それは

personally → 個人的に

as a fact → 事実として

in the history of the Tarot → タロットの歴史の中で

以前〝fact〟を扱った際の考察があるのでよろしければご覧ください▶▶こちら

はい、ということでまとめます。

〝I consider it personally as a fact in the history of the Tarot ;〟

私は、それをタロットの歴史の中の事実として、個人的に考えています。

というような感じですかね。

また敢えて直訳に近い形にしました。

割と普通にわかりますよね。

では次に進みましょう。

ウェイトが築いた象徴の調和と広め続けた新たな手法

続きまして、、、

I have drawn, from all published sources, a harmony of the meanings which have been attached to the various cards, and I have given prominence to one method of working that has not been published pre-viously ;〟

ですが、やはりだいぶ長いので、【前半】と【後半】に分けます。

【前半】

では、〝as such, I have drawn, from all published sources, a harmony of the meanings which have been attached to the various cards,〟から見ていきましょう。

割と簡単な単語やフレーズの意味からさっとまとめてしまいます。

as such → それとして

have drawn → 導き出した

published → 出版された

source(s) → 情報源/出典

attach(ed) → 結び付ける/付属させる

various → さまざまな/いろいろな

※これらはほんの一例です。

こちらも文としては少し長めですが、そこまで内容の難しいものではなさそうです。

〝as such, I have drawn〟ですが、こちらは「それとして、私が導き出した」というような意味になるかと思います。

男性であれば「ドロー!!」という台詞にぴんとくる方もいらっしゃるかも知れませんが、〝draw〟「引く」という意味ですね。

ですので、〝have drawn〟を「引き出す」という風にしてもいいのですが、恐らくここでの使い方は「導き出した」の方が適しているかなと思います。

どの文にも言えることですが、細かな調整は、全体の意味をなんとなくでも把握してからになりそうです。

続いて〝from all published sources〟ですが、こちらは「全ての(公にされている)情報源から」というような意味になります。

訳としては()括弧にしましたが、この「公にされている」というのはちょっとしたポイントかなと思います。

はい、そして〝a harmony of the meanings〟ですね。

「意味(たち)の調和」といった感じでしょうか。

複数形なのは、それぞれのカードが持つさまざま意味のことを示しているからだと思います。

訳す時にはこのようには訳しませんが、ここでは敢えてわかりやすく、物ではありますが「たち」と付けておきました。

そして〝which have been attached to the various cards,〟ですね。

ちょっと長いですが、一気にいきます。

この〝which〟は前文の〝the meanings〟を指しているかと思います。

ですので「それはさまざまなカードに結び付けられてきた」という感じかと思います。

〝have been〟とありますので、「これまでずっと続いている(続いてきた)」というようなニュアンスを含んでいるかと思います。

うぅ、、、これまでのように「は?なんだこの単語は?」みたいなものが少なくて嬉しいです。。。

では、まとめてみましょう。

〝as such, I have drawn, from all published sources, a harmony of the meanings which have been attached to the various cards,〟

それとして、私は、さまざまなカードに結び付けれらてきた意味の調和を、あらゆる公開されている情報源から導き出した。

「それとして」を「そのようにして」とかにしてもいいかも知れません。

割と本文に忠実に訳しました。

では、【後半】を見ていきましょう。

【後半】

はい、では〝and I have given prominence to one method of working that has not been published pre-viously ;〟になります。

あまり難しくはなさそうです。

前から順に見ていきます。

〝and I have given prominence to〟ですが〝give prominence to〟というのが1つの熟語で「際立たせる」「強調する」という意味になるそうです。

それの『現在完了形』ですので、「強調してきた」というような意味になると思います。

『現在完了形』という言葉は知っていますが、私自身、子供の頃に教わって以来、あまり意味という意味はわかっていないままだなぁと思いました。

せっかくですので、今ここで再度学ばせてください。

ということで、敢えて本文に使われている〝I have given〟でいろいろな時の変化を表してみようと思いました。

よろしければ、みなさんもぜひご活用ください。

過去形

I gave

私は与えた
(単なる過去の出来事)


過去
進行形

I was giving

私は与えていた
(過去の特定の間で進行中だったこと)


現在
完了形

I have given

私は与えてきた
(過去から今にかけて続いていること)


現在形

I give

私は与える
(習慣的な行動や一般的な事実)


未来形

I will give

私は与えるつもりだ
(これからする未来のこと)



未来
進行形

I will be giving

私は与えているだろう
(未来のある時点で進行中のこと)

いかがでしょう?

自分で作っておいてなんですが「めちゃくちゃわかりやすい!!」と思ってしまいました。。。

多分、子供の時にも、先生はこのようなことを一生懸命口にして説明してくれたはずなんですが、、、

全然覚えていませんし、要はそれって身になっていないのとほとんど変わらないと思うんです。

今でもなのですが、、、私はあまり理解力がないと言いましょうか、理解するまでに少し時間が掛かるタイプだと思うのですが、正直、この図を子供の時に見せられていたら普通に理解できていただろうなぁ、、、なんて思ってしまいました。

また、今回は〝時の流れ〟がわかるものだけにしましたが、私の好きな受動態ですと〝I have been given〟となり「私は与えられた」となります。

まだまだ他にもいろいろな体系があるんですね。

というわけで〝and I have given prominence to〟「そして、私は~を強調し続けてきた」というような意味になるかと思います。

一体、何を強調し続けてきたというのでしょうか?

それが〝one method of working〟なのですが、こちらは直訳しますと「1つの作業方法」といった意味になるかと思います。

ですが、〝method〟と言うと、私の一、日本人の感覚としましては「やり方」とか「仕組み」なんかと言う方がぴんと来るかな、という感じがします。

どれも同じような内容ではありますが、なんとなく日本語で言うところの「作業」って、ちょっともう違う種類(分類?)な気がします。

そして、続く〝that〟以降の文章です。

〝has not been published pre-viously〟ですが、〝pre-viously〟〝previously〟という単語で、「以前に」とか「過去に」というような意味になります。

「プリーヴィアスリー」というような読み方なのですが、もう「過去」という日本語を世界共通語にした方が短くていいじゃないかと思った次第です。。。

そんなことを思いつつ、少し考えてみますと、日本語って音?が案外少なくてシンプルなのかも知れません。

あってるかな。。。

これはいいことに気付きました、よし。

はい、というわけで〝has not been published pre-viously〟は、つい先ほどお伝えしました『現在完了形』+『受動態』が混ざったものです。

ですから「過去、公にされてこなかった」というような意味になるかと思います。

全部まとめられそうですかね。

〝and I have given prominence to one method of working that has not been published pre-viously ;〟

そして、私は、過去、公開されたことがなかった1つの作業方法を強調し続けてきました。

直訳に近いように訳しましたが、まぁなんとなく言わんとしていることはわかりますよね。

調整する楽しみは最後に取っておきましょう。

では最後の文に入りましょう。

ひゃぁ~、いよいよです。

楽しみです^^

大辞典をも凌ぐウェイトが確立させた手法の特徴

では最後having the merit of simplicity, while it is also of universal application, it may be held to replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.です。

【前半】

はい、では【前半】の〝having the merit of simplicity, while it is also of universal application,〟になります。

使われている単語をざっと整理します。

merit → 価値/利点/長所

simplicity → 簡潔さ/単純さ

while → 一方で/同時に/~の間に

universal → 普遍的な/万人向けの

application → 適用/利用/応用

※これらはほんの1つの例です。

みなさんも同じかなと、勝手にそう思い込んでいるのですが、普段何気なく、当たり前のように「アプリ」だなんて言っていると思うのですが、元になった単語にはこんな意味があったんですね。

今となってはもう『アプリ』という1つの単語になってしまっているかなと思いますが、意外と元々の意味と、実際に使われている意味が合っていないなという気がしました。

余談でした。

では、前から順に見ていきます。

まず〝having the merit of simplicity〟ですね。

こちらは「単純という利点を持った」というような意味になるかと思います。

恐らく、ここでは占いの手法?のようなことを話している気がしますので(本当にまだ先を見ていないんですね)「簡潔な」と言うよりは「簡単な」「単純な」と言った方が、表現としては合っているかなと思います。

そして〝while it is also of universal application〟ですが、こちらは「同時に、それもまた普遍的に応用できるもの」というような意味かと思います。

この部分だけで訳すのは少し難しいと感じましたので、全体で見てみます。

〝having the merit of simplicity, while it is also of universal application,〟

単純であるという利点を持ち、同時にそれもまた普遍的に応用ができるものである。

といった感じでしょうか。

ふむふむ、なるほどなるほど。

段々と見えてきましたね。

では最後の最後になります。

【後半】

最後は〝it may be held to replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.〟です。

どれも聞いたことあるのに「意味は?」と聞かれるとわからない単語ばかりでした。

よって、単語から整理していきたいと思います。

be held to → ~と見なされる

replace → 交換する/取って代わる

cumbrous → 扱いにくい/厄介な

involved → 複雑な/込み入った

※これらはほんの一例です。

おおまかにですが、このような意味となります。

〝held〟は〝hold〟の過去形(及び過去分詞形)です。

〝be hold to〟「~と見なす」というような意味ですが、〝be held to〟と受動態になっていますので「~と見なされる」というような意味となります。

「~と考えらえる」という風にしても良いかも知れません。

また〝may〟が付くことにより「~かも知れない」という意味が付与されます。

ですので、〝it may be held to〟を直訳しますと「それは~と見なされるかも知れない」というような意味になるのですが、「それは~であると考えられるかも知れない」というような訳でも良いかと思います。

そして〝replace〟ですが、「~に代わって」というような意味で、何の代わりになったのか?が、この先に書いてあります。

それが〝 cumbrous and involved systems of the larger hand-books.〟です。

〝cumbrous〟は「カムブラス」というような読み方で、「扱いにくい」というような意味がありますが、その「扱いにくい」に続き、更に〝and involved systems〟「複雑な体系(仕組み」とあります。

物凄く複雑で、厄介な感じがしますね。。。

先を見てみましょう。

最後は〝of the larger hand-books〟です。

〝hand-books〟のハイフンの意味は冒頭でお伝えした通りです。

こちらは「より大きなハンドブックの」というような意味になると思いますが、ちょっと不思議な表現ですよね。

ハンドブックって個人的には手のひらサイズのものを指すと思っているので、それなのに「より大きい」と言ったら、もうそれはハンドブックではなくなってしまうのでは、、、という気がしてしまうのですが、恐らくこれは姿形のことを言っているわけではないんでしょうね。

内容のことかな?という感じがするのですがどうでしょう?

というわけで〝 cumbrous and involved systems of the larger hand-books.〟「より大きいハンドブックの扱いにくく複雑な体系(仕組み?)」というような感じになるかなと思うのですが、私自身、ちょっと何を言っているのかまだよくわかりません。。。

では、まとめてみましょう。

〝it may be held to replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.〟

それは、より大きなハンドブックの扱いにくく複雑な体系に取って代わると考えられるかも知れない。

という感じでしょうか。

まぁ、言わんとしていることはなんとなくはわかりますが、割と直訳なので、ちょっと不思議系ですね。

いやぁ~、お疲れさまでした。

終わりましたね^^

ではまとめに入りましょう。

まとめ&解説

では、改めて今回の一文をお見せします。

Regarding the divinatory part, by which my thesis is terminated, I consider it personally as a fact in the history of the Tarot ; as such, I have drawn, from all published sources, a harmony of the meanings which have been attached to the various cards, and I have given prominence to one method of working that has not been published pre-viously ; having the merit of simplicity, while it is also of universal application, it may be held to replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

そして少し長いですが、今回の訳です。

占い的な部分に関して、それによって私の論文は終わらせられた。
私は、それをタロットの歴史の中の事実として、個人的に考えています。
それとして、私は、さまざまなカードに結び付けれらてきた意味の調和を、あらゆる公開されている情報源から導き出した。
そして、私は、過去、公開されたことがなかった1つの作業方法を強調し続けてきました。
単純であるという利点を持ち、同時にそれもまた普遍的に応用ができるものである。
それは、より大きなハンドブックの扱いにくく複雑な体系に取って代わると考えられるかも知れない。

割と直訳に近い訳にしました。

また、こちらが前回の見解です。

『特に意味や帰属に関しましては、私の厳重な監督下において慎重に扱われ、芸術家として高い評価を受けるべくある女性の手によって、それらは入念に準備されてきました。』

最後に、これらのことを踏まえて、当サイトの結論を述べます。

タロットの世界の見解

占いに関しては、それによって私の論文は締めくくられますが、私個人としましては、それがタロット史上欠かすことのできない大きな1つの事実だと捉えています。その上で、これまでカードに付与されたさまざまな意味と、また、これまで公にされてきたあらゆる情報の源と、そして私自身の解釈を踏まえながら、それらが調和を図れるよう導き出しました。そして、これまで公表されたことのない、ある特定の手法に着目し、常にそのことの価値を伝え続けてきました。この手法は単純でありながらも応用力が高く、従来の大きくて複雑な扱いづらい書籍の代わりになると言えるでしょう。

はい、このような形でいかかでしょうか?

だいぶ、本文にはないものを付け加えてしまったのですが、この一文ではこのくらいやってようやく意味という意味が伝わる(タロットを知らない人たちに対しても)日本語らしい日本語になるのではないでしょうか。

元々が、長文の中でも割と長い、、、いえ、過去一、序文一の長文でしたので、どうしても訳も長くなってしまうのですが、ここは敢えて直接的ではなく、文中には書かれていないさまざまな細かな部分を付け加え、より内容がわかりやすくなるよう心掛けてみました。

実際、私自身、訳していて「なんで、こんなことを言っているのかな?」と思う部分も多かったので、自分自身の理解を深めるためにも追究していったのですが、それがこのような結果になりました。

その中でも特に「へ?」と思った部分だけ、少し解説をさせてください。

1.「タロットの歴史の中の1つの事実として」という部分

2.「さまざまなカードに結び付けれらてきた意味の調和を、あらゆる公開されている情報源から導き出した」という部分

3.「公開されたことがなかった1つの作業方法を強調し続けてきました。」という部分

今回、この3つの部分が少し厄介でした。

この3つについて少しお話しをします、少し、、、

多分少し。。。

まず①についてですが、これは「何的に1つの事実と言いたいのかな?」という気がしたので、そこをしばし自分なりに考え、「まぁこういうことだろうな」ということからどんどん発展させた結果が、『タロット史上欠かすことのできない大きな1つの事実だと捉えています』という見解に繋がりました。

後者がなくても、言っている言葉の意味自体はわかると思うんです。

ですが、肝心の文章としての内容がわかるかと聞かれたら、それは怪しくないですか?

ですので考えました。

恐らく、ここでの言いたいことは、ウェイトが調和させたであろう、この先に出てくるいろいろなカードの意味、リーディングのやり方なんかについて、それらがタロット史上において=タロットの歴史的な観点から見て、1つの重要な基点(ポイント)となる出来事だろう、というようなことが言いたいのだと思うんですね。

すごく簡単に言うと、タロット史というものは学校で習うようなものではありませんので、なので年表といったものが一般的には存在していません。

ですが、それが日本の歴史や、世界の歴史といったものになると、そういったものは存在していて、そしてその中には必ず『○○年〇月〇日、誰々が何々をした』ということが書かれていて、それをみながみな、当たり前のように熟知していますよね?

要は、そのように、もしタロットにおいての歴史的な年表が存在するのであれば、ウェイトがここで言っているようなことは年表に刻まれるようなことだと言いたいのだと思うのですね。

なんとなく伝わっているでしょうか、、、私の説明だと不十分かも知れない、、、心配。。。

最初は「タロット史上大発見をした!!」というようなことが言いたいのかな?と思ったのですが、何度も英文を読む感じ、多分そこまでではないかな?と感じました。

そのようなことから、ここでの訳は『タロット史上欠かすことのできない大きな1つの事実だと捉えています。』という風にさせていただきました。

タロットの年表も、個人的には、いつか作って公にしたいなとは前々から考えているのですが、この『The Pictorial Key to the Tarot』の訳を先に手を付けてしまったがためにそれどころではなくなってしまいました(笑)

いつかやります。

きっとやります。。。

ただ、こういうのってどこまで掘っていったらいいかを決めるのがやや難しいんですよねー。。。

細かすぎてもわかりづらくなってしまいますし、おおまかにし過ぎてもちょっと面白くないですよねー。。。

はい、では次に②の「さまざまなカードに結び付けれらてきた意味の調和を、あらゆる公開されている情報源から導き出した」についてです。

こちらも本文を読む限りでは〝from all published sources〟とあって、直訳するとやはりあらゆる公開されている情報源からになってしまうんですよね。

意味わかりますかね。。。

間違っているとは言い切れませんが、この訳ですと、この公開されている既存の情報を基に、これまでにあったタロットカードのそれぞれの意味を調和させた、、、みたいに受け取れてしまいませんか?

私にはそう聞こえてしまうんですね。

ですが、私としましては「それは、調和とは呼ばないんじゃ、、、」という気持ちにさせられてしまうんですね。

なので、直訳のままですと、あまりしっくり来ませんでした。

ここでの言いたいことって、「今までの(その辺の人たちが付けたような?)タロットカードの意味と、今までに公にとされているある程度(神秘主義などの中でも)定義づけられたカードの意味の調和」ということなんじゃないかな?という風に私は思ったからです。

ですが、それはもちろんウェイトの解釈ありきですよね?

これは本文には一切書かれていないことですが、私はそのように感じましたので、それで敢えて回りくどいような言い方をしていますが、ですが、もしここでの1番言いたいことが「自分(ウェイト)が調和を導き出した」ということであれば、私はこれまでカードに付与されたさまざまな意味と、また、これまで公にされてきたあらゆる情報の源と、そして私自身の解釈を踏まえながら、それらが調和を図れるよう導き出しましたとするのが、恐らく事実として1番まとも、、、もしくは適当なんじゃないかなと思いました。

要はこの〝from〟が少し曲者なんですね(笑)

恐らく、我々日本人の多くは、この〝from〟を「~から」と、どこかからかの出所を表すような単語として学んでいると思います。

ですので、あまりぴんと来ないかも知れませんが、「~から」という出所を表す他に、〝from〟は「参照しつつ」みたいな意味でも使われるそうなんですね。

まさか、こんなにも〝from〟について調べる日が来るだなんて思ってもみませんでしたが、ですが、そうすると、この見解も間違いではないかも知れませんよね^^

ということで②についてでした。

3つ目の③は「公開されたことがなかった1つの作業方法を強調し続けてきました。」というところだったのですが、これも「いきなり出てきたな、、、」と言いたくなるくらい、「え?いつから強調し続けてきたの?今いきなり言い出したよね。。。」という風に思ったんです。

これまでの序文の中でも、そのようなことは何1つ書かれていなかったと思ったので、ちょっと納得がいきませんでした。

ですでの、少し先読みもしつつ、このことについて徹底的に調べ上げてみました。

ここでウェイトが言っているように、実際に私も、この論文の最後の方を見てみることにしました。(ちなみになんですが、ここでの『論文(thesis)』はこの『The Pictorial Key to the Tarot』のことを指していて、以前出てきた『小論』とは別のものだと思います。)

すると、このようなページがありました。

『The Pictorial Key to the Tarot』の一部のページ。左側にタロットカードの解説があり、右側には「Outer Methods of the Oracles」というタイトルの下で、ケルト十字(Celtic Cross)のカード配置図が描かれている。ページ番号は305。中央の「Significator」と周囲の番号付きカードが占いの手順を示している。
『The Pictorial Key to the Tarot』
Outer Method of the Oracles p.305

詳しい内容は今ここではお伝えしませんが、リーディング(どうしてもあまり〝占い〟とは言いたくないんですよねー、、、)をする際、カードの並べ方がいろいろあるのですが(その並べ方のことを〝スプレッド〟と言います)その1つにこちらの『ケルト十字(Celtic Cross)』というものであり、これがウェイトの言う「公開されたことがなかった1つの作業方法」のことなんですね。

ウェイトはこのケルト十字で行うリーディングがとても簡単で、それなのにいろいろと応用が利く、ということを言っているんですね。

ちなみになんですが、ウェイトがこのケルト十字のスプレッドを作ったというわけではないと思います。

明確な資料は見付けられませんでしたが、諸説いろいろあるとは思うのですが、一応黄金の夜明け団がこの展開方法を広めたとされているのが有力だそうで、であれば、「これまでに公開されたことがない」というのも納得ですし(神秘主義の内容は基本的に門外不出です)、それなのにウェイトがこの展開方法を知っていたことも納得がいきますよね。

恐らく、この『The Pictorial Key to the Tarot』での発言に限らず、長らくこのケルト十字の価値を重要視しては、広めようと考えていたのだと思います。

本文を直訳しますと「強調し続けてきた」というような意味になるのですが、ですがそのような表現って、あまり自分に使うような表現だとは思わなかったのですね。

ですので、常にそのことの価値を伝え続けてきましたというような訳にしました。

という感じでしょうか。

ウェイト自身、本文の中で伝えていますが、このケルト十字に関する事柄はこの本の1番最後の辺りにあります。

詳しく見ていくのはまだまだ先のことになりそうですね。。。

それとすみません、最後にもう1つだけ。。。

〝replace the cumbrous and involved systems of the larger hand-books.〟とありましたが、ここでの見解はよくできたなと自負しております。

従来の大きくて複雑な扱いづらい書籍の代わりになると言えるでしょう。というように訳したのですが。

割と、この『ハンドブック自体がより大きくなったもの』とされてしまいそうな文の構造をしていると思うのですが、この〝larger〟は恐らくハンドブックの姿形を表す意味での「より大きい」ではなく、恐らく「ハンドブックよりも大きな(もしくは大規模な)」という意味での〝larger〟だと思います。

でないと、「より大きいハンドブック」という、奇々怪々な日本語になってしまいますし、先ほどの〝hand-books〟のところでもお伝えしましたが(全然意図的ではありませんでしたが)普通に考えて、ハンドブックを「より大きなハンドブック」とするのは、かなり矛盾があるかなと思いました。

その証拠にと言っていいかわかりませんが、〝books〟なんですよね。

なので、ハンドブックを思わされる大きさのもの(本)たちよりも大きい(本)、というような意味だと思ったのですね。

あとは見解の通りですね。

要は、そのような大きいばかりで、複雑で扱いづらいような本の代わりとも言える代物だということが言いたかったのではないでしょうか。

ちなみに、これはウェイトが言っていることですからね。

はい、では解説は以上となります。

最後らしいボリュームでしたね。

きっと、ここまで読んでくださった方々も満身創痍気味だと思います。。。

なんだかんだ言ってもこの〝Reface(序文)〟はたった5ページほどの短い枠(コーナー?)でしたが、それでも内容的にはかなりのボリュームがありましたよね。

正直、私自身も当初の目論見よりかなりの時間がかかってしまいました。。。

この約1ヶ月半、ほとんどの時間を、序文の訳とサイトの裏方作業にあてていました。

こんなにも頭を使ったのは久しぶりで、毎日のようにチョコレートを欲していました。

夏場はもちろんのこと、冬場の寒い時期でも冷蔵庫にいれて冷やして食べるのがおすすめです。

何箱くらい食べたでしょう。。。

3日に2箱くらい食べていたと思います。

私がたくさん買っていたからなのでしょうか、そこまで影響力はない気もしますが、気付けば1箱30円も値引きされていたんですよ。

有難いですよね、今のこのような時代で、そもそも170円前後のお菓子ですが、それを30円も値引きしてくれて。

サクサクしていて、準チョコレート菓子の中では、私はトップクラスだと思っています、エブリバーガー!!

とってもとっても美味しいので、ぜひみなさんも、牛乳と合わせて召し上がれ♪

って、何の話をしているんでしょう。。。

ということで、この〝Reface〟の訳はこれで最後となります。

完了です!!

やり切りました!!

では、最後までお付き合いくださった方々、みなさん本当にありがとうございました。

また次回。

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