『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.7
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こんにちは。
少し前は「もう夏か~」なんて思えるような、暑い日が続いていました。
ですが、6月になったというのに10℃を下回る現在。。。
衣服もすっかり半袖に切り替えていましたからとても寒いです。
ですが、中途半端に入れてしまった灯油が残っていたため、しまうにしまえなかったストーブが使えたので良かったなとも思います。
東京にいた頃よりも青森(私がいるのは弘前ですが)は、夜と日中の気温に差があるように感じられます。
みなさんも、体調等崩されないようにしてくださいね。
では本題に入りますが、、、
前回の一文は『深い知の探求を続けていくほど、時に、明らかな詐欺や欠如を欠いたものに出会うことがあり、何故かそれが妙な爽快さをもたらすことがある、、、』というようなことが述べられていました。
対照的な〝知性〟を並べ、「知を究めるということがどういうことなのか?」ということについて、皮肉を交え伝えられていた文章だったと思います。
また、今回の文章も複雑なものでしょうか。。。
頑張ります。
今回の一文 オカルトの視点から見る歴史の役割
では今回の一文です。
But the aspects of history, as seen through the lens of occultism, are not as a rule decorative, and have few gifts of refreshment to heal the lacerations which they inflict on the logical understanding.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
少し長くなってしまうのですが、2つに分けて見ていきたいと思います。
〝But the aspects of history, as seen through the lens of occultism, are not as a rule decorative〟
〝and have few gifts of refreshment to heal the lacerations which they inflict on the logical understanding.〟
では早速、参りたいと思います。
よろしくお願いいたします。
オカルトの視点で見る歴史の持つ装飾的な側面とは?
はい、では前半〝But the aspects of history, as seen through the lens of occultism, are not as a rule decorative〟とありますが、あまり難しい単語はありませんでしたから前から順に見ていきます。
〝But the aspects of history〟とありますが、こちらは「しかし、歴史の側面(観点)からは」という感じですかね。
次に〝as seen through the lens of occultism〟ですが、まずこちらの〝as seen〟には「見られるように」とか「~として捉えられるように」といった意味があるそうです。
そして〝through the lens of 〟が「~のレンズを通して」「~の視点を通して」という意味になりますから、「オカルトの視点を通して見られるように」というような意味になるかと思います。
そして、オカルトというレンズを通して見た歴史というものが何なのでしょうか?
それが〝are not as a rule decorative〟なのですが、〝as a rule〟という熟語には「一般的に/原則として」という意味があるそうで、「一般的な装飾ではない」というようなことを言っておられるようです。
「オカルトというレンズを通して」「オカルトというレンズ越しに」「オカルトの視点から見て」など、いろいろな訳ができそうですが、この〝オカルト〟も厳密に「神秘主義」と訳した方が良いのか、気持ちやんわり「神秘学」と言う方が良いものなのか、少し悩ましいです。
また、意味としては「装飾」かも知れませんが、装飾って要は、着飾るとか、そのものを美しく見せるためのものですよね?
ですから、単に「装飾」とせず「美化」とか、そのような訳でも良いかも知れません。
そんなニュアンスが含まれている気がします。
ですが、〝are not〟ですから、「美化されることはない」というような意味になるかとは思いますが、、、
毎度のことのように言っているかも知れませんが、私自身、こうして訳してはいますが、全然何を言いたいのかは、まだこれっぽっちもわかっていないのですね。。。
きっと最終的には、間違いなく繋がっていて、間違いなくきちんとまとまった、1つの章の中の一文だということはわかるのですが、こうして一文一文、単発で見ているからなのか、けっこう全てが突発的なものに思えて、「は?急に何を言っているんだ!?」みたいな感覚に陥るのが常です。
一度、まとめますが、念のため、ここでは敢えて直訳に近い形にしたいと思います。
〝But the aspects of history, as seen through the lens of occultism, are not as a rule decorative〟
→ しかし、歴史の側面では、オカルトのレンズを通して見ると、一般的には装飾的ではない。
というような感じになるかと思います。
また、文の構造なんかは無視した方が日本語的には良い訳ができそうですね。。。
では、次に参りましょう。
論理的理解
はい、では後半の〝and have few gifts of refreshment to heal the lacerations which they inflict on the logical understanding.〟を見ていきます。
まず先に、意味を知らない単語から整理します。
・refreshment → 安らぎ、元気を取り戻すもの
・laceration(s) → 傷、精神的なダメージ
・inflict → (害や損害を)与える
・logical → 論理的な
※これらはほんの一例です。
一応、「念のため、、、」と思って〝logical〟を調べたのですが、私、この「論理的」「理論的」「倫理的?」という類の言葉が苦手です。
覚えようとしても、またその場でも「なるほど」と思うにも関わらず、毎度出てくる度「なんだっけ?」となっています。
そういう意味では、こんな風にウェイトの著作を扱うようになったから〝哲学〟というものも、なんとなく少し理解してきたものの、そもそも〝哲学〟というものもよくわかっていませんでした。
それでもなお、〝哲学〟というものは、私の中では「心に関すること」という理解に留まっていますが。。。
良いとか悪いの話ではありませんが、根本的に「決まった言葉しか遣っていないんだな、、、」と思いました。
「言葉」と口にして思い出しましたが、最近、養老孟司さんという方の話がすごく響くんですね。
前から名前だけはYouTubeなんかで見掛けることがあったのですが、実際にどういう方なのかということに関してはまったく知りませんで。。。
なんとなく見てみたんですよね、実際に講義をされているお話なんかを。
養老孟司さん、解剖学を専門とした科学者というのが表向き、、、と言ったら違うかも知れませんが、一般的にはそのように知られていると思うのですが、私は昆虫の方から知ったという感じで「すごい、マニアックな人だな!!」という印象と同時にすごい嬉しい気持ちにさせられたんですね。
ですから興味が湧いてしまったと言っても過言ではないのですが、私の人生には、これまで〝科学者〟というものは、漫画やゲームの中にしか存在しないものでしたから、生まれて初めて私の中にリアルな科学者が入ってきたんですね。
「あまり科学に興味がない。」と言ったら、それは語弊がありますが、要は学校で学ぶような科学(化学?)しか知りませんから、てっきり全然内容がわからない話ばかりなのかな、、、と思っていたのですが、なんだか「え?なんかすごい柔らかくて話が聞きやすい!?好き!!」と思ってしまったのですね。
もちろん私は解剖学のことなんていうのはまったくわからないのですが、たまたまかも知れませんが、私が見た中の動画では「この人哲学者なのかな、、、?」と受け取れるような話が多くてですね、きっと世の中的には物凄い方だと思うので、こんなことを私が言うのもなんですが、すごく親近感の湧く、至ってまともなことしか言っていない人だな、、、と思うお話しばかりでですね、私もこんな風にお話しできるようになりたいなぁなんて思って見ていました。。。
余談でした、、、では、本題に戻ります。
前から順に見ていきます。
〝and have few gifts〟こちらは、「そして、少しだけ持っている」という意味にはなるのですが、どちらかと言うと、「それはわずかではあるけど、決して十分ではない」というニュアンスがあるそうで、もしかしたら「わずかしか持っていない」の方が適切かも知れません。
続いて〝of refreshment〟は、「心を潤すもの」というような意味になるそうですが、〝refreshment〟の意味がけっこう曖昧で、調べても統一感がなく少し大変でした。
大きく分けて、、、
- 物理的なリフレッシュ(軽食や飲み物、身体的な休憩)
- 精神的な癒しや活力(気分をリフレッシュさせる)
- 知的、論理的な活性化や啓発(新たな知識や気付き)
というような意味になるそうです。
文脈によってという感じなので、今回は②が妥当かなと思います。
そして〝to heal the lacerations〟で、こちらが「傷を癒すための」というような意味になります。
そして、少し長くなりますが〝which they inflict to the logical understanding〟が「それらが論理的理解にダメージを与えた」というような意味になるかと思います。
一応、これで全部のパーツの意味はわかったと思いますが、私自身まだ全然整っていません。
また、まとめで調整する感じになりそうですね。
今回もやや皮肉が効いている気がします。
〝and have few gifts of refreshment to heal the lacerations which they inflict on the logical understanding.〟
→ そして、それらが論理的理解にダメージを与えた傷を癒すための、心を潤すものをほとんど持っていない。
というような意味になると思います。
言っている日本語そのものはわかりますが、内容がいまいち掴めません。。。
さぁ、深掘りしていきましょう!!
まとめです。
まとめ|結論・解説・考察
では、改めて今回の一文をご紹介します。
But the aspects of history, as seen through the lens of occultism, are not as a rule decorative, and have few gifts of refreshment to heal the lacerations which they inflict on the logical understanding.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
そして、今回のこれまでの訳です。
→ しかし、歴史の側面では、オカルトのレンズを通して見ると、一般的には装飾的ではない。
→ そして、それらが論理的理解にダメージを与えた傷を癒すための、心を潤すものをほとんど持っていない。
また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。
また私は知っている。——この壮大な知の探求の果てには、明白な詐欺や、詐欺とまではいかなくとも完全に理性の欠いたものに出会うことがあり、それはいつの時も妙に爽快に感じられるということを。——
最後に、これらの考察を踏まえ辿り着いた、当サイトの結論(意訳)がこちらです。
オカルトの視点から歴史を眺めると、それは単なる装飾物ではなく、むしろ一般的な解釈の枠を超えることはなく、そこから得られるものはごく限られている。
と、このような形になりました。
いかがでしょう?
これまで、どちらかと言うと、オカルトを「神秘学」や「神秘主義」と訳してこなかったので、敢えて「オカルト」と言うようにしました。
ちょっと、現段階ではどれが正解なのか、正直判断が難しいので、もしかしたらいずれ「やっぱり、こっち!!」なんてことにもなっているかも知れませんが、現状、『occult(ism)=オカルト』でいいかなぁと思いました。
ちょうど今、合間で、あらゆる『オカルト』について、自分なりに整理もしていますので、この辺りが終われば、少し考えもまとまるのかなぁなんて考えています。
直訳からは、だいぶ、わかりやすくなったのでは?と思っているのですが、もっと深く意味を知りたいという人は、ぜひ、この先の解説も読んでみてください。
きっと「なるほど!!」と思っていただけると思います。
ウェイトは、歴史をオカルトの視点から見ると、それが単なる装飾物ではないと述べていますが、これは裏返しにすると、歴史が装飾物となるという可能性もあるのではないでしょうか?
そして、では『歴史が装飾物になる』ということは、一体どういうことなのか?ということになると思うのですが、これはあくまで想像になりますが、オカルトの視点から見た歴史は、単なる記録の蓄積物ではなく、ある目的を持って作られたもの、すなわち、オカルトの中で言う〝象徴〟や〝知識〟の始まりとされる場所(もの)というようなことを考えることが可能ではないでしょうか?
ですが、このオカルト的に見た歴史の装飾物は、一般的な解釈(論理的や学問的にという感じでしょうか)では、理解することは難しい、もしくは説明できるようなものではないというようなことを言っていて、またそれを裏返すような形で、「むしろ一般的な解釈の枠に収めようとすると、かえって痛手を負うことになるだろう(もしくは、より混乱を招くだろう)」というようなことを言っていて、それが〝and have few gifts of refreshment to heal the lacerations〟に集約されているような気がします。
もう少し具体的に例を挙げますと、、、
例えば、錬金術、、、
オカルトの視点を持って見たら、錬金術の歴史は、単に科学的な発展を遂げただけではなく、精神的な探求を目的として側面も持って機能してきていますよね?
私は、高校を途中で辞めてしまったので、正直、日本の教科書に『錬金術』という言葉載っていたかも全然覚えていないのですが、ですが、もし一般的な世の中の教科書に仮に『錬金術』の歴史が書かれていたとしても、きっとそこには後者の方に触れることはほとんどないのだろうと思います。
だからこそ、「オカルトの視点で見ると」と一言添えていて、その視点から〝歴史〟というものを覗き込むと『いわゆる世で認知されている『歴史』は記録として保管されたものが多いけど、象徴的な要素もたくさんあるんだよね』というようなことが言いたいのだと思います。
せっかくなので、タロットについても例を挙げてみます、、、
主にウェイト=スミスタロットにおいては、私も単なる占いの道具だとは思っていませんが、ですが、これが世間一般的な学問の枠組みの中で扱われることはほとんどありませんよね?
こんなにも象徴が秘められ、尚且つその象徴を通して知識や哲学的な洞察なんかも得られるというのに。
ですが、結局は、これはオカルトの視点から言えばそうではあるのですが、学問といったような枠組みの中では、理解することも、理解を得ることも難しいからだと思います。
また、タロットとは少しかけ離れてしまいますが、例えば、個人的には、オカルトの一部とも言える『神話』なんかがまさしくそうだなと思っていて、恐らく日本の一般的な教科書で神話を扱うことはないと思いますが、神話も立派なオカルトの一部であって(私の考えですが)、しかもそこには数々の歴史が含まれていますよね?
海外の教科書(特に歴史)では、割と普通に神話が扱われていて、文化の思想や根幹を説明される資料となっているそうですよ。
個人的にも、もし特に世界史を「楽しみながら知りたい♪」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ『神話』をおすすめしたいです!!
漫画を読んだり、アニメを見たり、ラジオを聞いているような感覚で知れて、すごく良いと思っています。
それでもっと知りたくなったのなら、それはまた別に調べたらいいことですし、ぜひ^^
ということで、、、
要は、結局は、すごーーーーーく遠回しに、「一般的な理解ではオカルトを理解することは難しい」というようなことを言っているのだと思います。。。
ふふふ、いつも通りですね(笑)
早い話、これは、、、
オカルト vs 論理的
なんですよね、きっと。
ある意味〝Reface(序文)〟の章からずっと続いていると思っています、この問題(課題?議題?)。
オカルトの視点と、論理的な枠組み(一般的な解釈)の間では、長らくせめぎ合っているものがあるのでしょう。。。
ですが、ここでは、歴史というものを基盤として、あくまでも対立という書き方はせず、視点の違いという形で収めているのは素晴らしいと思います。
私がウェイトの立場でしたら「ふざけんよお前ら!!わかりもしないなら口出すな!!」とか「まぁ、わかんない奴にはわかんないよねー(棒)」と言って終わりですからね。。。
よくもまぁ、こんなにも感情を乗せずに、表面的に読み取れる文章からも敢えてわかりにくく、でも知ろうとした人だけが辿り着けるような意味を残して形にできたなと思いますよ、本当。(別に自分のことをすごいとか言いたいわけじゃないです、念のため。。。)
訳せば訳すだけ、「ウェイトすごいな!!」って思います。
確かに彼の文章は難解です。
ましてや、割と『ストレート』を人間にしたような私にとっては頭を悩ませることしかないのですが、回を増すごとに最初の頃よりかは「こうかな?」と気付くことも多くなって、確かに難しくはあるのですけど、別に性格がひねくれているからこのような皮肉を言っているわけではないのもよくわかります。
まぁ、そもそも?
そんなに思慮の浅い人であったのなら、こんなにもウェイトのカードが世界中に広がることもなかったでしょうけど、どうか、そんな彼の思想や世界観がもう少し、在るがままの姿で広まってくれたらいいなと思います。
別に私はウェイトの何者でもありませんけどね。
では、今回はこれで終わりになります。
最後まで見てくださり、ありがとうございました。
また次回。


