『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.30

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『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』解読・翻訳シリーズ第30回のアイキャッチ画像。ウェイト=スミスタロットを徹底追究し、表面的な解釈を超え、より魅力的なタロットの世界へ!!

こんにちは。

ご覧いただきありがとうございます。

早速いつも通り、前回の一文を振り返りたいと思うのですが、一言でお伝えするにはあまりにも複雑な一文で、私の語彙力ではとても上手くまとめられそうにありません。

雑で申し訳ないのですが、前回の記事を直接ご覧いただければと思います。(手を抜いているわけではないのですが、そのくらい前回の記事に必要なことは全て記載してきたと自負しております)

これまで、およそ50の一文を扱ってきましたが、その中でも「これはちょっと難しすぎる、、、」と感じるようなものでも、なんとか乗り越えてきました。

しかし、前回の一文はかなり難しかったです。

たまたま、前々回の一文に登場した新たな人物一人ひとりに焦点を当ててみたのが功を奏し、なんとか内容を理解するに至りましたが、多分前回の一文だけを見て「あぁ、なるほど」と理解できる人は、ほとんどいないと思います。

前回にもお伝えしましたが、もしそのような方がいらっしゃるとするなら、その方はきっとルネサンスの生き残りか、オカルト界の大賢者と呼べるような人だと思います。

ということで、訳した私自身、まとめることを放棄したくなる、難解な一文でした。

ですが、新たに登場した1人、Harold Bayleyという人物について知ることができたのは良かったなぁと思います。

ほんの触りでしかなかったとは思いますが、これは予期せぬ収穫でした。

それでは、今回も始めていきましょう。

今回の一文:〝女司祭〟と〝塔〟――2枚のカードに秘められたウェイトの思想

今回の一文です。

Think only for a moment about the card of the High Priestess as representing the Albigensian church itself; and think of the Tower struck by Lightning as typifying the desired des-truction on Papal Rome, the city on the seven hills, with the pontiff and his temporal power cast down from the spiritual edifice when it is riven by the wrath of God.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

こちらを、3つに分けて見ていきたいと思います。

〝Think only for a moment about the card of the High Priestess as representing the Albigensian church itself〟

〝and think of the Tower struck by Lightning as typifying the desired des-truction on Papal Rome, the city on the seven hills〟

〝with the pontiff and his temporal power cast down from the spiritual edifice when it is riven by the wrath of God〟

本文をそのまま引用しています。赤字の部分は改行時に使用されるハイフン(-)で間違いではありません。ハイフンを除いたものが元の単語になります。

気付いた方もいらっしゃるかも知れませんが、今回もカードの名前が登場していますね。

今回こそ、カードに焦点があたると良いのですが。。。(前回は「ついにカードが来た!!」と思いきや〝透かし〟が主人公でしたからね)

ですが〝Albigensian(アルビジョワ派)〟という単語も見られるので、もしかしたら、また期待とは違う方向に進むかも知れません。(笑)

では、今回も宜しければ最後までお付き合いください。

よろしくお願いいたします。

〝女司祭〟のカードに込められた象徴――タロットの起源を語る鍵となり得るのか?

では、まず初めにThink only for a moment about the card of the High Priestess as representing the Albigensian church itselfから見ていきましょう。

まずは、単語や熟語の整理から始めます。

moment → 瞬間

High Priestess → ここでは〝女司祭〟のカードのこと

representing → 表している、象徴している

itself → それ自体

※これらはほんの一例です。

前回の「司祭/教皇/法王」同様に、〝High Priestess〟もまた、一般的に「女司祭/女教皇」といった二通りの呼び名があります。

ですが、今のところ個人的には別物だと考えていますので(後述しています)、ここでは〝High Priestess〟「〝女司祭〟のカード」として進めていきたいと思います。

私自身、前回までは「女教皇って呼ぶ方がかっこいいじゃん!」と、軽い気持ちからそのように呼んでいたのですが、前回「同じ『教皇』でも〝Pope〟と〝Hierophant〟は根本的に異なる」ということを身を以って学びましたので、以後、私は〝女司祭〟と呼ぶことにいたしました。(特にウェイト=スミスタロットにおいては)

正直、私はまだ、〝女司祭〟のカードの詳細や歴史についてはにわかです。

ですので、もしかしたら、ヴィスコンティタロットやマルセイユタロットにおきましては、本当に『女教皇』として作られた作品の可能性があるのでは?、とも考えています。

真実はわかりませんが、たまたま少し前に『女教皇は実在したのか!?』という動画を見ていて、なんとなくその頃の歴史を調べていた時期があり、そのような背景を知ると、キリスト教への何らかの〝抵抗〟を表現した可能性もあるかも知れない、、、そのようにも考えられると思うのです。(個人的な考察ですからどうか軽い気持ちで聞き流してください)

ちなみに、〝High Priestess〟という語は、実際に、「司祭的な役割をしている女性」を指す言葉として日常会話でも使われることがあるそうです。

また、ある分野では『特別な知識や影響力を持った女性』というようなことを指す語としても使われるそうでなのですが、それが〝女司祭〟のカードが示す象徴や解釈と同じかどうかは、また別の話かなと思います。

本来であれば、はっきりと「こういう意味です!」と、お伝えできるのが1番なのですが、現状「多分、実際の〝女司祭〟のカードが表現したいことはそういうことではないろう」と感じていて、私自身「はっきりさせたい(知りたい)!!」という気持ちがあるからこそ、この本の翻訳に取り組んでいるわけです。

ですので、現段階では敢えて「こういう意味です!」と断言、断定するのは控えさせていただきたいと思います。

どうか、改めて〝女司祭〟のカードの解説に入るまで、温かく見守っていただけましたら幸いです。(できれば、その後も引き続きよろしくお願いいたします。)

ということで、本編に戻りたいと思います。

まずは、前回も扱った〝Think only〟ですが、前回は「~想像してみてください」という訳に落ち着きましたが、今回はどうでしょう。

もしかすると、今回は「考えてみてください」とする方があっているかも知れません。

全体の訳を見てから調整してきましょう。

次に〝for a moment〟ですが、こちらは「ほんの一瞬/少しの間」というような意味です。

それから〝about the card of the High Priestess〟とありまして、こちらは「〝女司祭〟のカードについて」ですね。

そして〝as representing the Albigensian church itself〟とありますが、こちらは「それ自体がアルビジョワ派の教会を表しているものとして」というような意味だと思います。

あれ?

またしても、今回の主役は「アルビジョワ派」なのでしょうか。。。

雲行きが怪しい気がしますが、それはさて置き、一度まとめてみましょう。

〝Think only for a moment about the card of the High Priestess as representing the Albigensian church itself〟

〝女司祭〟のカードについて、それ自体がアルビジョワ派の教会を表しているものとして、少し考えてみてください。

はい、多分このような形であっていると思うのですが、すみません。。。

私、ここに来て、とんでもないことを見落としていることに気が付いてしまいました。

きっと、今ここでお伝えした方が良いと思うので、どうかお話しさせてください。

勘の良いみなさんであれば、きっとお気付きでしたでしょう、、、

「あれ?前回は同じ教皇でも異なる単語が挙がっていたのに、今回は1つの単語しか挙がらないの?」

ということに。

そうなんです。(ここから私の迷推理にしばしお付き合いください)

前回の記事をご覧いただいた方であればご承知かと思うのですが、私、〝教皇〟のカードには少しばかり思い入れがあるのですが、〝女司祭〟改め〝女教皇〟のカードには全然興味がないと言いましょうか、特に何も思っていなかったのですね、、、

それで、ふと「あれ?マルセイユタロットも〝女司祭〟っていう呼び方だったんだっけか、はて?」なんて思い、すぐに確認してみたのです。

すると〝LA・PAPESSE〟と書いてあるんですね。。。

「え?なんだって?」と思い、すぐさま調べたところ、これは〝女教皇〟を指す言葉だったのです。

(左)マルセイユタロットの〝女教皇〟と、(右)ウェイト=スミスタロットの〝女司祭〟が並ぶ比較画像。直立した女性像が象徴的に描かれ、それぞれ異なる衣装と構図を持つ。
(左)マルセイユタロット〝女教皇〟
(右)ウェイト=スミスタロット〝女司祭〟

「やばい、、、完全にノーマークだった。そして完全に謎が深くなった。。。」と、世界が一瞬止まったかのような思いでいました。

このような言い方で察していただけるかわかりませんが、かと言って、私も上手にお伝えできる気がしないので、敢えて単刀直入に言わせていただきます。

ウェイトは何故、前回は〝Pope〟と〝Hierophant〟、いわゆる2つの〝教皇〟だったり〝司祭〟だったりを例に出したにも関わらず、ここでは、ウェイト自身が名付け親と言っても過言ではない〝High Priestess〟のことしか記述しなかったのでしょうか?

普通なら、今回も〝Popess(フランス語で〝LA・PAPESSE〟)〟と〝High Priestess〟、両方を挙げるのが自然ではないでしょうか。

個人的には、これは意図を持って〝女教皇〟こと〝Popess〟を避けている、もしくは、敢えて触れないようようにしているのかなという気がしています。

ちなみに、「実際の〝ローマ教皇〟の中に女性は存在したのか?」という点については、「存在した」と言う人もいれば、「存在しない」と言う人もいます。

〝司祭〟同様、外的な秩序や制限を連想させるものより、もっと広い意味で、内面的(精神的、あるいは〝それっぽい言い方〟をするのであれば霊的)における解釈を示唆したくてそうしたのか、いずれにしても真実はわかりませんが、私は、ここは何らかの意図が働いてスルーされているような気がしてなりません。

ですので、私的には、そもそもこの仮説(タロットの起源がアルビジョワ派にあるという)自体が、言わば、ウェイトが創り上げた〝演出〟のような気がしてきてしまいました。

少し言い過ぎかも知れませんが、、、

ですが、言わんとしてることは伝わりますよね?

それに、前回にもお伝えしましたが、どちらかと言えば「え?ウェイトがアルビジョワ派の透かしのデザインを取り入れてるんじゃないの?」と見られる透かしのデザインもいくつかありました。。。

ウェイトの語りでは、「12~14世紀頃に存在したとされるアルビジョワ派の何かしらの暗号を解く鍵がタロットに秘められている可能性がある」と、ほのめかされています。

しかし、各タロットの制作された年代を加味すると、時間軸の整合性にはかなりの違和感があります。

特に、ウェイト=スミスタロットの〝女司祭〟のカードが、アルビジョワ派滅亡の数百年後に制作されたものだということも考えますと、ウェイトの主張はかなり強引な気がして、慎重に見定めなくてはいけないところだと感じています。

私は、〝タロット〟を通して知った世界観が面白いと思うだけであって、決してタロットカードの研究員や専門家ではありません。

ですが、初めて〝High Priestess〟という名前がタロットに起用されたのは、恐らく、ウェイト=スミスタロットが最初だと思っています。

ですので、ここでの〝High Priestess〟とは、ウェイト=スミスタロットの〝女司祭〟のカードを指す他ない、ということになると思うのです。

これは、前回にも軽く触れたことになりますが、アルビジョワ派が実在していたとされている時代(12世紀頃~14世紀半ばと言われています)と、ウェイトの生きる時代では、少なく見ても600年以上の乖離があるんですね。

それなのに、タロットの起源がアルビジョワ派にあるというのは、かなり無理があるのではないでしょうか。。。

そのような説があってもいいとは思うのですが、ここで〝Popess〟が出ていたのなら、むしろ「そうかも!!」と思えたかも知れないのに、〝High Priestess〟という、恐らく自身のタロットを指す言葉だけに絞ってしまったがために、「さすがに、それはあり得なくない?」という考えが浮かんでしまったのです。

ウェイトも、このような主張をした時には、まさか後世でここまで自分の文章を根掘り葉掘りする分析好きのゲームオタクが現れるだなんて、きっと思いもしなかったことでしょう。

ましてや、インターネットだなんていう得体の知れないネットワークが世界を包囲し、そして、好きな時に好きな情報を誰もが引っ張り出せる時代が来るだなんて――。

真偽を問う気はないのですが、個人的には、ウェイトがアルビジョワ派の何かしらを気に入っていて、それを自身のタロットと何かしらの繋がりを持たせたかったのでは?と、そのような気がしています。

今回〝Popess〟が出てこないことで、新たな謎が生まれてしまったような気もしますが、そのおかげで、また新たなウェイトにも触れられた気がします。

いずれにしても、真実は私にはわかり得ないことですが、遡ると物凄い歴史が刻まれているもの、それが『タロット』というものですからね。

『わからない』ということも、また1つ、タロットの魅力なのだと思います。

現状、確かめたくても確かめようがありませんしね、ここは潔く 「まっいっか♪」ということにして、ひとまず、「昔のタロットは〝女司祭〟ではなく、やはり最初から〝女教皇〟として作られていた可能性が高そうだ」ということで良しとし、ここで締めくくることにしましょう。

少し、取り留めのない文章になってしまいましたが、つまり何が言いたかったのかと言いますと、ウェイト先輩のせいで完全に〝迷子〟ということです、まだ序盤なのに。

それに、ここまで騒ぎ立てておいてなんですが、本筋的には、まだ何が言いたいのかよくわかっていませんよね。。。

ということで、次のパートに進みましょう。

雷に打たれた〝塔〟のカードが象徴するものとは?

では、次のand think of the Tower struck by Lightning as typifying the desired destruction on Papal Rome, the city on the seven hillsを見ていきましょう。

また、単語や熟語の整理から行っていきます。

Tower → ここでは〝塔〟のカードのこと

struck → 打たれた

Lightning → 雷(稲妻)

typifying → ~の典型として象徴する、表す

desired → 望まれた、切望された

Papal→ 教皇の、ローマ教皇に関する

Rome → ローマ(都市名)ここでは教皇の権力の象徴

city on the seven → 七つの丘の上の都市(古代ローマの別名)

※これらはほんの一例です。

今度は、〝塔〟のカードの名前が出てきましたね。

前文の「何故、〝女司祭(High Priestess)〟だけなのか?」の考察があっているとすれば、恐らく、こちらもウェイト=スミスタロットの〝塔〟のことだけを指している可能性が高いと思います。

事実、マルセイユタロットには〝塔(Tower)〟という名前のカードは存在しません。(急に自信満々になりましたね笑)

〝塔〟と似たような位置付けのカードは存在するものの、それは〝LA・MAISON・DIEV〟と言って、〝神の家〟と呼ばれるカードになります。

(左)マルセイユタロットの〝神の家〟と、(右)ウェイト=スミスタロットの〝塔〟のカードが並ぶ画像。『LA・MAISON・DIEV』と『THE TOWER』の表記があり、どちらも崩壊する塔や落下していると見られる人物が描かれている。
(左)マルセイユタロット〝神の家〟
(右)ウェイト=スミスタロット〝塔〟

また、本編からは少し逸れてしまうのですが、、、(でも大事なところだとは思うので)

私も、詳細についてはまだわからないのですが、一般的に「神の家」こと〝LA・MAISON・DIEV〟は、現代では〝LA・MAISON・DIEU〟とされる文献やサイトが多く見られます。

まだ「こういう理由があるから!!」と断言できるほどの考えや情報は持ち合わせていませんが、現状、これにはいくつかの説があるそうです。

今回は、一般的な仮説の中から2つほどご紹介したいと思います。

  • 古典フランス語や俗語的要素の名残
    ∟〝DIEV〟は昔のフランス語に見られる綴りで、〝DIEU(神)〟の古い表記とされています。〝DIEV〟のように、中世やルネサンス期の文献では語尾や綴りに揺れが見られることがあり、マルセイユタロットにもその傾向が反映されているようです。
  • 誤字や混用
    ∟ 昔はカードの制作が手作業で、活字やスタンピングの誤りが多かったため〝V〟になってしまった可能性があるのだとか。また、そもそも「V」と「U」が混用される時代があったそうです。(実際、古い文献には〝LOVE〟が〝LOUE〟と記されていたそうです。)

他にも様々な見解がありましたが、私自身、まだカードそのものの解釈が乏しいため、今回はこの程度に留めておきたいと思います。

以前、YouTubeなんかでリーディング動画を見ていた時、よく〝塔〟のカードも〝死神〟のカードも、どちらも「破壊と再生、、、」と一括りに語られることが多かった印象があるのですが、いつも通りですが、「だったら死神と塔のカード、一緒で良かったんじゃない?」と思ってしまうので、恐らくそんな単純な解釈を示唆しているのではないと考えています。

そして、個人的な見方でしかありませんが、私は、この特にウェイト=スミスタロットの〝塔〟のカードに至っては、「破壊という破壊でもないんじゃない?だって屋根だけでしょ?壊れたの。」という気持ちで見ています。(厳密に言うと屋根も壊れているというよりかは、そこだけ撃ち落とされているという印象)

しかも、どう見ても王冠の形をしています。

雷のような黄色いジグザグは、先端が矢印のようになっているようにも見え、明確にトップ=王冠を狙い撃ちしているようにも見えます。

これは、現実的な物質の破壊ではなく、象徴的な頂点、すなわち支配や権力といったものの崩壊を表しているようにも捉えられました。

〝下剋上〟と言うと、少し日本語っぽいかも知れないので、〝革命〟と言えば、雰囲気には合うでしょうか。。。

そんなふうに伺えました。

また、カードに描かれている人物も、特段「塔の崩壊が起きたから、その影響で塔から落ちた」というふうにも見えず、特に左側の人なんて、「自ら進んで飛び降りたんじゃないの?」というふうにも見えています。(それもすごいことなんですが)

普通、高い所から落下する時に、手が下を向くというのは、ちょっと私的にはおかしい気がします。

進んでバンジージャンプをされたことがある方であればイメージしやすいと思うのですが、落下時、手は下に向けようとしなければ向かないと思うのですよね。(かと言って下に手を向けるのも大変だと思います)

「うぁぁぁ~助けてくれぇぇぇ~~」という落下シーンを思い描いてみてください。

大体は、腰が下方にあり、手足は上を向いていませんか?(実際そうなったらどうなるのかはわかりませんが、、、)

なんと言いましょうか、この絵が、仮に塔から落下している人物を描いているのだとしたら、ちょっと手の向きが不自然だと思うのです。(細か過ぎかな、、、)

もう間もなくであろう〝死〟を受け入れた人であっても、恐らく、真下には手は向かないはず。(私なら、胸の前で手を組み、お祈りポーズをするかなと思います)

そう、、、

つまり、動画や、いわゆるその辺によくあるタロット占いの解説書(もしくはサイト)なんかで言われているほど、〝塔〟というカードは、私にとって「そこまでネガティブなものではないのでは?」と感じてしまうのですね。。。(厳密に言うと、私は〝良い〟と〝悪い〟という境界線すら、ある意味人間が決めた何かでしかないという考えなので〝ネガティブ〟と一括りにするのはやや限定的過ぎるかなという印象を持っています)

時代的なものなのか、私には、ウェイト=スミスタロットは、全体的に少し地味な感じがします。(主に配色のことです)

ですから、既に全体的に地味なカードの中で黒い背景のカードと来たら、そりゃなんとなく、より一層不穏なイメージを抱かれやすいのかも知れませんが、その中でも黒い背景のカードは3~4枚程度なので、むしろちょっと特別なカードのようにも思えます。(雰囲気の話です、もちろん人それぞれのことだとは思いますが)

もちろん、現状、私はカードの解釈は〝ほとんど知らない〟という立場ですので、これ以上の言及は控えさせていただこうと思いますが、一応、このような背景があるという前提で、本編を進めさせていただこうと思います。。。

はい、ということで、また長々と寄り道をしてしまいましたが、ようやく本編に戻りたいと思います。(本当にご清聴ありがとうございました)

では、まず〝and think of the Tower struck by Lightning〟ですが、こちらは「そして、雷に打たれた〝塔〟を考えて」というような意味になります。

※もし、単語の意味を再度確認されたい方がいらっしゃいましたら、こちらから戻れます(片道切符です)▶▶こちら

次に〝as typifying the desired destruction〟ですが、こちらは「それは、望まれた破壊を象徴するものとして」というような意味になると思います。

あれ?

「破壊を象徴するものとして」と言っていますね。

先ほどの私の考察が台無しじゃないですか。(笑)

ですが、これはあくまで「想像してみてください」の話ですからね、まだわかりません。

でも恐らくは、これは、ウェイト=スミスタロットに限ってのことだと考えていますので、そのような設定を設けた可能性は大いにあると思います。

ただし、語れば語るほど、個人的にはアルビジョワ派との関連性が乏しくなる一方のような気がするのですが、私だけでしょうか。。。

とは言え、続きは楽しみですけど。

そして〝on Papal Rome, the city on the seven hills〟ですが、こちらは「ローマ教皇制、それは七つの丘の上の都市」というような意味だと思うのですが、ここは愚直訳してしまいますと、日本語的には言葉足らずな感じがしてしまいますね。

単語リストにも記載しましたが、「七つの丘の上の都市」というのは古代ローマの別称で、実際に古代ローマは、七つの丘の上に点在していた複数の集落が統合され、一つの都市国家が形成されたと考えられています。

ですが、アルビジョワ派の件についてはさて置き、少し突っ込んだことを言いますと、「いやいや、ウェイトは全然古代ローマの時代とは関係のない人じゃない、何をいきなりそんな......」と、単純に私はそう思ってしまったのですが、そうと思ったらじっとしていられません。

少し調べてみたところ、どうやらこの「七つの丘の上の都市」は、いつかお伝えしました、あの『ヨハネ黙示録』に出てくるものだそうなのです。

懐かしいですね、あの、天使がラッパを吹くたびに世界が崩壊していくという、あの『ヨハネ黙示録』の『ラッパの裁き』です。

ヨハネの黙示録」に描かれる「ラッパの制裁」をイメージした荘厳な光景。7人の天使が並び、一人がラッパを吹き鳴らすことで神の裁きが下る。金色の空の下、人々は混乱しながら逃げ惑い、その運命を見つめる天使たちの姿が際立つ。聖なる審判の瞬間を象徴するイラスト。

詳細は『まとめ』でお話ししますが、ウェイトはまた、この『ヨハネ黙示録』の思想を〝塔〟のカードに反映させたのではないでしょうか?

その可能性は十分にあると思います。

では、一度まとめてみましょう。

〝and think of the Tower struck by Lightning as typifying the desired destruction on Papal Rome, the city on the seven hills〟

そして、雷に打たれた〝塔〟は、ローマ教皇制、それは七つの丘の上の都市の崩壊を切望する象徴として考えて。

という感じでしょうか。

「考えて」と、唐突に途切れてしまっていますが、恐らくこれは、前回同様「考えてみてね」という解釈で良い気がします。

でも、命令形になっていますので、直訳するならやはり「考えて(良くて〝考えなさい〟)という意味です。

また調整しましょう。

では、最後のパートです。

何故、神がキリスト教最高権威を裁くのか――〝塔〟に見られる『ヨハネ黙示録』の一節

はい、では最後のwith the pontiff and his temporal power cast down from the spiritual edifice when it is riven by the wrath of Godを見ていきたいと思います。

また例によって、単語等の整理から始めましょう。

pontiff → 教皇(宗教的な最高位の人物を指す)

temporal → 世俗的権力(宗教とは別の政治的・現世的な力)

cast down → 投げ落とされる、引きずり下ろされる

edifice → 建造物

riven → 引き裂かれる

wrath of God → 神の怒り

※これらはほんの一例です。

「あれ?さっきも教皇(Papal)って出てきたのに、また教皇(pontiff)?」と、思われた方もいらっしゃるかも知れません。

実は私も、「またか!?」と思わず身を構えてしまいました。

こちらも含め、気になるところは、都度掘り下げていきますね。

また〝Wrath of God〟は、「神の怒り」を意味する表現で「ラース・オブ・ゴッド」と読みます。

本来であれば、聖書などに出てくる厳かな言葉だと思いますが、ゲームなんかでは技名や呪文として使われることもあり、耳馴染みのある方も多いかと思います。

楽しみですね♡

では、少しずつ見ていきましょう。

まず〝with the pontiff and his temporal power〟ですが、こちらは「教皇と彼の世俗的権力が」というような意味です。

【後日追記】すみません。訳すのに夢中になってしまって、すっかり〝Papal〟と〝pontiff〟の違いを無視してしまっていました。『まとめ』の方に記載しましたので、気になる方はぜひそちらをご覧ください。▶▶〝Papal〟と〝pontiff〟の違い

そして、次に〝cast down from the spiritual edifice〟とありまして、こちらが「霊的な建造物から投げ落とされる」というような意味になると思います。

恐らく、この「霊的な建造物」は、〝塔〟のことを指していますよね。

また〝cast down〟は、幅広く意味を持つそうなのですが、「引きずり下ろされる」というニュアンスが強い感じがします。

そして〝when it is riven by the wrath of God〟ですが、こちらは「神の怒りによって、それが引き裂かれる時」というような意味でしょうか。

本当にウェイトの文章は、「言っていることはわかるけど、どういう意味?」の連続ですね。

「よくこんな本を出したな、、、ぼそっ(小声)」と思います。(褒めています)

ウェイトは、歴史的には名のある人物ではなかったかも知れませんが、本当に頭の良い人だったのでしょう。

いつかは、歴史の教科書に載れる日も来るかも知れませんよね。

『タロットカードを世界に広めた第一人者』などという肩書きで。

それはわかりませんが、だからと言って、ウェイトの言うことが全て正しいとするのも少し考えどころ、という気がしてきた今日この頃。。。

この『The Pictorial Key to the Tarot』の訳を終えた時には、どんな感情でいるのでしょうか。

ちょっと怖くもありますが、まぁ、どちらかと言うと楽しみかな^^

では、一つひとつのピースをまとめていきましょう。

〝with the pontiff and his temporal power cast down from the spiritual edifice when it is riven by the wrath of God〟

神の怒りによってそれが引き裂かれる時、教皇と彼の世俗的な権力が霊的な建造物から引きずり下ろされる

という感じでしょうか。

やはり「投げ落とされる」より「引きずり下ろされる」の方が内容的にあっている気がしたので、そうしました。

なんか面白いですね。

面白くないですか?

だって、仮にも〝ローマ教皇〟と言ったら、キリスト教カトリックにおける最高位の人のことを指すじゃないですか?

それなのに、神様の怒りに触れて、塔から引きずり下ろされるだなんて、ちょっと不思議じゃないですか?

考え過ぎかしら。。。

ですが、こういうのも、そう思おうとしているのではなく、文章を書き連ねているうちに「えっ?それおかしくない?」というような、そういう発想が湧いてきてしまうんですよね、自然に。

そして、これもまた、道中に閃いてしまったことなのですが、この落ちていると見られる人物、特に左の方は〝教皇〟そのものだったりはしますか?

なんとなくですが、右の人は、3点が尖がったような王冠を被っていて青い服を着ています。(だから私的には一瞬〝女教皇〟なのかと思ってしまいました、一瞬)

対し、左の人は、冠こそ被ってはいないものの、赤い法衣のようなものを着ているじゃないですか。

ウェイト=スミスタロットの〝塔〟のカードに描かれた人物を検証するための比較画像。マルセイユ版の教皇と女教皇を含む6枚の異なるタロットカードが並べられている。
なんとなくで並べましたが察してください。

そんなわけないか。。。

もし、このことが実証されてしまうと、「〝女司祭〟のカードは、実は〝女教皇〟だったかも知れない」という話になってしまうわけなので、、、

やっぱり閃かなかったということにしましょう。(笑)

けど、なんとなく面白い視点かなと思ったので、お伝えしたくなりました。

では『まとめ』に入りたいと思います。

まとめ|結論・解説・考察

はい、では、改めて今回の一文をご紹介いたします。

Think only for a moment about the card of the High Priestess as representing the Albigensian church itself; and think of the Tower struck by Lightning as typifying the desired des-truction on Papal Rome, the city on the seven hills, with the pontiff and his temporal power cast down from the spiritual edifice when it is riven by the wrath of God.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

そして、これまでの訳です。(多少不自然でも文の構造を優先した訳です)

→ 〝女司祭〟のカードについて、それ自体がアルビジョワ派の教会を表しているもとして、少し考えてみてください。

→ そして、雷に打たれた〝塔〟は、ローマ教皇制、それは、七つの丘の上の都市の崩壊を切望する象徴として考えて。

→ 神の怒りによってそれが引き裂かれる時、教皇と彼の世俗的な権力が霊的な建造物から引きずり下ろされる

また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。

用紙に施された〝透かし〟が仮の証言だったとして、もしそれが、タロットの〝教皇(Pope)〟または〝教皇(Hierophant)〟のカードから何らかの示唆を得られる可能性があると想像してみてください――それは、アルビジョワ派の長が秘密裏にしていたある概念と繋がりを持つ可能性が含まれており、ベイリー氏は、その概念のうち、彼の研究に資するような同様の〝透かし〟をいくつも見出していたのです。

最後に、本文の内容をより忠実に整えた(当サイト比)訳がこちらです。

〝女司祭〟のカードが、アルビジョワ派そのものを表すものとして考えてみてください。
そして、〝雷に打たれる塔〟が『七つの丘の上の都市』――すなわち、ローマ教皇制の崩壊を切望する表れとして、また、教皇と彼が持つ世俗的な権力が神の怒りに触れ、霊的な建造物(塔)から引きずり下ろされる様子を表す――典型的な象徴として考えてみてください。

はい、このような感じに仕上げてみましたが、いかがでしょうか。

今回もとても難しかったです。

ですがきっと、本文の内容はしっかりお伝えできたのではないかと思います。

さて、今回の『まとめ』では、

  • いずれも〝教皇〟という意味を持つ2つの単語の違いについて
  • 本文でウェイトが象徴的に語った『七つの丘の上の都市』という表現について

軽く触れておきたいと思います。

宜しければ、最後までご覧ください。

〝Papal〟と〝pontiff〟の違いについて

はい、ということで、先ほどの『あれ?さっきも教皇(Papal)って出てきたのに、また教皇(pontiff)?という件についてですが、いつも通り、簡潔に違いを整理した表を作りました。

項目Papal(形容詞)Pontiff(名詞)
意味教皇に関する、教皇の教皇そのもの、または高位聖職者
品詞形容詞名詞
語源ラテン語 papa(父)ラテン語 pontifex(橋を架ける者)
用法〝Papal Rome〟のように制度や都市、教皇制全体を示す形容詞的表現〝the pontiff and his temporal power〟のように人物およびその世俗的権力に言及する名詞的表現
ニュアンス制度・教皇庁など抽象的・構造的な枠組み個人・象徴的役割に焦点を当てた具体的な表現
使用頻度制度文書・歴史叙述・神学文献で使用儀礼的表現・スピーチ・宗教描写などで使用

というように、物凄くざっくり言うと、〝Papal〟は「制度」、〝pontiff〟は「人」という感じですかね。

今回の一文では、〝Papal Rome〟が、みなが「壊れてしまえ!!」と切に願うとされている、いつかの時代のローマ教皇の政策ないし制度のようなものを指し〝the pontiff and his temporal power〟が、その内部の最高責任者とされる人物と彼の世俗的権力という一個人を指しているわけなんでですね。

ちなみに、次のパートでより詳しい内容をお伝えしますが、この『七つの丘の上の都市』は、ある意味実話、ある意味フィクションという、神話なんかにもありがちな「現実の話なのか、作り話なのか、よくわからない」というラインのお話みたいです。

何か参考になれば幸いです。

それにしても、、、

『世俗的権力』って、すごい例えですよね。

本当、いつも「嫌味の天才だなぁ」と思ってしまいます、ウェイトって。

ですが、今回の訳をしていて、「あぁ、このカードこそ、今の日本にも必要なことだよね、、、ぼそっ(小声)」なんて思ってしまいました。(自分なりの解釈ですが)

では、続いて『七つの丘の上の都市』について、ご説明したいと思います。

『七つの丘の上の都市』とは?

はい、では早速なんですが、まず、先ほどにも少し触れました『七つの丘の上の都市』、これが何なのかというところだと思うのですが、こちらは『ヨハネ黙示録』という預言書に書かれた一節(第17章:9節)というものになります。

以前にも、この『The Pictorial Key to the Tarot』を翻訳する際に、『ヨハネ黙示録』というものについて、少し触れたことがありました。

前回は、『ラッパの裁き』という内容で、「天使がラッパを吹くと世界のどこかが壊滅していく」という、キリスト教にまったく馴染みの私にとっては、すごく斬新なものでした。

そして今回、この『七つの丘の上の都市』なんですが、こちらは、そのキリスト教の預言書とされている『ヨハネ黙示録』に登場する出てくる都市の名前みたいなものです。

実際には、『七つの丘の上の都市』という記述はなく、『七つの丘に座す女』と記されているそうなのですが、この『七つの丘』というのが、実際の古代ローマが存在していた地形を基にしているそうで、これが、後に、主に古代ローマを指すものだと解釈されたというわけなのです。

現実にあった地形と、預言書という聖書の中に綴られた物語(多分本来はフィクション)、そして、また後から「基となったのは現実の古代ローマだ」という解釈、まるで現実と非現実を行き来しているかのような、不思議な物語なんですよね。

肝心の内容ですが、今回はそれを簡潔にお伝えして終わりにしたいと思います。

『七つの丘の上の都市』改め『大いなるバビロン』

昔、〝大淫婦〟と呼ばれる女がいました。
彼女は「バビロン」と呼ばれ、七つの丘の上に座していました。
そして、七つの頭と十本の角を持つ緋色の獣にまたがり、神に敵対するその獣と共に、聖なる者たちを迫害しました。

『ヨハネ黙示録』に登場する〝バビロン〟をイメージした象徴的風景。赤い衣をまとった女性が七つの頭と十本の角を持つ赤い獣にまたがり、背後には炎に包まれた都市と七つの丘が広がる。

彼女は地上の王たちと関係を持ち、彼らを堕落させ、信仰を曇らせていきました。
その姿は、偽りの宗教や腐敗した権力の象徴として描かれています。

神はすぐに裁きを下すことなく、沈黙のうちにその行為を見守っていました。
それは、悔い改める機会とも取れる猶予でした。
しかし彼女は悔い改めることなく、聖徒たちの血に満ちた金の杯を手に取り、それを誇るように酔いしれていました。
その杯は、穢れと背信の象徴だったのです。

金と赤の装束を纏った女性が王座に座り、黒煙を立ち上らせる金の杯を掲げる。背後には炎と崩れかけた建築群が広がり、黙示録的な空のもと、“大いなるバビロン”を彷彿とさせる象徴的な構図が展開されている。

やがて、神の怒りは満ちます。
七人の天使が「怒りの鉢」を携え、地上に災いが注がれる中、最も激しい裁きは彼女に向けられました。
その時、彼女と手を組んでいた獣と王たちは心を変えられ、彼女を憎むようになります。
彼女は裏切られ、裸にされ、破壊され、ついには火に焼かれて滅びへと至ります。

黙示録的な都市の空に雷が走り、五人(本来は七人)の天使が金の鉢を掲げて裁きをもたらす中バビロンと思われる女性が炎に包まれてひざまずく。獣や王たちが冷ややかな視線を注ぐ構図の背後には、崩壊した都市が広がる。〝バビロンの終焉〟を彷彿とさせる荘厳で象徴的な場面。

この物語は、『悪は滅びる』ということを描いた象徴でもあるそうです。
栄華の影に潜む腐敗は、沈黙のうちに積み重なり、やがて裁きの時が訪れる。
そして最後には〝子羊〟(イエス・キリストの象徴)が勝利し、世界は新たな秩序へと向かっていくのです。

なお、彼女が座していた「七つの丘」が、古代ローマの地形と重なることから、後世では〝バビロン=堕落したローマの象徴〟として語られるようになりました。

はい、ということでいかがでしたでしょうか。

ゲームなんかでも『バビロン』というキャラクターが存在するのですが、もしかしたら「名前だけは、、、」なんてご存じだった方もいらっしゃるかも知れません。

私自身、今回の内容を通じて、多分本来の『バビロン』に出会えたと思っていて、不思議と達成感のようなものがあります。

ただ、私はキリスト教徒ではありませんので、もしかすると一部解釈に誤りがあるかも知れませんが、その点につきましては、どうかご容赦いただければと思います。

ウェイトの『世俗的権力』もそうですが、こちらもまた『大淫婦』ってすごい表現ですよね、初めて聞きました。

読んで字の如くという印象ではありましたけど、まさか、その〝大〟が『大いなるバビロン』の〝大〟だとは思いませんでした。

最後になりますが、ふと「もし、塔の屋根(冠)が表すものが自分の頭、、、すなわち思考とかを表すものだったらどうしよう!?」だなんて思ってしまいました。

つまり、それって「自分の解釈をぶち壊せぇぇぇー!!」というようなことになりますよね、きっと。

どうなんでしょうね、ふふ。

楽しみですね。

では、続きはまた次回。

いつもお伝えしていることですが、本当にここまでお付き合いくださりありがとうございます。

【後日追記】今回の一文の要点

すみません。。。
肝心の「要は、この一文は何が言いたかったのか、、、」という点について触れられていませんでした。

多分、訳としての意味は伝わっているはずという自負はあるのですが、肝心の内容は、いまいち掴みづらい一文でしたよね。

既に、ここまでの情報があまりにも多過ぎて、触れるのを忘れてしまいました。

また、普通に力尽きてしまっていました。(笑)

まだ、今すぐ整え直す気にはなれないので、ものぐさで申し訳ないのですが、簡単にご説明だけでもと、こうして『追記』として指を運ばせている次第であります。

要点(当サイトの見解)

恐らく、この一文は、タロット(の絵柄)を通して、中世ヨーロッパにおける宗教の対立のようなものを描いている可能性が高いと思います。

※より掴みやすくするために、カードの順序を敢えて入れ替えてお話ししています。

  • 〝塔(The Tower)〟=ローマ教皇そのもの、あるいはローマ教皇制度(体制側=Papal/pontiff)
     ∟ 神に選ばれたとされる教皇ですら、傲慢や堕落の果てに滅びを迎える存在として描かれており、その描写からは『七つの丘の上の都市』すなわち『大いなるバビロン』の面影が伺えます。
    つまり、このカードは、統治者や権力者の崩壊を通して、私欲に満ちた人間的傲慢さに対する象徴的な批判が込められているように感じました。
  • 〝女司祭(High Priestess)〟=アルビジョワ派(反体制側=Albigensian Church)
     ∟ アルビジョワ派は、異端とされつつもキリスト教内における反体制的精神を体現しており、思想や秘義の秘匿という姿勢を貫いていました。『The Pictorial Key to the Tarot』における、Harold Bayley氏の〝透かし〟の分析からは、外部権威を拒む強靭な内面性が伺え、それがこのカードに投影されているように感じました。

実際のところ、カードの解説の章で、ウェイトがどのような解説をするのかはわかりませんが、今回の一文を見るに、このような内容が描かれていたように感じられました。

今回の一文も、カードそのものに深く触れられていた印象はありませんでしたが、恐らく、それぞれのカード(イラスト)に込めた提案(仮説)は、やはりウェイトによる演出の可能性が高いだろうなぁと、私は思いました。

もちろん解釈は様々かと思いますが、正直、ウェイトの思想が反映されていると言っても差し支えないくらい、歴史的な時間軸の整合性のなさには納得がいっていません。

恐らく、自身のカードに込めた象徴を通して、理不尽な権力に対しての抵抗や、そして、知というものに対して敬意のようなものが、またこの一文でも語られていたのではないでしょうか。

言葉や表現は違っていても、そのようなことは、これまでにも、繰り返し語られてきたことと思います。

単に、歴史的な宗教の対立を描いただけかも知れませんが、もしかしたらそのようなメッセージも込められているのではないかなと思いました。

取り急ぎ、補足の追記でした。

必要があれば、また改めて整えたいと思います、では。。。

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