『The Pictorial Key to the Tarot』を解読しながら訳していく Vol.3

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『The Pictorial Key to the Tarot』を解読・翻訳するシリーズ第3回のアイキャッチ画像。タロットの歴史や解釈を深掘りする内容を示す視覚的な要素を含む。

この記事での『神秘学』における訳や解釈は、現在の解釈とはやや異なります。細かな点にはなりますが、研究過程の一部分として敢えて修正せずに残しています。その変遷も含め、温かく見守っていただけたら幸いです。

はい、では引き続きやっていきたいと思います。

前回は〝Reface〟という序文の最初の一文の、区切りの良いところまでやりました。

残念ながら未だそれらしい都合の良い日本語が浮かびません。

ですがだからと言って止まっているのも変なので、わからなければわからないなりに、わからないまま進んでいきたいと思います。

恐らくなんですが、先の文章ももう少し詳しく見ていったら、また少し違った考え方も浮かんでくると思うので、先へ進みます。

前回の一文

念のため、前回までにやった一文の一部分を載せておきます。

IT seems rather of necessity than predilection in the sense of apologia that I should put on record in the first place a plain statement of my personal position,

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

ちょっと〝apologia〟の訳に苦戦しているところです。

今回の一文

今回は、前回に引き続き一文を区切った後ろの方をやっていきたいと思います。

最初はカンマ(,)の数だけ文章を区切れると思っていたのですが、改めてちゃんと見てみたら、この2回に分けるのがいいのかな?なんて思いました。

難易度はさておき。。。

では今回見ていく後半の部分です。

as one who for many years of literary life has been, subject to his spiritual and other limitations, an exponent of the higher mystic schools.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

全然まだわかりませんが、なんとなく〝as one〟っていう響きが好きです。

ではやっていきましょう。

『as one who for many years of literary life has been, 』まで

今お伝えした、

as one who

こちら〝as one〟だけですと〝○○として〟という意味ですが、〝who〟が付くと〝○○する者として〟みたいな意味になるそうです。

for many years

長年に渡り

literary life

〝このliterary〟なんですが、私的には「writeではないけど〝書く〟という意味の単語なのかな?」と思ったので調べました。

やはりどちらも〝書く〟なんですが、〝write〟は今言ったように割と一般的な動詞、〝書く〟という行為そのものを表します。

一方で〝literary〟には〝文学的〟〝文芸的〟〝洗練された言葉〟といったようなニュアンスを持つようです。

はい、出ました、ニュアンス!!

「絶対ラテン語でしょ!!」と思ったので調べました。

ビンゴ!!

もう〝apologia〟で散々苦戦した甲斐がありますね。

もうこういうよくわからない、はっきりしない英語みたいな、英語にもあるけど違う言葉、はだいたいラテン語ってことになっています、早くもこの第3回目から。

念のため〝write〟も調べましたが、こちらは英語ではありますが、ゲルマン系の言葉から来ているそうです。

益々わからなくなりそうなので〝write〟についてはここで止めておきます。

というわけで、なんとなくわかってきたのではと思いますが、『長年の文学者人生の中で』という感じですかね。

もっと固く、もっとしっかりとした文章にも訳せそうですが、一旦はこの感じでいきます。

なるほど、そういう○○の者としての〝apologia(弁明)〟。。。

次いきます。

has been

この「ハズビン、、、」っていう音も好きだな。

〝has been〟は〝あり続けてきた〟みたいな感じです。

そんなわけで先ほどの『長年の文学者人生の中で』と合わせると『長年歩んできた文学者人生の中で』という感じでしょうか?

「あんまり変わってないじゃん!!」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、まぁいいでしょう。。。

すごく固く訳すと「長年に渡った文学的な人生を歩む中で」という感じだと思いますが、私がこれはあまり好きではありません。

ひとまず進みます。

『subject to his spiritual and other limitations,』まで

題名?彼の魂と他の制限?

何故、自分で自分に〝his〟って言っているんですかね。

ちょっとよくわかりません。

1つずつ見ていきましょう。

subject

従属・服従している、条件付きである、対象、主題、テーマ

とかそういった意味なんですが、〝subject to〟で1つの熟語なんですね。

意味としてはそこまで変わりありませんが、

subject to

○○に従う、○○に支配される、○○に制約される

ちなみにDeepLで翻訳すると〝対象〟と出てくるんですが、かなり疑問だったので調べてみたら、あまり〝対象〟という風には使われないそうです。

昔DeepLで翻訳して、ある外国の企業にmailを送ったことがあったのですが、よく返ってきたなと今になって思いました。

優しい企業だったんですね、きっと。

というわけで、どちらかと言うと前者たちの方が有力。

そして文脈からいっても多分そんなだと思います。

そして〝"his spiritual and other limitations"〟なんですが、〝his spiritual〟はさすがに良いとして、〝other limitations〟ですよね。

よく『リミテッドエディション』とか聞くじゃないですか?

あれって響きだけはめちゃくちゃかっこ良くないですか?

なんかすごい強そうなものが来たんだな、みたいな感じがしますよね。

しないか。

ちなみに〝リミテッドエディション(limited edition)〟は数量限定とか、特別仕様とか、期間限定とか?

そんな意味です。

日本人が好きそうなやつですよね。

そういうように〝limitation〟も似たような意味です。

limitation(s)

制約、限界、制限、また欠点や弱点という意味もあります。

ということで〝"his spiritual and other limitations〟は『彼の精神と他の制約』というような意味になるのですが、いかがでしょう?

ちょっと物足りなくないですか?

あっ、それでですね、先ほど「なんでウェイト、自分自身なのに〝his〟という単語を使ってるんだろう?」ということをぼやきましたが、これ実際にウェイトがちゃんと狙って書いている表現かも知れなくて、英語の本なんかには、割とよく見られる表現なんでそうです。

ちょっと遠くから自分を見ている感じ、第三者目線で自分を見ているような感じの表現みたいです。

なるほど!!となってしまいました。

なんとなくですが、やはり「こうやって言ってるのは俺じゃない!!」みたいなニュアンスを含んでいる気がします、、、誰かのせい、みたいな。

肝心の訳ですが、〝his spiritual〟はそのまま『彼の魂』だと思うんです。

多分ちゃんとした言い方だと「精神的な」とかっていう言葉を選ぶと思うんですが、とりあえず。

で、〝other limitations〟なんですが、何が他の制約なんでしょうかね。

急に「他の!!」とか言われても「?」ですよね?

なんとなくですが、その後の文章にもそれっぽいことは書いていなさそうなんですよね。

あっ!!

『彼の魂(及び精神的)以外の制約』ってことですか?

あまり意味がわかりませんね、、、うーん。

時間とか?

体力的にか?

人の目とか?

金銭的に?

あと何があります?

宗教的にとか?

でもこれも大まかには私の中では〝人の目〟とかかなって感じがします。

どれも当てはまらない人のようにも感じるのですが、一体どんな制約だったんでしょう。。。

例によってもう少し先へ進んでみましょう。

厄介だな、英語って。。。ぶつぶつ。。。

『an exponent of the higher mystic schools.』

さて、ようやく序文の一文目の最後までやってきました。

未だ、ちゃんと訳せた感がありませんが、どうにかやっていきたいと思います。

そんなわけで最後の箇所〝an exponent of the higher mystic schools.〟です。

exponent

こちらは〝代弁者〟〝支持者〟〝擁護者〟という意味です。

要は、自分は何かの代弁者だと言っているんですね。

続きまして、

higher mystic schools

なんですが、

〝higher〟はまぁそのまま〝高度〟なとか〝より高い〟とか〝上位の〟〝上級の〟とか、そういった意味です。

ここで、触れないでおこうか一瞬迷ったのですが、やっぱり言いたいなと思ったのでちょっと勇気を出して言ってみます。

あの、もし超絶ウェイトのファンという方がいらしても怒らないでほしいのですが、、、

私、ウェイトの人格?人物像がちょっと微妙です。

と言いますのも、普通、自分で自分を〝higher〟とかって言うんですかね。

一応、第三者目線という形でこの文章を書いているみたいですが、なら尚更「自分でそんな風に言っちゃうの?」と、ちょっと私の中のウェイト像が若干「あれ?」という風になっています。

一応この〝higher〟は後の〝mystic school〟を指しているとはわかっていますが、何と言いますか、それならそれで、、、という感じがしています。

私は他人に自慢できるような学歴や社会経験はほとんどありませんが、私が私を説明しているつもりで使ってみましょう。

「ハイレベルな会社の代弁者として、、、」みたいなことを自分で自分に言ってるってことですよね?

私だったら、もし自分を第三者目線で紹介するとしても、仮にもし私の属する会社や何かが超一流であっても、自らの口から〝higher〟は出てこない気がします。

ですがなんとなく、今ここでは言及しませんがウェイトの生い立ちなんかにも着目してみると、少し、そう言った経緯が、なんとなくですが、なるほどとなれるかも知れません。。。

では先へ進みます。

mystic school

直訳すると一見「神秘的な学校」みたいにも思えますが、それはそれでなんだか素敵ですが、〝school〟は〝学校〟という意味だけではないんですね。

日本に生まれて生きているからなのか、普段生きている中で、あまり〝思想〟とか〝学派〟とか、そういった言葉ってあまり聞かないですよね。

私だけでしょうか。

みんな、思想なんていうものは持っているものだと思うんですが、何と言いましょう、例えば「そういった思想を持った団体」みたいなものも〝school〟と表現できるそうなんです。

日本だとあまりそういった団体が浮かびませんよね?

主に哲学や芸術、科学や神秘主義の分野において、そういった団体を〝school〟と言えるそうなんです。

実際に調べてみると〝神秘学派〟って出てくるんです。

でも宗教は違うみたいなんです。

宗教とまったくの関わりがないとも言い切れないのだそうですが、でも基本的に宗教に対しては〝school〟は使わないそうです。

さて、、、〝神秘学派〟というものがあるのはわかったけど、「じゃぁ、何する団体なの?」ってなりません?

私はなっちゃうんですねぇ。。。

まぁでも、なんとなく言わんとしてることはわかりますよね。

あ、ちなみに『○○派』となっていますが、これは派閥的な〝派〟ではないそうで、競争とか対立とか、そういった意味ではないそうです。

多分、一緒です!!

多分本当は、タロット研究員であるこの私と同じようなものです。

それの多分もっとすごい版!!ちょっと大袈裟に言っているんだと思います。(小声)

実際に神秘学派という団体があるのか調べてみたんですけど、出てくる団体の名前が「ほとんどウェイトじゃん!!」という感じでした。

どんなものが出てきたかと言うと、

  • バラ十字会(Rosicrucian Order)
    このバラ十字会というものはウェイトが自身で設立した薔薇十字友愛会とは別のものだそうですが、でも何かしらでウェイトに結び付くと思います。
  • フリーメーソン(Freemasonry)
    ウェイトはフリーメイソンとしても活動していました。
  • カバラ(Kabbalah)
    ウェイトはカバラをこのウェイト=スミスタロットに組み込んでいます。
  • 黄金の夜明け団(Hermetic Order of the Golden Dawn)
    ウェイトは黄金の夜明け団に属していました。
  • テオソフィー協会(Theosophical Society)
    唯一これだけわからなかったのですがここでは一旦スルーします。

というわけで、世界にはたくさんの神秘学派と呼ばれる団体が存在するそうなんですが、特に代表的なものを調べましたら「5分の4ウェイトじゃん!!」という感じで、完全に私の中で〝mystic school〟=ウェイトになりました。

〝mystic school〟は熟語ではなく、また一般的な日常会話でもあまり使われない言葉だそうです。

いわゆる〝mysticism(神秘主義)〟の文献などで多く見られる単語だそうです。

日本にいると、あまりというか、今まで生きてきて1度も「私は神秘主義です。」っていう人に出会ったことないんですけどみなさんの周りにはいますか?

私が知らないだけかな。

個人的には一応私も神秘業界の一員ではあるとは思っているのですが、もし私がそのように自己紹介するとしたら何て言うんでしょうね?

「I'm a mystic!!」ですかね?

もし私がウェイトのように何処かの神秘団体に属していたら「I'm a mystic schooler!!」と言うんですかね。

なんかちょっとかっこいい!!

でも、自分で自分に言うにはちょっと、、、

戻ります。

また、先ほど宗教のことは呼ばないと言いましたが、日本では禅宗なんかが神秘主義(学派?)に入るそうです。

なんだかややこしいですね。

あまり細かいことはいいやってなってきましたので、まとめたいと思います。

いわゆる(自分は)『ハイクラスな神秘団体の代弁者』というようなことを言いたいんだと思います。

なかなか言いますよね。

まとめ&解説

もういろいろを書きすぎて、前の方で自分が何て言ったんだったか忘れてしまいました。

一旦全文を載せます。

思い出しつつ、改めて考えつつ、まとめていきます。

IT seems rather of necessity than predilection in the sense of apologia that I should put on record in the first place a plain statement of my personal position, as one who for many years of literary life has been, subject to his spiritual and other limitations, an exponent of the higher mystic schools.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

やはり改めて見ても長いですよね。

ちなみに私、手元のiPadなんかにも書き写してみているのですが、非常に長いです(笑)

ちなみに私の訳は直訳的な訳ではありません。

あくまで私が意味とかを調べてきた中で納得した言葉を、自分の良いように(わかりやすいように)、また他人に説明する時に伝えやすいように訳しているつもりです。

どうかその辺はご容赦ください。

では、、、

タロットの世界の見解

まず最初に、あらかじめ、私の(社会的な)立場を簡潔に述べ、書き記しておきたいことがある。

それは私が長年文学者としてあり続けてきた者として、また崇高な神秘団体の一員、代弁者として、私がそれらを言いたいというより、そうすべき必要があるように思える。

という感じでいかがでしょうか?

ですが、いささかやはり説明をさせてください。

散々悩みました〝apologia(弁明)〟というか〝in the sense of apologia〟は敢えて訳さず、〝あらかじめ〟という風に訳してみました。

日本語でも「あらかじめ言っておきたいことがあります。」なんて言うと、ちょっと弁明感ありませんか?

「念のために言っておきますが、、、」みたいな感じもちょっと自分を守るような見えない力がありますよね。(もしかしたら私が勝手にそう思っているだけかも知れませんが。)

個人的には、ウェイトの中では、もっと神々しいような、神のお告げみたいな雰囲気を醸し出したかったのかなぁ?というような印象があります。

あとこれは間違っているかも知れませんが、当時の時代背景なんかを考えると、まだ、、、なんて言うと怒られてしまうかも知れませんが、前回でもお話ししたように、要は「先生が言ってるよ!!」=「神様が言ってるよ!!」という風にすることで、恐らくまだ世間一般の人にとっては強く聞こえる作用がある単語だったのではないかななんて思います。

たった今、私はこうしてこの本をインターネットで買って、当たり前に手元で読んでいますが、当時ならどうでしょう?

もしかしたらこの本1冊を手にするのもやっとな人たちも多かったかも知れません。

1870年頃のイギリスは、産業革命の影響で都市化が進むも、一方で社会的な格差はまだまだあったそうです。

またそもそもイギリスですからね、階級制度?階級社会?みたいな文化が根強くあったと思います。

そういうものが存在する国で、果たしてウェイトはどのくらいの階級の人だったのでしょうか?

あっているかはわかりませんが、なんとなくそういったことも踏まえてみると、このウェイトの言葉の選択が少し理解できると思います。

〝other limitations〟っていう部分がありましたよね?

私が「他の制約って何の制約やねん!」とぼやいていたところです。

私の勝手な分析では、この〝other〟が指すのは他ならぬ〝higher mystic schools〟かなって思うんですよね。

そうすると、この〝his spiritual〟もだいぶ自然と言いますか、それ以前の文章では〝my personal position〟って、ちゃんと自分のことを〝my〟と言っているんですよね。

なので、この〝higher mystic schools〟はウェイトが崇拝している何かと考え(いわゆる先ほどの5分の4の神秘学派とか)、ウェイトにとって神様めいた位置付けだと考えます。

そうすると〝higher mystic schools〟から見たウェイトは〝his( spiritual)〟であり、その一員としての〝制約〟、、、とは言っていますが、どちらかと言うとこれも私たちが思う規則やルールとか縛られたものというより、自ら進んでその制約の中にいる、という感じが私にはしています。

なので、その一員としての魂、情熱と言うんでしょうか、なんとなくそんな風に考えるといちいち神がかった感を出してくるのもの、なんとなくですが私的にはすごい「なるほど」となれるんですね。

確信はありませんが、仮にウェイトが熱心なキリスト教信者であったらどうでしょう?

自分が長年文学者として歩んできた人生を〝my〟と使うのに対し、神めいたものには急に自分を第三者目線から見た自分に言い換え〝his〟とするのもちょっと納得がいきませんか?

そうするとウェイトは自分のことを偉いという意味で〝higher〟と言ったのではなく、自分にとって他ならない神秘団体(〝mystic school〟)だったからこそ〝higher〟と言った、もしくはそう思い込みたかったのかも知れないですね。

また順番も様々に変えていますが、そうしないとおかしな文章にしかならないのでそうしました。

なので最初に言いましたが『直訳ではありません』なんです。

実は、この後の文を少し先読みしてしまったのですが、要は、社会的に自分はちゃんとしているのに、それなのにどうしてそのような自分が占いの本なんかを買くのか、変に思われる方がいるかも知れませんが、私は社会的にちゃんとした地位がありますよ、変に思わないでね、それをわざわざ書き残します(自分の意思ではありませんが。。。)みたいなことを言いたいのかな?って、暫定的ではありますがそんな風に思います。

でも正直に言ってしまいますと、(また、ごめんなさい。。。)実際のところ、これらのウェイトの言い分も本当かどうかはわかりませんよね。

今のところ、ウェイトが勝手に自分でそう言っているだけですから。

先ほども言いましたが、イギリスという本来ならば階級に厳しい国で、本当に社会的地位みたいなものがあったのかは果たして、、、という風にも見えています。

まっ、その辺も、今後わかりそうな部分があったら良いですね^^

期待しましょう!!

では長らくお付き合いいただきありがとうございました。

最後まで読んでくださった方、また遊びに来てください。

では、また次回。

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