『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.14
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こんにちは。
前回の一文は、非常に興味深いものでした。
黄金の夜明け団としてのウェイト、そこから得た『タロット』に対し彼なりの理想を描くわけなのですが、、、現実は、彼が思い描いた本来在るべきタロットの姿とは異なり、その理想が十分に広まっているわけでもない、、、秘義としてのタロットと、現実として見られるタロットの狭間で、ウェイトの苦悩が垣間見えるような一文でした。
うーん、非常に深いと言いましょうか、改めて、その深さに驚かされてしまいます。
普通、日頃から「何か違うよな、、、」と思うようなことがあったとしても、なかなかそれを正そうとか、仮に自分自身だけのことだったとしても正しくあろうとか、そういう行動を実際に起こすことって、けっこう大変なことだと思います。
個人的には、絶え間ない苦痛や傷みが伴う気がしてなりません。。。
いつも、翻訳をする度「すごいな。。。」と思うのはもちろんなのですが、つい自分自身の行動も改めさせられるような気持ちになってしまいます。
「今日こそ食べてすぐ寝ないと思ってたのにな。。。」
ですが、どうしてもお腹いっぱいになった後の睡魔には勝てませんよね。。。
気持ちいいんですよね、そのまま寝てしまうのは☆彡
良くないとは思っていても、もう何回繰り返しているでしょうか、、、
考えたくもありませんねぇ。。。(遠い目)
さて、今回の一文はかなり長めです。
前置きはこのくらいにしてそろそろ本題に入りましょう。。。
もくじ
今回の一文 ついに秘義は明かされるのか?|ウェイト本領発揮!?各象徴の裏側
では今回の一文です。
The fact remains, notwithstanding, that Secret Tradition exists regarding the Tarot, and as there is always the possibility that some minor arcana of the Mysteries may be made public with a flourish of trum-pets, it will be as well to go before the event and to warn those who are curious in such matters that any revelation will contain only a third part of the earth and sea and a third part of the stars of heaven in respect of the symbolism.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
3つ目がかなり長くなってしまいますが、まとまりを考慮し、この3つに分けて見ていきたいと思います。
〝The fact remains, notwithstanding, that Secret Tradition exists regarding the Tarot〟
〝and as there is always the possibility that some minor arcana of the Mysteries may be made public with a flourish of trum-pets〟
〝it will be as well to go before the event and to warn those who are curious in such matters that any revelation will contain only a third part of the earth and sea and a third part of the stars of heaven in respect of the symbolism〟
本文をそのまま引用しています。赤字の部分は改行時に使用されるハイフン(-)で間違いではありません。ハイフンを除いたものが元の単語になります。
段々と核心を付いてきているような気がします。
今回はどのような内容でしょうか?
楽しみです!!
では、よろしくお願いいたします。
受け継がれ続けるタロットの秘伝を語るウェイトの真意は?
はい、では〝The fact remains, notwithstanding, that Secret Tradition exists regarding the Tarot〟から見ていきましょう。
いつも通り、単語や熟語の整理から始めます。
・remain(s) → 残る、存続する
・notwithstanding → ~にもかかわらず(ここでは「それでもなお」の方が妥当)
・exists → 存在する
※これらはほんの一例です。
では、まず〝The fact remains〟ですが、こちらは「その事実は残っている」というような意味だと思います。
どれも似ていますが「事実は続いている」「変わることのない事実」とも見て取れるので、全文を見てから調整する方が良いかも知れません。
そして次の〝notwithstanding〟ですが、私はこの単語を初めて知りました。
1語でカンマ(,)が打たれていることから分かるように、単体でも成り立つ単語みたいですね。
「~にもかかわらず」という意味だそうですが、「逆説的な展開を強調する」ということで、少し癖がありそうです。。。
現代ではあまり使われない単語だそうで、本来であれば強い対比を示すような働きを持つそうなのですが、本文ではやや異なる役割で使われています。
私自身、いまいちよくわからなかったので、「こんな感じだよ」というのをお伝えしておきますね。
notwithstandingの注意点
- 【強い逆説(強い対比)】の例
He was tired, but he kept running anyway.
(彼は疲れていたが、それでも走り続けた。)
→ 「疲れている」という事実と、「走り続ける」という行動が直接的に対立している。 - 【本文でのやや異なる役割り】の例
He was tired. Nevertheless, his determination drove him to keep running.
(彼は疲れていた。それでもなお、彼の決意は彼を走らせた。)
→「疲れていた」ことを認めつつ、意志の力で「走り続けた」という補足的な視点を加える。
ということから、本来であれば「~にもかかわらず」という意味にはなるのですが、ここでは「~とはいえ」とか「それでもなお」という感じで、少し柔らかな言葉を選択した方が良いのかも知れません。
なんとなくでも、伝わるものがあると良いです。。。
さて、、、
ここからがお楽しみですかね♡
〝that Secret Tradition exists regarding the Tarot〟一気にいきます。
こちらは「タロットに関する伝統的なものが存在している」というような意味になるかと思います。
以前にも何処かで〝fact〟を扱ったことがあるのですが、だいたい〝fact〟の部分を最初に持ってきて訳してしまうと、かえってややこしくなるという経験があります。
もしかしたら「無視した方が良い、、、」まであるかも知れません。
はやく『まとめ』に入りたいところです。
では、まとめます。
一応、ここは直訳に近い形にしておきます。
〝The fact remains, notwithstanding, that Secret Tradition exists regarding the Tarot〟
→ その事実はあり続けている、それでもなお、タロットに関する秘伝的なものは存在している。
というような感じでいかがでしょう?
では先へ進みましょう。
ウェイトが綴る『minor arcana』は、本当に小アルカナのことを指しているのか?
はい、では〝and as there is always the possibility that some minor arcana of the Mysteries may be made public with a flourish of trum-pets〟を見ていきしょう。
急に「トランペット(赤字の部分)」と来たので、「何のことかな?」と気になっております。
まず、単語の整理から始めましょう。
・possibility → 可能性、選択肢
・minor → 小さな、重要ではない
・arcana → 秘義、奥義(特にタロットにおける神秘)
・minor arcana → 小アルカナ、重要度の低い象徴
・flourish → 華やかな動き、誇示、演出
・trumpet(s) → トランペット、誇らしげな発表
・a flourish trumpets → 華々しい発表、大袈裟な演出
※これらはほんの一例です。
はい、ちょっと「トランペット(trumpets)」が意外でした。
まさか、楽器の「トランペット」以外に、このような意味があるだなんて。。。
では、まず〝and as there is always possibility〟ですね、こちらは「そして、そこには常に可能性はあるので」という感じでしょうか。
そして〝that some minor arcana of the Mysteries〟ですが、こちらは「神秘のいくつかの小アルカナ」というような意味になると思うのですが、、、
例によって、この「神秘」も「小アルカナ」も、果たしてそのように訳してしまっていいのだろうかという、いささか不安のようなものがあります。。。
これは、少し前の一文で〝Mysteries〟を扱った際にもお話ししたのですが、このMys○○系の単語を安易に「神秘」と一括りにしてしまうのは、私は違うと考えているんですね。
何故なら、元の単語は違うのに訳が同じになるのは変だと思うからです。
と、そのように考えはするのですが、これがまた、日本語で区別するのも難しい単語なんですよね、きっと。。。
そして、この〝minor arcana〟というフレーズも、一見は「あ、ようやくタロットらしい言葉が出てきたじゃないか!!」なんて思うのですけども、実はそう思うにはまだ早そうなのです。。。
と言いますのは、私の勘が正しければですが、ウェイトは本書の1番最初の最初、、、いえ、表紙をめくった直後の表紙みたいなページ(何と言うのでしょう?)でこう記述しています。
illustrating the Greater and Lesser Arcana, from designs by Pamela Colman Smith.
見てわかるように、ウェイトは自身のタロット(パメラ・コールマン・スミスとの共同制作です)について、このように記述しているわけです。
ということは?
私の推理が正しければですが、ウェイトは自身のタロットの小アルカナのことを、一般的な『小アルカナ』=〝minor arcana〟とは呼んでいないということになりませんか?
・大アルカナのことを〝Greater〟
・小アルカナのことを〝Lesser〟
ウェイトは、自身のタロットのことを、そう記述しています。
これは、一般的なタロットの「小アルカナ」と、明らかに区別していると考えられると思うのです。
私自身、翻訳を始めて1番最初の出来事だったのと、その上「え?大アルカナ(Major Arcana)と小アルカナ(Minor Arcana)じゃないの?」という衝撃の事実から始まったので、とても記憶に残っていました。
今読んでも「まぁまぁ的を射ているかなぁ。。。」とは思えますので、ぜひ、その時の記事も併せてご覧になってみてください。▶▶こちら
というようなことから〝minor arcana〟を単に「小アルカナ」と呼んでいいのか迷う、と言うわけです。。。
とはいえ、訳さないことには先に進めませんので、ひとまずはこの形にしておきたいと思います。
では気を取り直しまして、続く〝may be made public〟ですが、こちらは「公にされるかも知れない」という感じでしょうか。
そして最後の〝with a flourish trumpets〟こちらが「派手なラッパの演出と共に」という感じでしょうか。
この辺りも最後に要調整ですね。
では、一度まとめます。
〝and as there is always the possibility that some minor arcana of the Mysteries may be made public with a flourish of trum-pets〟
→ そして、そこには、いくつかの神秘の小アルカナが、派手なラッパの演出と共に公にされる可能性があるので、、、
というような感じでしょうか。
かなり直訳の形ではありますが、個人的には、直訳は直訳でも、ただ翻訳アプリなんかに投げるよりもよっぽど理解は深まるのと思っていますので、これはこれで私は好きだなぁとは思います。
もちろん面倒ではありますけど。。。
ですが『急がば回れ』なんていう言葉があるくらいですから、きっとこのような地道さも無駄にはならないでしょう、、、きっと。。。
では最後の文章に参りましょう!!
『三分の一』という啓示が意味するものは?|その真意を探る
はい、では最後の〝it will be as well to go before the event and to warn those who are curious in such matters that any revelation will contain only a third part of the earth and sea and a third part of the stars of heaven in respect of the symbolism〟を見ていきましょう。
また単語と熟語の意味から見ていきます。
・it will be as well to → ~するのが望ましい/良い
・warn → 警告する、注意を促す
・curious → 好奇心を持つ、興味深い
・matters → 問題、事柄、状況、重要なこと
・revelation → 啓示、明かされること
・contain → 含む
※これらはほんの一例です。
文の長さの割には、そこまでわからない単語が多くなかったので良かったです。
ここでの文章は、単に単語の意味を知っていればOKというものでもなさそうで、また説明が必要そうなものに関しては、都度かいつまんでお話ししていきます。
では、まず〝it will be as well to go before the event〟ですが、こちらは「その出来事の前に先んじて行くのが望ましいでしょう」という感じになるかと思います。
こちらも、表現の仕方に幅がありますので要調整です。
続いて〝and to warn those who are curious in such matters〟ですが、こちらは「そして、そのような事柄に興味を持つ者たちに警告する」という感じでしょうか?
何でしょう?
なんだか物々しい雰囲気が漂っていますが、依然として私はまだ全然頭の中で整理ができていません。
ただ目の前のことをこなしているだけに過ぎず、、、早く全体の文章を繋ぐ作業がしたくてうずうずしています。
そして〝that any revelation will〟が「どんな啓示も~でしょう」みたいな感じでしょうか?
翻訳アプリなんかでウェイトの文を翻訳しようと、けっこう細かな部分の単語が当たり前のように削られてしまったりするのですね。
確かに、文章や話し言葉としてはそれが正しい日本語かも知れませんが、私としては、そういう細かな部分も、なるべくなら理解するに越したことはないと思っているので、多少変な日本語であっても、道中は容赦なく直訳に近い形で訳します。
この『The Pictorial Key to the Tarot』の翻訳を始めた時からもそうだったのですが、私は完璧な日本語よりも、少し変でも良いので、より気持ちが伝わってくる人間らしい言葉の方が好きです。
それはこの先もきっと変わらないことだと思います。
ですが、出来る限り細かな部分も拾っていく、拾っていきたいという思いから、このようにしていますこと、どうかご容赦ください。
では戻ります。
ここから少し大変かも知れません。。。
〝contain only a third part of the earth and sea〟こちら「地球と海の三分の一だけを含む」という感じでしょうか。。。
完全に意味がわからないのですが、このような単語が今しばらく続きます。。。
また〝and a third part of the stars of heaven in respect of the symbolism〟なのですが、こちらは「そして、象徴に関しては、天国の星の三分の一だけを含む」という感じかと思います。
完全に「急に何の話をしているんだ?」状態です。。。
天?地球?海?
月、、、は言ってない。
つい先ほどまで「小アルカナ(っぽい何か)」のことを取り上げていたと思うので、てっきりだから「星」とかが出てきたと思ったのですが、、、
「三分の一だけ」なんて言われたら、それは多分タロットカードの〝The Star(星)〟とは違う何かですよね?
完全に意味がわかりません。。。
あっ、ちなみになんですが〝a third part〟というのが「三分の一(の範囲に限られる)」という意味で、この序数の部分(third)を変えると他の「〇〇分の一」という形にできます。
ですが、やはりこちらも、どちらかと言えば文学的や哲学的な表現だそうで、日常的には同じ「三分の一」であれば「one third」と言う方が一般的かも知れません。
ということで一度まとめてみたいと思うのですが、まとめられるかしら。。。
よく見たら、この文章、こんなに長いのに一度もカンマ(,)が振られていないんですね!!
ウェイトの文章にしては珍しいかも知れません。
これほどまで長い文章なのに一度もカンマが振られていないなんていうことは、多分これまで一度もなかったと思います。
物凄く『強調』したいところなのかも知れません。
〝it will be as well to go before the event and to warn those who are curious in such matters that any revelation will contain only a third part of the earth and sea and a third part of the stars of heaven in respect of the symbolism〟
→ その出来事が起こる前に先んじて行い、そして、そのような事柄に興味を持つ者たちに警告することが望ましいでしょう。それはいかなる啓示も、象徴に関しては地球と海の三分の一、そして天国の星の三分の一だけを含むことになるだろう。
すみません、本文のように、一息で読める文章にするには、私の語彙力ではちょっと難しかったです。。。
ところで、、、この三分の一軍団は何者なのでしょうか?
またキリスト教とか、そのようなものと関係のある言葉なのでしょうか?
うーん、でもまぁ、なんとなくですが、言わんとしていることがわからないでもないような、、、
みなさんはいかがでしょうか?
では、まとめに入りたいと思います^^
まとめ|結論・解説・考察
では、改めて今回の一文をご紹介します。
The fact remains, notwithstanding, that Secret Tradition exists regarding the Tarot, and as there is always the possibility that some minor arcana of the Mysteries may be made public with a flourish of trum-pets, it will be as well to go before the event and to warn those who are curious in such matters that any revelation will contain only a third part of the earth and sea and a third part of the stars of heaven in respect of the symbolism.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
そして、今回のこれまでの訳です。
→ その事実はあり続けている、それでもなお、タロットに関する秘伝的なものは存在している。
→ そして、そこには、いくつかの神秘の小アルカナが、派手なラッパの演出と共に公にされる可能性があるので、、、
→ その出来事が起こる前に先んじて行い、そして、そのような事柄に興味を持つ者たちに警告することが望ましいでしょう。それはどのような啓示も、象徴に関しては地球と海の三分の一、そして天国の星の三分の一だけを含むことになるだろう。
また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。
この提案は一見良さそうにも思えるが、実はそうではない。
と言うのも、その考え方では期待される効果は得られないと思われるからだ。
その理由として、ある特定の占いの解釈(l'art de tirer les cartes)は、限られた人たち(『教義の息子たち』)にだけ与えられるべきだと考えられていることが挙げられる。
最後に、これらの考察を踏まえ辿り着いた、当サイトの結論(意訳)がこちらです。
とはいえ、崇高なるタロットにおいて伝承される秘義が存在するという事実は変わりなく、その神秘のうちのごくわずかな断片であるにも関わらず、『ラッパ』の如く公にされる可能性がある以上、それに先んじ、このような事柄に関心を持つ者たちに警告しておくことが望ましいだろう。いかなる啓示であっても、真のタロットの象徴においては、地と海の三分の一、あるいは天の星の三分の一程しか含まれないが...
はい、このような形にしましたが、いかがでしょうか?
もう文の構造も何もないというくらい、ただただ自分勝手な解釈に身を任せ、とにかく原文の内容を忠実に、いかにわかりやすい日本語で再現することに尽力しました。
そして、ここからはいつも通り少し、、、
少しだけ解説をします。
解説・考察
早速ですが、、、
『崇高なるタロット』こんなものは本文の中には存在していません。
これまでの記事を読んでくださっている方には改めて言うまでもないことですが、ウェイトが記述する『Tarot』には、複数の種類のタロットが存在する可能性が考えられます。
1つは、神秘主義という団体(集団/結社など言い方はさまざま)から得た『タロット』。
要は、ウェイトが「これぞ、本当のタロットよ!!」としている『真のタロット』です。
まず、これを1つに分類して良いと思われます。
そして2つ目は、いわゆる大衆が勝手に意味やら解釈やらを付けた『タロット』や、金儲けばかりを目的に使わている『タロット』、いわゆる私もあまり好きではない方の『タロット』です。
少なくとも、同じ〝Tarot〟という表記であったとしても、この2つの『タロット』が存在するのは明らかだと言えます。
ですから、わざわざ大袈裟な表現を書き加えて、これらのことを区別する意図で『真のタロット』と呼んだり、『崇高なる』『高尚な』と、都度付け加えています。
これは、私も最初からはわかっていなかったことで、最近になって、このような言い方で区別する工夫を施すようになりました。
何処かでまた、このような同じ単語だけど内容が違う単語だったり、違う単語だけど日本語にしてしまうと同じになってしまうような単語だったりを、改めて区別しやすくなるよう単語等の整理を行いたいと考えてはいるのですが、どちらを優先したいのかと自分に問いかけると、『こっち(翻訳)!!』となってしまうんですよね。
何処かきりの良いタイミングで、もし気が向いたらまとめてみますね。
そして、道中にも触れましたが、やはりこの〝minor arcana〟は、単に「小アルカナ」と訳してしまうのは、個人的には違うなと思います。
理由は先ほどお伝えした通りなのですが、ここでの文脈を見る限り、恐らくですが、例えばウェイトが属する黄金の夜明け団の秘義の1つである『真のタロット』について何かしらが公に知れ渡ったとしても、それはほんの一部、僅かしかに過ぎないんだよね、というようなことを言っていると思うのですね。
ですから、ここでの〝minor arcana〟というのは、ウェイトが本書の後の方で「小アルカナはそんなに重要じゃない」と述べていることも加味して、「知られても然程重要じゃない」という意味にも捉えられると思うのです。
まだ実際に、私自身も読めていないのですが、そう言っているらしいのです。(間違っていたらごめんなさい。ですが完全に無意味と言っている or 軽視しているというわけではなく、恐らく、大アルカナほど重要ではないというようなニュアンスなのかな?と、現時点ではそのように考えています。)
本当の意味で「マイナー」ということなのだと思います。
要は、『そのくらいのものだけど、公は「秘義が公開されたぞーーー!!」と馬鹿みたいに騒ぎ立てるだろう、、、』と、まるで現代と同じような構図だと思うのですが、そのような可能性があるから、『タロットに関心のある人たちには、一緒になってはしゃぐんじゃないぞ!!』というようなことを言いたいのだと思うのですね。
そして、この「ラッパ」こと〝trumpet〟自体にまさか「派手な騒ぎや宣伝」「誇示活動」などという意味があるだなんて知らなくてですね、それでなんか「これを、いい感じに嫌味を込めた日本語にはできないかな?」と探し求めていたところ、「『ファンファーレの如く』がいいかも!!」と1度はそのように訳したのですが、いろいろを経ているうちに「いや、これは1周回って『ラッパ』だな。。。」となりました。
道中、一瞬は、ウェイト=スミスタロットの『Judgement(審判)』のカードのことなのかな?とも思ったのですが、多分ここでの〝trumpet〟とは関係がないかなと思います。
そして『いかなる啓示』とありますが、これも熱心なキリスト教徒のウェイトらしい表現の仕方だなぁと思うのですが、本来『啓示』と言ったら神様のお告げみたいなものじゃないですか?
私は何々教にも属していないので、私のような素人にはそのように思えてしまうのですね。
ですが、実際に『啓示』と調べてみると(主にキリスト教では)「特に人知ではわからないような事を、神が現し示すこと。」というようなことが書いてありまして、要するにこれは、そもそも公にされたとしても「とは言っても、大衆には然程理解はできないだろうけどねっ。」というような、皮肉が込められている気がしました。
そして極め付けが、、、
めっちゃくちゃ面白いんです!!
ほんの少し前『ラッパ』について触れましたが、ここに来てとても面白いものを見付けてしまいました!!
それがこちらです。
『ヨハネの黙示録』に見る「三分の一」という象徴の真意!?
♩ 第一のラッパ → 地の三分の一が焼ける(雹と火が降る)
♪ 第二のラッパ → 海の三分の一が血となる(燃える山のようなものが海に投げ込まれる)
♫ 第三のラッパ → 川の三分の一が苦くなる(「苦よもぎ」と呼ばれる星が落ちる)
♬ 第四のラッパ → 太陽・月・星の三分の一が暗くなる(光の減少)
いかがでしょう?
言葉にせずとも、何のことを示しているか一目瞭然ですよね^^
これを見付けた瞬間、私もとっても嬉しかったです!!
『ヨハネの黙示録』といって、キリスト教の聖書に書かれている預言書とされるものがあるそうなのですが、この中にある『ラッパの裁き1~4』という記述が、上記のような内容なんですね。
ちなみに『ラッパの裁き』というのはタイトルではないそうで、他にも『ヨハネのラッパ』とか『7つのラッパ』とか『黙示録のラッパ吹き』とかいろいろな呼び方があるそうです。
ちなみに、こちらは、この記事のために要約したもので、実際の文章をかなり端折っています。
全文が見れるサイトもありました^^
聖書の文章は、私には少し難しくて、「そんなことより(ウェイトの訳を)進めたい。」という気持ちでしたので、動画で確認しました。
わかりやすい動画があり、大枠だけでも把握できたので良かったです。
良ければ、みなさんも見てみてくださいね。
知らないよりは理解が深まると思います。
この『ラッパの裁き』は『7つのラッパが順番に吹かれ、それぞれが厄災や神の裁きをもたらす』とされ、そして『終末の出来事を象徴するもの』でもあり、歴史的な物語ではなく、神の啓示としての預言書なんだとか。
正直『真のタロットが秘義であるからこそ、世に不本意なタロットが知れ渡るのではないか!?』というようなことを言った直後ですし、「おっ?じゃぁ、少しは秘義を世に広めようってことなのかしら?」と、一瞬はそのようなこと読者に思わせつつ、『けど、それはラッパの如く世に広まってしまう可能性がある』って、もはや「公開しようという気持ちになったのではないか?え?違うの?広めることは災いだと申すのか?」というような感じなんですよね。
加えて「広まったところで(それを『啓示』と表現している)、そんなの一般の人間如きに理解できるものでもないけどねっ」と言わんばかりの強烈な追い打ち。
そう、、、これはまさしく嫌味のビンタが炸裂した一文。
また『三分の一』とは言いますが、これは「世界の三分の一が順に壊れていく」というよりも、個人的にはほぼ世界の「滅亡」「破滅」「崩壊」みたいなものを表しているのかな?と思いました。(動画を見ただけなので話半分で聞いてください。)

やはりと言うのもなんですが、キリスト教に関わりのあるフレーズだという可能性は高そうですよね。(個人的にはもうこれだと思っていますが、、、)
もし私がこの裁きに遭っていたら、多分第二のラッパ辺りで死んでいるかなぁと思いました。
ラッパは第七までありますが、個人的には、「第四の時点で生き残っている生物はほぼ全滅、第五の時点で世界はもうぐちゃぐちゃでしょ、、、」と思い、それなのに第六、第七とラッパを吹き続ける「神様、容赦ないな、、、」と思いました。
とはいえ、私はこういう本質的なことを語る作品は好きです。
と、このように、表向きの意味とは異なり、裏では言いたい放題言っているとも捉えられる一文ですね、、、(言い過ぎでしょうか?)
ですが、この一文には、ウェイトの葛藤のようなものも見られる気がします。
別に世間に広めたいわけじゃないんだけど、本来のタロットの価値が踏みにじられるくらいなら、、、秘義とするのではなく、誤った解釈をしている民衆にも広まった方が良いのかも知れない。だけど、ここまで苦労して学んできたのに、、、それにどうせまた変に吹聴したがる輩も現れかねないし、嫌いなんだよねぇ、そういう俗っぽい人。まぁ、仮に広がったところで神秘に触れられるわけもないけど。これはある意味、試練なのかも知れない、、、真のタロットにおいてこれは災いか、それとも転機なのか、、、
私の勝手な妄想に過ぎませんが『〝a flourish of trum-pets〟を用いた裏にはこのような感情があるのではないか?』と、しばらく本文と『ヨハネのラッパ』を行き来していたら、そのように感じ取れました。。。
あっているかはわかりませんが、何か参考になるものがありましたら幸いです。
これだけの嫌味をたった一語に込める、ウェイトの秀逸さ。
正直「聖書をこんな風に扱っていいのだろうか?」と、個人的には冷や冷やするものがあるのですが、まぁ、ウェイトがキリスト教を愛して止まないことは間違いありませんからね。
そういった意味では、聖書の中でも特に感銘を受けた言葉だったり、好きな言葉だったりするのかも知れませんね。
そういう好きな言葉って真似したくなりませんか?
なりますよね^^
では、今回はここまでとなります。
最後まで見てくださり、ありがとうございます。
また次回。


