『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.23
この記事は約 24 分で読めます。

こんにちは。
前回の一文は、『ある種の留保を表明せざるを得なかった』という一文を通して、ウェイトの誠実さや、それまでの〝タロット〟との距離感が垣間見える内容でした。
また、それまで単なる占い道具(もしくは商売道具)だったタロットに〝読む人の誠実さを問う道具〟として、新たな立ち位置を与えているような文章でもありました。
短い文章とは裏腹に、とても内容の濃い一文だったと思います。
今回の一文はいかに!?
では、早速参りましょう。
もくじ
今回の一文:〝知性の欠如〟と〝ごっこ〟の間で――語ることで守るウェイトの『タロット』
今回の一文です。
Further-more, between the follies on the side of those who know nothing of the tradition, yet are in their own opinion the exponents of something called occult science and philoso-phy, and on the other side between the make-believe of a few writers who have received part of the tradition and think that it consti-tutes a legal title to scatter dust in the eyes of the world without, I feel that the time has come to say what it is possible to say, so that the effect of current charlatanism and unin-telligence may be reduced to a minimum.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
スマホで見てくださっている方は、「あっ、久しぶりの大物。。。」なんて、思っていてくださるでしょうか。
実は私もそう思います。
頑張ります!!
こちらを、4つに分けて見ていきたいと思います。
〝Further-more, between the follies on the side of those who know nothing of the tradition, yet are in their own opinion the exponents of something called occult science and philoso-phy,〟
〝and on the other side between the make-believe of a few writers who have received part of the tradition and think that it consti-tutes a legal title to scatter dust in the eyes of the world without,〟
〝I feel that the time has come to say what it is possible to say,〟
〝so that the effect of current charlatanism and unin-telligence may be reduced to a minimum.〟
本文をそのまま引用しています。赤字の部分は改行時に使用されるハイフン(-)で間違いではありません。ハイフンを除いたものが元の単語になります。
〝make-believe〟のハイフンはそのままで、「作りごと」というような意味を持つ複合語です。
では、よろしくお願いいたします。
〝伝統を知らぬ者たち〟への静かな怒り――ウェイト、ついに沈黙を破る
まず、〝Further-more, between the follies on the side of those who know nothing of the tradition, yet are in their own opinion the exponents of something called occult science and philoso-phy,〟ですが、単語や熟語の整理から行っていきます。
これまでに扱ったことがある単語もありますが、すぐ意味を忘れてしまうんですよね。。。
・furthermore → さらに、その上、加えて
・opinion → 意見、見解、思い込み
・exponents → 提唱者、代表者
・philosophy → 哲学
※これらはほんの一例です。
では、順番に見ていきましょう。
まず〝Furthermore〟ですが、こちらは「さらに」とか「その上」とか、そういう接続詞のような役割をする単語なのですが、「前に述べたことに続けて、もう1つ重要なことを言うよ!」というニュアンスだそうです。
もう1つ重要なこと、、、
何でしょう?
楽しみですね!!
次に〝between the follies〟ですが、こちらは「愚かしさたちの間で」というような意味になると思います。
以前にも、何処かで扱ったことがある気がするのですが、この〝between〟は、通常は「~の間で」とか「~の間にある」というような意味になると思いますが、この後の A:「on the side of...」と、2つ目の文章に B:「on the other side...」とあるので、「AとBの両方に」という意味になるそうです。
そして、〝on the side of those who know nothing of the tradition〟ですが、こちらは「伝統について何も知らない者たちの側にある」というような感じでしょうか。
もしくは、「伝統について何も知らない者たちの側面」というような意味になるかと思いますが、この辺りは最後に調整しますね。
また、この「伝統」というのはもちろん、ウェイトの愛する「神秘主義の秘義や伝統」という意味の「伝統」だと思います。
これは完全に、特定の何かに向けた批判的な文章な気がします。。。
なんだか面白くなってまいりました。
そして、少し長くなってしまうのですが一気にいきます。
〝yet are in their own opinion the exponents of something called occult science and philoso-phy〟こちらは「にも関わらず、彼ら自身の意見の中では〝オカルト科学及び哲学〟と呼ばれる何かの提唱者たちである。」という感じでしょうか。
おそらく、自分たちで勝手に「私はオカルト科学者だ!(主:そんな人いるんですか?)」とか「私は哲学者だ!」などと言い張っている人たちへ向けたような言葉なのでしょう。
私もよく「人間の形をした何かだ、、、」という表現、使っていたなぁ。。。(心の声)
批判且つ、「認めないぞ!」という気持ちも現れている気がしますね。
きっと「オカルトの〝オ〟の字も知らんくせに!!(怒)」という面持ちで、怒りの感情を顕にしてきた部分だったのかも知れません。
基本的にウェイトの文章は、皮肉が効いているとは言え、個人的にはあまり大きな〝感情〟の起伏は見られないと感じています。
かと言って、〝おとなしい〟わけでもないんですよね。
もちろん、これらはあくまで公の、一般に向けた表向きの本でしかありませんから、もし実際に会ってお話しできていたら「本当にふざけんなよ!どいつもこいつも〝オカルト〟を冒涜しやがって!」なんて言って、怒り散らしていたかも知れませんけど。。。
では、まとめてみましょう。
〝Further-more, between the follies on the side of those who know nothing of the tradition, yet are in their own opinion the exponents of something called occult science and philoso-phy,〟
→ さらに、愚かしさたちの間で、伝統について何も知らない者たちの側にある――にもかかわらず、彼ら自身の意見の中では、「オカルト科学及び哲学」と呼ばれる何かの提唱者たちである。
もちろん最後は、もう少し自然な文章に意訳しますが、ひとまず今の段階では、不自然でも、割と文の構造や語順を忠実に訳した形にしておきます。(※当サイト比)
では、次に進みます。
もう一つの〝愚かしさ〟――〝伝統の一部〟を塵のようにまき散らす者たち
はい、では〝and on the other side between the make-believe of a few writers who have received part of the tradition and think that it consti-tutes a legal title to scatter dust in the eyes of the world without,〟を見ていきます。
また、単語や熟語の整理から行っていきます。
・on the other side → もう一方の側に
・make-believe → 作りごと、見せ掛け
・a few writers → 少数の物書きたち
・received part of → ~の一部を受け取った
・constitutes → ~と構成する、見なされる、相当する
・legal → 法的な、法律に関する、合法の、正当な
・scatter → まき散らす、ばらまく、混乱させる
・the world without → 外側の世界、世間(現在はあまり使われない表現)
※これらはほんの一例です。
もはや「お前は知っている単語があるのか?」と言われてしまうのではないかと思うくらい、ほとんどの単語を確認しているような気がします。。。
油断ができない、、、ぶつぶつ。
では、まず最初に〝and on the other side〟ですが、こちらは「そして、もう一方の側では」というような意味になるかと思います。
直訳でしたら「他方では」というような訳になると思いますが、個人的には「もう一方、、、」という方が自然な気がします。
前文の〝between〟が示していた「伝統について何も知らない者たち」と、こちらの「もう一方」を合わせて、『両方だ!!』と言う準備が整いましたね。
楽しみです。。。ふふふっ。
そして〝between the make-believe〟、こちらは「作りごとの間において」という感じでしょうか。
この〝make-believe〟は、子供の『○○ごっこ』という遊びに使われるそうですが、ここでは〝大人の欺瞞〟というような意味の皮肉になっていると思います。
そして〝of a few writers〟なのですが、こちらが「少数の物書きたちの」という意味なりますが、おそらく、以前立てた〝writers〟の考察が「正しかったのかも、、、」とも思える内容であり、すごい嬉しかったです。
後付けにはなりますが、十中八九、あの時の〝writers〟は、団員ないし神秘主義の関わりのある誰か、だったのでしょう。
そして、続きますのが〝who have received part of the tradition〟ですが、こちらは「(少数の物書きたちは)伝統の一部を受け取っている」という意味でしょうか。
私の好きな受動態です。
そして〝and think that it constitutes a legal title〟とありまして、こちらが「そして、それが正当な資格を構成すると考えている」というような意味になるかなと思います。(「そして」続きですみません。。。)
さて、いよいよ最後です。
〝 to scatter dust in the eyes of the world without〟とありますが、こちらが「世間の目に塵をまき散らすための」というような感じでしょうか。
すごい表現ですね。。。
ちなみに、この「世間」という意味を持つ〝the world without〟は、現代で使われることはほぼないそうで、やはり古風な言い回しだそうです。
また、私も一度は「世間」とは記載したものの、実際には「外側の世界」というようなニュアンスが強いそうです。
現代の英語では〝without〟は「~なしで」という意味が一般的だと思うのですが、中世~近代の英語では「外に」「外側に」というような意味があったのだとか。
要するに、伝統を守ろうと沈黙に徹する『内側』に対して、無知で騒がしい『外側』というようなものを指す、そのような表現なのではないでしょうか?
聖書やシェイクスピアにはよく出てくるのだそうですよ!?(ちなみに私、まったくそんな時間まではないのですが、シェイクスピアの作品そのものにも興味を持ち始めています。1つとしてまともに知っているものがないんですよね。。。)
では、まとめたいと思います。
〝and on the other side between the make-believe of a few writers who have received part of the tradition and think that it constitutes a legal title to scatter dust in the eyes of the world without,〟
→ そして、もう一方の側では、伝統の一部を受け取った少数の物書きたちの作り事の間において――そして、それが外側の世界の人々の目に塵をまき散らす正当な資格を構成するものだと考えている。
という感じでいかがでしょうか。
なかなかパンチのある文章ですよね。
続きが気になります。
では、先へ進みましょう。
語りの始まり――〝言えることだけ〟を言うウェイトの誠実さ
はい、では3つ目〝I feel that the time has come to say what it is possible to say,〟です。
久しぶりに、わからない単語がありませんでした。
このくらいの文章であれば、私も「すーいすい♪」なんですけどね。。。
では、まず〝I feel that the time has come〟ここまでいきましょう。
こちらは「私は感じている、その時が来たということを」という感じでしょうか。
そして、〝to say〟が「言うための」という意味ですかね。
そして最後、〝what it is possible to say〟ですが、こちらは「言うことが可能なことを」というような意味になるかと思います。
一度まとめます。
〝I feel that the time has come to say what it is possible to say,〟
→ 私は、言うことが可能なことを言うための時が来たと感じている
という感じでしょうか。
少し不自然ですが、いつも通りです。
おそらく、黄金の夜明け団の秘義のうち、語れるものと、語れないものを明確に線引きした上で、「語っても良いものなら、まさしく〝今〟語るべき時が来たのだ!!」という宣言にも思えなくありません。(いつか、似たようなことがあったような、、、はて?)
前文の「秘義の一部分を受け取っただけで大衆の目に塵をまき散らす痴れ者たち」(主観入ります)が、もし真実とするのなら、、、?
語れるものだけを語る、というウェイトの言い分は、ある意味、誠実なのかも知れません。。。
どういうわけか、私は今回の一文がかなり好きかも知れません^^
みなさんはいかがでしょう?
では、次が最後になります。
〝語ること〟で守る真理――語れる範囲で選んだ最小限の言葉たち
最後は〝so that the effect of current charlatanism and unin-telligence may be reduced to a minimum.〟です。
〝アンインテリジェンス(unintelligence)〟って、、、また、すごい単語が出てきましたね。
「知性がない」って言っていますよ。。。
だいぶ面白そうですね!
わくわくしています!!
では、まずは、単語や熟語の意味から見ていきましょう。
・effect → 結果、影響
・current → 現在の、今の
・charlatanism → いかさま、ペテン的言説
・unintelligence → 無知、知性の欠如
・reduce → 減らす、縮小する、弱める
※これらはほんの一例です。
では、順番に見ていきます。
まず〝so that〟ですが、こちらは「~するために」という意味です。
続きまして〝the effect of〟が「~の影響が」という感じかと思います。
そして、ここですね〝current charlatanism and unin-telligence〟こちらは「現在のペテンと無知」というようなことを言っていると思います。
なんとなくですが、私的には、時代背景なども考慮しますと「ペテン」と言った方がパンチがあるような気がしています。
「ペテン」と「イカサマ」、みなさんはどちらがお好みでしょう。
要は、1つ目の文章に出てきた『オカルトの〝オ〟の字も知らない無知な者たち』と、2つ目の文章に出ていた『伝統の一部を受け取っただけで殿様気分になっている少数の物書きたち』(かなり主観含みます)の2者を表しているようですが、いいですね。
素敵だと思います、よく言った、ウェイトよ!!(拍手)
そして、最後に〝may be reduced to a minimum〟とありまして、こちらが「最小限にまで減らされるかも知れない」という訳になると思うのですが、ちょっと不思議な日本語かも知れませんが、これは受動態なので、訳的にはこれであっていると思います。
では、まとめてみましょう。
〝so that the effect of current charlatanism and unin-telligence may be reduced to a minimum.〟
→ 現在のペテンと無知の影響が最小限にまで減らされるかも知れない。
というような感じになるかと思います。
ウェイトがこんなにも声を挙げて頑張っていたのに、、、
何と言うか、、、
では、最後の仕上げです。
『まとめ』に入りたいと思います。
まとめ|結論・解説・考察
では、改めて今回の一文をご紹介します。
Further-more, between the follies on the side of those who know nothing of the tradition, yet are in their own opinion the exponents of something called occult science and philoso-phy, and on the other side between the make-believe of a few writers who have received part of the tradition and think that it consti-tutes a legal title to scatter dust in the eyes of the world without, I feel that the time has come to say what it is possible to say, so that the effect of current charlatanism and unin-telligence may be reduced to a minimum.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
そして、今回のこれまでの訳です。
さらに、愚かしさたちの間で、伝統について何も知らない者たちの側にある――にもかかわらず、彼ら自身の意見の中では、「オカルト科学及び哲学」と呼ばれる何かの提唱者たちである。
そして、もう一方の側では、伝統の一部を受け取った少数の物書きたちの作り事の間において――そして、それが外側の世界の人々の目に塵をまき散らす正当な資格を構成するものだと考えている。
私は、言うことが可能なことを言うための時が来たと感じている
現在のペテンと無知の影響が最小限にまで減らされるかも知れない。
また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。
いくつかの点において、私はある種の留保を表明しなければならないのは非常に遺憾なことでありますが、しかし、それは名誉に関わる問題なのです。
最後に、本文の内容をより忠実に整えた(当サイト比)訳がこちらです。
さらに言えば、一方では、伝統について何も知らないというのにも関わらず、自らを〝オカルト科学〟や〝哲学〟の使い手か何かと語る者たちの愚行――
もう一方では、秘義のほんの一部分を受け取っただけに過ぎないにも関わらず、さもそれによって、「世間の人々の目をくらますに値する正当な資格がある」とでも思い込んでいる少数の物書きたちによる秘義の伝授ごっこ――
秘義については語ることのできる範囲に留まるが、その、これまでに蔓延してきた〝無知〟と〝ペテン〟を最小限に抑えるためにも、今こそ私が語るべき時が来たと感じている。
はい、このような形になりました。
いかがでしょう?
手前味噌になりますが、私自身〝make-believe〟を「秘義の伝授ごっこ」と訳せたのは、かなりポイントが高かったです(笑)
良い感じに皮肉を乗せれたかなと。
では、今回のこの一文において、「ここは大事かも知れないな」という点を、いくつかご説明させてください。
少しだけ、訳に対する解説もします。。。
少しだけ。。。(いつもこのような長いページを読んでくださっているみなさん、本当にありがとうございます。)
解説・考察
ポイントをお話しする前に1つだけ。。。
みなさん、この「オカルト科学」に「ふん?」となりませんでしたか?
私はなりました。
そして「どういう意味で言っているのかな?」と思ったので、しばしAIとのやり取りを繰り返しました。
おそらくですが、この「オカルト科学」は、当サイトの『オカルトとは?』で紹介しています、〝オカルト〟と呼ばれる分野全体のことを指すと考えて良さそうです。
ウェイトの思想を理解する上で知っておきたいこと
我々が思う「サイエンス」の方の〝科学〟とは、まったく関係がないと思います。
では何故、「オカルト科学」などという言い方をしたのか?
そんな疑問が生まれますよね?
これも〝おそらく〟にはなりますが、自分を「〝オカルト科学の使い手〟か何かと名乗る者たち」というような言い方をしていますが、それ自体が既に『無知の証拠だよ!!』ということなんじゃないかなと思いました。
要は、伝統あるオカルトを学ぶ者であれば、誰もが知っていること――〝オカルト〟は〝科学〟ではないということ。
〝オカルト〟は『知性の探求であり探究です。』
それなのに、自分をそのように名乗るということ自体「伝統を知らないのに、知っているふりをしている」そして、それこそが「知性の欠如」であり、まさに「ごっこ遊びでしかない」ということなのだと思います。
ちなみに、我々オカルト研究員の憧れである、ウェイト大先輩は、猛烈な神秘主義者であったことに間違いないとは思いますが、なんでも〝儀式魔術〟には思うことがあったそうです。
全部を妄信しているわけではない、ということになると思うのですね。
そして、私はこの「妄信していない」というところが、ウェイトの好きなところでもあります。
やっぱり〝まとも〟なんですよね、どう考えてみても。。。
実は私も、、、儀式魔術を真似てみること自体は面白そうだなとは思うものの(1度は体験した方が良いでしょうしね)、正直「それをしたからと言って精神的な部分で何かが変わると思えない、、、」という気持ちがあります。。。
「オカルト科学」については以上です。
では、ポイントとなる点をお話ししますね。
あっ、、、
ちなみになんですが、これは、あくまで私が訳す上で「ここは重要かな」と思ったものを挙げているだけで、英語の匠の方に聞いたら全然違うかも知れません。。。
「そんな考え方もあるんだな」くらいに気持ちで聞いていただけると、こちらもとてもやりやすいです^^
今回の一文のポイントを要約しますと、こんな感じかと思います。
- 構造を崩さない(無知とペテンとウェイト)
∟ この一文は、伝統を知らない無知な者が「自分は〝オカルト科学〟や〝哲学〟に使い手だ」などと言い張る――いわゆる本当の意味での〝知性の欠落した者たち(①)〟と、伝統の一部分しか受け取っていないのに、さもそれを真理かのよう広める伝授ごっこ気取りの物書きたち――いわゆる〝詐欺師のような者たち(②)〟と、それをなんとかして抑え込みたい〝ウェイト③〟という、この①②③の3種の登場人物という構造があるので、それを壊さないように気を付けました。 - 語ることの制限=誠実さ
∟ 先ほどもお伝えしましたが、ここではあくまでも〝語ることのできる範囲で〟という一言を添えています。
「語れないことを隠す」のではなく、「ないことを〝それらしく〟でっち上げる」わけでもなく、「語れることだけを語る」という表現が、誠実さを増す気がしました。(本当にウェイトが誠実だったかどうかはわかりませんが、、、そうであってほしいなと思います☆彡) - 批判対象は〝現象〟、語りはあくまで防御であり攻撃ではない
∟ ちょっと意外かも知れませんが、これはあくまでも〝語り〟による防御だそうで、薄っすら〝攻撃〟と思われる語は匂わせてはいますが、それはあくまで裏の設定と言いましょうか、本当自分で言うのもなんですが〝攻撃的〟と思われる部分は「気付いた人にしかわからない部分」であり、おそらく公には、それまでに広まった『誤った解釈のままタロット』に対しての世直し、というような温度感且つ表現だと思います。
細かいことを挙げればもう少しあるのですが、ポイントとしてはこの辺りが重要かなと思いました。
最後は訳についてです。
先ほども、「少し不自然だけど、多分〝受動態〟であっている」とお伝えした〝may be reduced〟なのですが、やはり、これは受動態であっていると思います。
少し説明が下手くそかも知れませんが、、、
と言いますのは、そこの文章の主語が〝誰か(人物)〟ではなく〝影響〟だから、ということなんですね。
この黄色いマーカーを引いた部分〝so that the effect of current charlatanism and unintelligence may be reduced to a minimum.〟が主語になるのですが、、、
要するに、これまでの無知とペテンによって広められ続けてきた『タロット』における現象(影響)は、ウェイト自身が拭えるものではない(減らすことはできない)、というわけなんですね。
よって、誰かによって減らされる → 受動態、というわけです。(伝わっていますか?)
ウェイトは「私がそれを撲滅する!!」とは言っていないんですね、そういう気持ちではあったでしょうけど。
あくまで「自分が語ることができる範囲のことを語って、その現象を抑えたい」というような言い方をしています。
ですから、ウェイトが語ることによって、、、
→ 少しでも誰かにその誠意が行き渡る、届く
=『真のタロット』を知る者が出てくる
=これまで野放し且つ、無法地帯だった『タロット』業界に一石を投じられた
、、、というような構図になると思うのですが。
『真のタロット』を知る者たちが増えることで、この無知とペテンのカオスに一石を投じられる、すなわち『誰かによって減らされる』ということになると思うのですが、意味、伝わりましたでしょうか。。。
以前にも、何処かでお伝えしたかも知れませんが、私、決して、自分が伝えるのが上手とか、そんなことはまったく思っていないんですね。
ですから、「どうしたら伝わりやすいかな?」ということは、常に考えているつもりです。
何もかもを、AIを通したような完璧な文章にはできませんが(というか私自身そんなもの求めてはいませんが)、できるだけこの世界観を知らない方たちにとっても楽しんでいただけるよう、なるべく堅苦しい言葉は少なくしていたいんですね。
私自身「この言葉かっこいいな!!」なんて思って、たまに、難しい言葉を使いたくなる時もあるのですが、基本的にはそのように考えています。
また、タロットに興味を持ち始めたばかりで、何故か最初にウェイトの『The Pictorial Key to the Tarot』を手に取ってしまった──そんな感度抜群な方であっても、いきなり『ユダヤ教』や『生命の木』なんて言われたら、きっと「?」となると思うんです。(でも、それは「もうそういう呼び名だから仕方ないよなー」と、私も思っていたりします。笑)
だからこそ、ウェイトの解読に不可欠な、魂を込めた1記事を書き上げました。
先ほどの『オカルトとは?』、ぜひご覧ください。
おそらく、多くの方は「早くカードの意味を知りたい」という方がほとんどだと思いますが、でもきっと、ウェイトの考え方(かなりわかりやすく説明できていると思いますので)を知った方が、より『タロット』というものに誠実であれると私は思います。
私は、いわゆる、よくあるその辺の一般的なタロット占いには興味がありません。
『ただ出たカードを読む』=『リーディング』なら好きです。(かと言って、リーディングもそこまでやりませんが)
実際、私も最初はそういうつもりでこの本を買ったのですが、何故か未だにカードの解説の章には辿り着けません。(笑)
早いもので、翻訳を始めてから、もうすぐ3ヶ月が経とうというのに。。。
ですが、訳している自分で言うのもなんですが、もし〝誠実さ〟を問うリーディングがしたいのであれば、私はウェイトの思想を知ることはとても大事だなと思いました。。。
暑いですからね、、、
宜しければぜひ、冷たいお茶に〝涼〟を感じられるような和菓子なんかを用意して、ふとした息抜きの瞬間などに『オカルトとは?』ご覧ください。(すごく長いんです!!笑)
では、最後まで見てくださり、ありがとうございました。
また次回。


