『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.6

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『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』解読・翻訳シリーズ第6回のアイキャッチ画像。ウェイト=スミスタロットを徹底追究し、表面的な解釈を超え、より魅力的なタロットの世界へ!!

こんにちは。

前回「退屈だぁ、、、」と、『オカルトやタロットというものに批判的な意見、それも猥雑なユーモアが高尚な芸術の一部ということも理解できないような人の批判は本当に退屈だ』というようなことを述べている一文でした。

前回の記事を書いている途中でもそうだったのですが、私はこの「退屈だぁ、、、」を聞くと、『呪術廻戦』の東堂くんを思い出してしまいます。

私は1人でいる時こそ忙しくしているのですが、基本的に時間を持て余すということは、生まれてこの方ほとんどないと思います。

何もそれは全部が全部〝動いている〟というわけでもないのですが、寝る以外の時間はほとんど何かしらの活動を行っています。

すごい勝手なことを言うようですが、だからこそ、確かに、他者からの受ける退屈というものは、退屈で退屈で仕方ないだろうなと思ってしまいました。

だって、仮にも、その〝退屈〟が自分発信なら仕方がないじゃないですか。

やることが見つからないとか、やりたいことがないとか、だから時間を持て余してしまって退屈だ、、、とか、そんなのは、自分の匙加減の話だと思ってしまいます。

ですが、例えば学校なんかでは「付き合わされてるのはむしろこっちなんじゃないのか?」と言いたくなるような、然程面白みもない、聞きたくもないようなことを延々と喋り続けている先生の話なんかであればいかがでしょう?

すごく耐えがたいことですよね?

それに加えて、もし友人間では求めてもないような批判をされたり、あまり正当とは言えない評価を先生から受けたとしますよね?

学校は面白くない場所へ早変わり。。。

あ、ちなみにこれは、私の子供の頃の話とかそういったことではないですからね。

私も、そう思われないようにしようと、「どうしたら私の話を面白いと思って聞いてもらえるかな?」と、日頃から思ったり考えたりはしますが、そうは言ってもなかなか一筋縄でいくものでもありません。。。

〝考え抜く〟ってすごく大変なことですよね。

ですが、そんなことも念頭に置きつつ、今回も楽しく探っていきたいと思います。

では、参りましょう!!

今回の一文 知の極み|一周回って馬鹿になれ!?

では今回の一文です。

I know also that after long deal-ing with doubtful doctrine or with difficult re-search it is always refreshing, in the domain of this art, to meet with what is obviously of fraud or at least of complete unreason.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

今回は3つに分けます。

〝I know also that after long deal-ing with doubtful doctrine or with difficult re-search

〝it is always refreshing, in the domain of this art〟

〝to meet with what is obviously of fraud or at least of complete unreason〟

本文をそのまま引用しています。赤字の部分は改行時に使用されるハイフン(-)で間違いではありません。ハイフンを除いたものが元の単語になります。

今回も読めるのに、どう訳したら良いか悩ましい単語がちらほら。。。

今回はどんな内容なのでしょう?

楽しみです!!

では、よろしくお願いいたします。

知識を究めんとする者が遭遇するもの

はい、ではI know also that after long deal-ing with doubtful doctrine or with difficult re-searchから見ていきます。

また〝I know〟から始まっているんですね。(前回の文も〝I know〟スタートだったのです)

今度は何を知っていると言うのでしょう?

単語や熟語から整理していきます。

deal(ing) → 取引、交渉、対応、関わり

long dealing with → ~との長い付き合い

doubtful → 疑わしい、信用できな

doubtful doctrine → 疑わしい教義

difficult research → 困難な研究/調査

※これらはほんの一例です。

完全に面白そうな単語が飛び交っております。

今回はそこまで皮肉が込められているようには感じませんがどうでしょう?

また、今の単語と熟語の整理のおかげで、この部分すぐ終わってしまいそうです。。。

意図していなかったのですが、まぁそんな時もありますよね。

特にそんなにポイントとなるようなとこもないかな、という感じがしますので一気にいってしまいます。

〝I know also that after long deal-ing with doubtful doctrine or with difficult re-search〟

私はまた、疑わしい教義や困難な研究に長い間取り組んだ後に(で)~ということも知っている。

というような感じでしょうか。

ちょっと文章の途中ですから、変な終わり方になってしまっていますが、割と直訳に近い形だと思います。

前回の「私は知っている」に続き、「私は~ということも知っている」という今回の出だしですね。

1つ、訳していて思ったのですが、この〝doubtful〟って、けっこうおもしろい単語だなと思いまして、これ意味としては「疑わしい」とかですが、でも単語そのものが「嘘が充満している」と言っていますよね。

なんとなく、このセンスが面白いなぁ~と思ったのでお伝えしたかったです。

次の文章で、「疑わしい教義や困難な研究に長い間取り組んだ後に」何が起きるのか?ということについて触れられていると思います。

では先へ進みましょう。

知を探求する者が遭遇したもの|爽快が意味するもの

はい、では次にit is always refreshing, in the domain of this artを見ていきます。

〝domain(ドメイン)〟という単語なのですが、こちらは「領域」「範囲」「分野」というような意味があるそうです。

あとは、あまりわからないというものでもなさそうなので、このまま前から見ていきたいと思います。

〝it is always refreshing〟「それはいつも気分をリフレッシュさせる(爽快)」というような意味だと思います。

続いて〝in the domain of this art〟ですが、こちらは「この芸術の領域内では」といった感じでしょうか。

なるほど、芸術に対してのリフレッシュですので、「新鮮な気持ちになる」とか、そのような感じでも良いかも知れません。

要は、前文で伝えていた、「疑わしい教義や困難な研究に長い間取り組んだ後に」、何かしらの形で刺激を受けているということなのでしょう。

では、まとめます。

〝it is always refreshing, in the domain of this art〟

それはいつも新鮮である、この芸術の領域内では

というような形になると思います。

なるほどなるほど!!

ちょっといい感じの訳が思い付いたかも知れません。

では最後です。

行き過ぎた研究者だけが味わえる奇妙な快楽

最後はto meet with what is obviously of fraud or at least of complete unreasonです。

単語や熟語を先にまとめます。

meet with → ~と遭遇する/出会う

obviously → 明らかに、疑いなく

fraud → 詐欺、偽り、欺瞞

at least → 少なくとも、せめて

complete unreason → 完全なる不合理、理性がまったくない状態

※これらはほんの一例です。

この本が終わる頃には、一体どれだけの「疑い」という意味やニュアンスを持った単語が出ているのでしょうか。。。

けっこういろんな単語を使って「疑い」を表現してきている気がします。

では参りましょう。

〝to meet with〟「出会う/遭遇すること」という意味になるそうですが、何に出会うのでしょう?

わくわくしています。

〝what is obviously of fraud〟とありますが、こちらは「詐欺だと明らかな(もの)」といったような感じですが、あまりに愚直過ぎますので「明白(あからさま)な詐欺」というような感じで良いかも知れません。

この〝obviously〟読めましたか?

私は読めませんでした。

「オブビアスリー」というような読み方だそうですよ。

それにしても、、、「明白な詐欺」に出会ったというようなことを言っておいでですが、一体どう続くのでしょう?

続く〝or at least of complete unreason〟は「もしくは、完全に不合理なもの、少なからず」といったような感じでしょうか。

〝at least〟「せめて」「少なくとも」というような意味ではありますが、「せめて~である」とか「まだマシなレベル」という比較のようなニュアンスがあるそうです。

ここ、ちょっと今回の曲者っぽい感じがしますね。。。

自分で訳してはいますが、私自身「完全に不合理、少なくとも」の意味がわかっていません。

ですが、一旦このまままとめてみます。

〝to meet with what is obviously of fraud or at least of complete unreason〟

明白な詐欺であるか、少なくとも完全に不合理であるものに出会う

ちょっと全文を見ないと調整しづらそうです。

先ほどの「いい訳閃いた~♪」とは一転して、全然理解が追い付いていません。。。

頑張ります。

では、まとめに入りましょう。

まとめ|結論・解説・考察

では、改めて今回の一文をご紹介します。

I know also that after long deal-ing with doubtful doctrine or with difficult re-search it is always refreshing, in the domain of this art, to meet with what is obviously of fraud or at least of complete unreason.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

そして、今回のこれまでの訳です。

→ 私はまた、疑わしい教義や困難な研究に長い間取り組んだ後に(で)~ということも知っている。

→ それはいつも新鮮である、この芸術の領域内では

→ 明白な詐欺であるか、少なくとも完全に不合理であるものに出会う

また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。

私は知っている。——ある議論では、猥雑なユーモアが高尚な芸術にとって装飾的な役割を担うことも理解せずに、それについての真偽ばかりを論じているが、これほどまでに退屈なことはない——

最後に、これらの考察を踏まえ辿り着いた、当サイトの結論がこちらです。

また私は知っている。——この壮大な知の探求の果てには、明白な詐欺や、詐欺とまではいかなくとも完全に理性の欠いたものに出会うことがあり、それはいつの時も妙に爽快に感じられるということを——

せっかくなので、前回と同じような形にしてみました。

今回の一文、やっぱり皮肉が込められていましたね。

最初はそのようには感じませんでしたが、そのことについてもご説明させてください。

きっとこの先も読んでくださいますと「あれ?皮肉ってなかなか面白いじゃん!!」なんて思っていただけることもあるかも知れません。

まずなんですが、今回も文の構造をほぼほぼ無視して訳しています。

いつも通りですが、それはその方が言っている意味が伝わりやすいと思っているからです。

ですが、どの回でもそうですが、根本的な文章の意味から大きくかけ離れていることはないと思います。

よっぽどのことがない限り、文章に使われている1つ1つ単語のセンスを全部採用しているつもりです。

かなり入念にチェックをしてから、一応投稿はしているつもりです。

ですが、今回も文の構造を意識してと言いましょうか、普通に訳してしまうと、やはりちょっと奇妙キテレツ、摩訶不思議な日本語になってしまうのですね。

私は、このような世界のことを何にも知らなくても、「あれ?もしかしたらけっこう面白いのかも知れない!!」と思っていただけるくらい、わかりやすくお伝えするをモットーにしていますので、今回はこちらを優先しまして、完全にこの文章が一体何を言いたいのか?を徹底分析いたしました。

改めて見てみますと、この一文は、「疑わしい教義や困難な研究に長い間取り組んだ末、明らかに詐欺のようなものや、完全に不合理なものに出会うことがあるのだが、何故かそれが時には新鮮な気持ちになる(または「爽快感が得られる」というような感じ)」というような、皮肉っぽいような、そうでないような皮肉が込められていると思います。

伝わっていますか?(心配。。。)

今回、本文を3つに分けましたが、これを使って、もう少し踏み込んだ解説をしたいと思います。

①〝I know also that after long deal-ing with doubtful doctrine or with difficult re-search〟

(直訳)私はまた、疑わしい教義や困難な研究に長い間取り組んだ後に(で)~ということも知っている。

こちらは、「知的な研究や探求をしているとその先には、、、」というようなことを示唆した文章なのがわかりますか?この「疑わしい教義」や「困難な研究」というのは、オカルト全般の研究を指しているのだと思いますが、私はそれをまとめて「知的な研究」としています。

〝it is always refreshing, in the domain of this art〟

(直訳)それはいつも新鮮である、この芸術の領域内では

そして、この「芸術」というのも、恐らくタロットだけに限定されるわけではなく、オカルトの幅広い分野での知的な探求のことを指しているのだろうと思いますが、「この分野において、(時に明らかな詐欺や、詐欺でなくとも不合理なものが妙な)新鮮さをもたらす」というようなことを言っているんですね。

()は、一応、後に出てくる文章の訳だからです。
これ、良い意味で「新鮮」と言っているわけではないんですね、恐らく。
感覚としましては「くだらな過ぎるものを目の当たりしてしまった、けどなんだか妙に清々した!!」みたいなニュアンスだと思うんです。
ちょっと私にはない感覚なのですが、そういう意味では「爽快」という言葉を選んだ方が、より皮肉らしさが強まるかも知れません。

〝to meet with what is obviously of fraud or at least of complete unreason〟

(直訳)明白な詐欺であるか、少なくとも完全に不合理であるものに出会う

こちらを一度、割と完璧に近い形に訳してみますと「明白な詐欺か、あるいは詐欺ではないにしても完全に理性を欠いたものに出会うこと、、、」というような意味になりまして、先ほどお伝えした〝at lesat〟は、〝fraud(詐欺)〟の方に掛かっていて「詐欺よりはマシだけど、詐欺でもないなら完全に理性を欠いたものだろう」という、いい感じに皮肉が効いた文だったのですね。

単に「詐欺よりマシ」という意味ではなかったので、少し理解するまでに時間がかかりました。
てっきり私は〝complete unreason(完全なる不合理)〟の方に絡むのかと思っていたので、最初〝at least〟の役割がよくわかりませんでした。

また「完全に不合理」という意味(訳)も、もう1つの意味の方の「理性がまったくない状態」の方から見てみた方がわかりやすかったかも知れません。
「理性がまったくない状態」「理性が欠如している」という言葉の方が、ぴんと来ませんか?

ということで、少しは繋がってきませんか?

「完全に不合理」という言葉自体、私には不合理でしたけど(笑)

また、個人的にすごく面白かったのでぜひ共有させてください。

意味がわからな過ぎて『完全に不合理』について、もう少し詳しく調べてみたんです。

物凄くざっくり言いますと「どう考えても理性では説明できないこと(もの)」というようなものだそうですが、、、

「なるほど」と思った私は、実際に言葉として『完全に不合理なもの』を再現したくなりました。

いろんな不合理

・地球はさっき誕生しました!!
 → 科学的な法則を完全に無視。

・「3」は「5」よりも大きいが、小さくもある!!
 → 数学的な論理が完全に崩壊。

・今日は明日です!!
 → 時間の概念が完全に崩壊。

・お金には価値がある!!
 → 現実的には正しいかも知れないけど、実際は紙

最後の例なんかはちょっと面白くないですか?

『完全な不合理』ってこのような感じのことらしいです。

根本的には「は?」みたいなことが『完全に不合理なもの(こと)』なのかなという感じで、本当に言ってることは無茶苦茶なのかも知れませんが、私は嫌いじゃないです。

「私は2人いる、でも1人だ!!」とか「水と炎は一緒、一緒なんだって!!」とか、そういったことも『不合理』だと言えますが、いくらこれらが「いや、実際にはあり得ないでしょ、、、」と頭ではわかっていても、いざ目の前で大事な友人とかが本気で言っていたらどうでしょう?

多分、私は大爆笑してしまうと思います。馬鹿にするというような意味ではなくて、無茶苦茶なことを言ってるけど、単純にそのことを言っている友人の熱意に驚ろき、なんとなく笑ってしまう、、、という感じで。

それは、まさしく心のリフレッシュになり得ることかも知れませんよね。

ちょっとしつこいかも知れませんが「私は嘘を付いている」という言葉も、すごい『完全に不合理』な性質を持っているのわかりますか?

「私は嘘を付いている」んですよね?

でも、この言葉が本当なら?

それは嘘を付いていないということになりますよね?

ですが、それが嘘であるのなら、この言葉が嘘ということで「本当は嘘を付いている」ということになりますよね?

ですが、、、以後、繰り返し。

自己の矛盾が延々とぐるぐるぐるぐる、この言葉そのものが成立していないというのがわかりますか?

すごい面白いです、これ!!

お笑いの世界にもこのようなセンス、ありますよね。

ちなみになんですが、「それって秩序がないってこと?」とも思ったのですが、それはまた意味が違いました。(これも突き詰めるとすごい哲学的な話だったんです!!)

ですが、、、

さすがにウェイトの皮肉はこんなに朗らかな感じではないとは思います。

わかりやすくなった方がいいかなぁ~という思いで、良かれと思って、このようなことを例に挙げましたが、実際のウェイトの文はこんな感じではありません。

この一文、知的の極みに対し、完全に知的とはかけ離れたものが対照的に置かれているのはわかりましたか?

まぁ、個人的には、本当の詐欺師というのは、すっごく頭が良い人なんだろうなと思っていますが、まぁウェイトの文章では、そういった人を指しているわけではないのはお察しいただけるかと思います。。。

本当にウェイトがそのように対比させる意図を持っていたかはわかりませんが、このような形は、いつかの文章にもありましたよね。

要は、「いわゆるその辺によくある胡散臭い適当な占いみたいなものと比較すると、私たちが愛するオカルトの研究は、比べものにならないほど難解だ」(=要は頭を使うと言っている)ということで、そして、「それらの真偽を完全に明らかにするには、とてつもない時間と労力が必要になる。」とも言っていて、結局のところ「これは知性のある者にしか扱えない領域なのだ」というようなことを言いつつも、最後に「しかし、こうした研究を長く続けていると、時にそれらの低俗なものにすら、どこか新鮮味を感じてしまうことがあるんだよな、、、」というようなことが、この一文に込められたメッセージ、、、と言いますか皮肉であり、嫌味なのだと思います。

ただ、ここは一応公の場ですから、あまりストレートには表現しませんでしたが、片や知性の極みなら、対照的となるもう片方は、、、、となれば、もうわかりますよね?

そのような皮肉(嫌味)を込めた一文だったと思います。

まぁでも、私は、ウェイトの文章が普通に面白いなぁと感じていて、なんなら「もっとやれー!!」と思ってしまっているので、今後も楽しみで仕方ありません。

今の私の世の中に対する思いや、いわゆるその辺によくある胡散臭い適当な占いみたいなものに関して思うことも、かなり完全に近い形で代弁してくれているんですよね、どういうわけか。

個人的には、どれもまともなことは言っていると思うのですよね。

ただ、ちょっと言い方がまともじゃないないだけで。。。

では、お後が宜しいようで^^

最後まで見てくださり、ありがとうございました。

ではまた次回。

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