『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.18

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『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』解読・翻訳シリーズ第18回のアイキャッチ画像。ウェイト=スミスタロットを徹底追究し、表面的な解釈を超え、より魅力的なタロットの世界へ!!

こんにちは。

先日、久しぶりに地元に帰りました、ほんの数日ですが。

今、私が暮らす、この弘前の自宅の周りもそうなんですが、本当に、私は人の気配が感じられる暮らしが向いていないんだなと、改めて実感する機会でもありました。

だからと言って、近場にスーパーもコンビニも何もないという環境ではさすがに困ってしまうのですが、、、『自宅』という場所においては、本当に人1人の気配すら感じられない空間であってほしいところです。

1人黙々と研究に臨みたいです。。。

恐らく、1記事完成させるのに掛かる時間も大幅に減ると思います。

多分Amazonが届くところであれば、割と何処でも生きていける気がするんですよね、もちろん希望はありますけど。

あぁ、海よ。。。

海が私を呼んでいる。。。

海に面した崖の上に建つ、温泉とテラス付きのモダンな二階建て住宅。大きなガラス窓から海を望む寝室と、緑に囲まれた静かなロケーションが特徴。
こんなところに住みたいです!!

ということで、少しばかり早いですが、暑中お見舞い申し上げます。

どうぞ、元気に過ごしてくださいね。

では、前回のおさらいをします。

前回は、『とある偶然により再版された〝The Tarot of the Bohemians〟という書物の中にはウェイトの序文があり、その序文の中では、その時公にできたことや、最も必要なことを述べてきた』というような内容の一文でした。

しかし、訳者である私の『何かおもしろいこと見つからないかな?』センサーが発動!!

「本当に偶然かぁ?」という疑念を持ちながら、腑に落ちない点を掘り下げていった結果、「もしかしたらこれは偶然ではないかも知れない。。。」という結論に辿り着きました。

かなり急所を突いた考察になっているかなと自負しております。

宜しければ、そちらもぜひチェックしてみてください。

では本題に入りましょう。。。

今回の一文

こちらが今回の一文です。

The present work is designed more especially—as I have intimated—to intro-duce a rectified set of cards themselves and to tell the unadorned truth concerning them, so far as this is possible in the outer circles.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

半分ほどに分けて見ていきたいと思います。

〝The present work is designed more especially—as I have intimated—to intro-duce a rectified set of cards themselves〟

〝and to tell the unadorned truth concerning them, so far as this is possible in the outer circles〟

本文をそのまま引用しています。赤字の部分は改行時に使用されるハイフン(-)で間違いではありません。ハイフンを除いたものが元の単語になります。

では、よろしくお願いいたします。

ウェイト自身が語る『The Tarot of the Bohemians』の序文

まず、こちらの〝The present work is designed more especially—as I have intimated—to intro-duce a rectified set of cards themselves〟から見ていきましょう。

単語や熟語の整理から始めます。

especially →特に、とりわけ、際立って

intimated → ほのめかす、示唆する

rectified → 修正された、改訂された

themselves → 彼ら自身、それ自体

※これらはほんの一例です。

「ほのめかす」という意味の単語も、いろいろあるんですね。

これまでにもう2~3回くらい、それぞれに違う「ほのめかす」を扱った気がします。

では、最初に〝The present work is designed more especially〟ですが、こちらは「この作品は、より特別に設計されています」というような意味でしょうか。

「この作品」というのは、恐らく、前回に出てきた『The Tarot of the Bohemians』のことで、まだ話が続いているのだと思います。

そして〝as I have intimated〟ですが、こちらは「私が示唆したように」でしょうか。

〝as〟は「~として」という意味の他に、「~のように」という意味があるんですね。

何度か扱ってるのにいつも忘れてしまいます。。。

また〝as I have intimated〟は、本文ではダッシュ(―)で囲まれていて、補足且つ特に注意を引きたい部分として使われているそうです。

私も、文の中で括弧()を使うことがあると思いますが、それに似た役割なのかな?と思います。

そう言えば、英語の文って括弧が使われているのって見たことないかも知れません。

なんて言うと『これまで数多くの英文を見た!!』というように聞こえてしまいそうですが、そういうわけではありませんが、昔から英語のサイトを見ることが割と多くて、その中ではですが、あまり括弧が使われているイメージがないなと思いました。

余談でした。。。

続いて〝to introduce a rectified set of cards themselves〟ですが、こちらは「修正されたカードのセットそのものを紹介するために」というような感じでしょうか。

ここでの〝rectified〟は、単に「修正された」という意味ではなく、体系的な調整や新たな意図を持って変更したというようなニュアンスがあるようです。

では、一度まとめます。

〝The present work is designed more especially—as I have intimated—to intro-duce a rectified set of cards themselves〟

この作品は、(私が示唆したように)より特別に修正されたカードのセットそのものを紹介するために設計されています。

という感じでいかがでしょう?

いつも通り、直訳に近い形にしてありますが、内容は伝わってきますよね。

では、次に進みます。

飾り気のない真実とは?—明かされぬ秘義と明かされるべき秘義

はい、では後半の〝and to tell the unadorned truth concerning them, so far as this is possible in the outer circles〟です。

また単語や熟語の意味から見ていきます。

unadorned → 飾り気のない、質素な

concerning → ~に関して

so far as → ~する限りでは、~の範囲で

※これらはほんの一例です。

わからない単語が多い気がしたのですが、そうでもありませんでした。。。

細かなニュアンスは拾っていかないといけない感じがするので、都度解説を交えながら進めていきます。

最初は〝and to tell〟ですが、こちらは「そして~のために語ること」というような意味になるかと思います。

ただ〝tell〟はいろいろな言葉に訳せるので、こちらは全文を見てから調整が必要かも知れません。

そして〝the unadorned truth concerning them〟ですが、こちらは「それらに関して飾り気のない真実」という感じでしょうか?

「飾り気のない」っていう言葉、すごい好きです。

ですが、「飾り気のない真実って何だろう?」なんて考え始めてしまうと、1日があっという間に終わってしまいそうです。。。ふふふっ。

〝concerning〟は、これまでにも何度か扱っておりますが、この「~に関して」という意味を持つ単語、既に5種類ほど登場しているんですね。

そして、数ある「~に関して」の中でも〝concerning〟は、まぁまぁ丁寧な「~に関して」です。

せっかくですし、しばらく毎回この表を載せようと思います。

表現意味・ニュアンス使われる場面
about最も一般的な「~について」日常会話
カジュアルなビジネス
concerning「~に関して」、ややフォーマルで問題や懸念を含む場合も報道やニュースなど
ビジネスでの説明
regarding「~に関して」、フォーマルな表現ビジネスシーン
公式な書類
as to「~について言えば」、特定の話題に限定されるフォーマルな場面
公式な説明
in respect of「~に関して」、法律・契約書などで使われる最もフォーマルな表現契約書
法律関連

そして、カードの解説に入る頃には、毎回載せるのではなく、必要に応じて載せるようにしたいと思いました。

そうすると、初めから読んでくださっている方には、ちょっとした『特別感』が生まれるかも知れませんよね。

生まれないか。。。

でもせっかくなら、最初から読んでくださっている方には、ちょっとした違いでも感じてもらえたら嬉しいじゃないですか?(もちろん、後から読んでくださる方にも楽しんでもらえるようにしたいですが)

、、、そんなことないかな。

でもやっぱり、開設当初から応援してくださっている方には、少し特別な何かをお届けしたい気持ちがあるんですよね、私自身。。。

そうだ、そうだ、そうしましょう。

ちょっと今回はこのくらいのことしか思い浮かびませんでしたけど、次回か、そのまた次回くらいまでには何か考えてみたいと思います。(どうなるのかはわかりませんが。。。)

まぁですが、このようなサイトを見付けてくださるネット逍遥氏(ネット上をお散歩するのがお好きな方のことです)さんですから、既に『~に関してマスター』かも知れませんけどね。。。

いつも、ありがとうございます。(ぺこり)

では次に進みます。

〝so far as this is possible〟ですが、こちらは直訳すると「これが可能な限り」という感じになると思いますが、多分この〝this〟は訳さなくなると思います。

そして最後に〝in the outer-circles〟で、こちらは「外側の円の中で」というような意味でしょうかね。

ちょっと不思議な日本語ですよね。

外側の円の内側、、、

何処?

一度、まとめます。

〝and to tell the unadorned truth concerning them, so far as this is possible in the outer circles〟

そして、外側の円の中で可能な限り、それらに関して飾り気のない真実を語ること

という感じでしょうか?

思ったより、意味は伝わってくる気がします。

では、『まとめ』に入ります。

まとめ|結論・解説・考察

では、改めて今回の一文をご紹介します。

The present work is designed more especially—as I have intimated—to intro-duce a rectified set of cards themselves and to tell the unadorned truth concerning them, so far as this is possible in the outer circles.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

そして、今回のこれまでの訳です。

→ この作品は、(私が示唆したように)より特別に修正されたカードのセットそのものを紹介するために設計されています。

→ そして、外側の円の中で可能な限り、それらに関して飾り気のない真実を語ること

また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。

とある偶然により、最近『The Tarot of the Bohemians』が長い時を経て再版されました。その中にある私が書いた序文では、当時公にすることが可能だったこと、また最も必要だと思われることについて述べました。

最後に、これらの考察を踏まえ辿り着いた、当サイトの結論(意訳)がこちらです。

この著作は(既に述べたように)、より一層改良されたカードそのものを発表するとともに、外環に属する領域において可能な限り、それらに関して飾らない真実を伝えることを目的としている

はい、ということでこのような形になりましたがいかがでしょう?

意訳せずとも、初めから意味は伝わってくる内容だったと思いますが、少しだけ解説をさせてください。

先ほどお伝えした『外側の円の内側』についても、「多分これかな?」というものを見付けられたので、ぜひお話ししたいです。

解説・考察

では、解説を始めます。

この一文は、前回ご紹介した Papus(パピュス)著『The Tarot of the Bohemians』に掲載されたウェイトの序文に続く内容になります。

そして、今回の一文では、その序文の中でどのようなことを伝えているか、ということについて述べているわけなんですが、私的にはここで注目すべき点は2ヶ所あります。

1つは『外側の円の内側』。

もう1つは『飾らない真実』という2つの点が、個人的に気になったポイントです。

『外側の円の内側』=『外環に属する領域』について

ではまず、『外側の円の内側』についてです。

これは勘の良い方であればすぐに気付いたかも知れません。

ですが、私は、ずっと1つの円を想像していて、その1つの円をベースに『外側の円の内側、、、』と考えていたので、「それは最初から円の内側と言えば済むものなんじゃないか?」と思っていました。

ところがずっと噛み付いていましたら「あ!!〝s〟が付いてる!!複数形なんだ!!」ということに気付き、円が1つではないということを理解しました。

ここで、先に結論をお伝えしますが(あくまで推測です)、『外側の円の内側』=『外環に属する領域』と訳しましたが、恐らく、これは『生命の木』の図に則った話かなと思います。

いつかご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、今一度この図を見てみてください。

黄金の夜明け団の位階表。第三・第二・第一のオーダーに分かれ、それぞれの位階が英語と日本語で記載されている。右側には生命の木の図が描かれ、位階の対応関係が示されている。
黄金の夜明け団の位階の図(イメージ)

恐らく、この図の1つ1つの円(スフィア)を〝circles〟と表現しているのだと思います。

そして、〝outer〟というのは、この図で言うと〝FIRST ORDER〟にあたる領域のことだと思いました。

ここで『生命の木』について詳しく取り上げるつもりはないのですが、調べていると、この〝FIRST〟〝SECOND〟〝THIRD〟と分かれている階層には、また別の呼び方があるということが判明いたしました。

  • 〝FIRST ORDER〟= 第一団「黄金の夜明け」(外陣)
  • 〝SECOND ORDER〟= 第二団「紅薔薇黄金十字」(内陣)
  • 〝THIRD ORDER〟= 第三団(秘密の首領たち)

三層に分かれた階層には、これらのような、また別の呼び方がありました。

ちなみに、確か〝THIRD ORDER〟の領域は人間では辿り着くことができないと記憶しているのですが、2名ほど(団の創設者たち)が、この〝THIRD ORDER〟に属している人物がました。

黄金の夜明け団の創設者でもある人物だったのですが、、、

うーん。。。「作った俺たちは神」ということなんでしょうか。。。

いずれ追究したいところであります。。。

Wikipediaの『黄金の夜明け団』の『団員の位階』の辺りを見ていただきますとより詳しく知ることできるので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら見てみてください。

そして、〝FIRST ORDER〟の別名が「外陣」とありますように、要は、、、

  • 0=0 Neophyte
  • 1=10 Zelator
  • 2=9 Theoricus
  • 3=8 Practicus
  • 4=7 Philosophus

これらの円(集合体なので訳では『環』としています)のことを〝the outer circles〟と示しているのではないでしょうか?

ちなみにウェイトは『中陣』の領域に達しています。

前回の一文では、『外陣』である後輩たちを慮るような記述がされていましたよね。

本当は、この図を活用して新たにわかりやすい図を作り上げれば良かったのですが、すみません、しばらくiPadを放置していたらペンの充電が0になっていて、、、指でやるのは面倒臭かったです。

今回はこのままで許してください。。。

そして、最初は〝in〟を素直に『内側』と訳してしまったのですが、これは「属する」というような形で表現した方が適切かなと思いました。

そうすると、これらの領域と、最も外側の領域=いわゆる世の大衆的な非神秘族に向けたもの、という見方もできるようになりますよね?

もう少し踏み込んでお話ししますと、最初、私は、この領域内(外陣)で得られる知識を一般の人たちにも公開するということなのか、それとも、この領域の人たちに対して、それ以上(いわゆる内陣以上)の知識を伝え広めるということなのか、どちらなのかがわかりませんでした。(意味伝わりますよね?)

ですが、これは多分、後者の方かなと思われます。

あまり細かいことはわかりませんが、文の構造的に、この〝in the outer circles〟は、場所や環境を表している可能性が高いそうです。

要は、神秘族的に言うと、ウェイトの階層に達したからこそ知り得るような知識を、それよりも下の階層の人たち、または一般の非神秘族にも伝え広める、ということなのだと思います。

以上で『外側の円の内側』=『外環に属する領域』に対する解説は終わりになります。

『飾らない真実』について

そして次に、『飾らない真実』という点についてですが、これはそこまで細かくなくてもいいかなとも思ったのですが一応。

これ、本当にはもう少しそれらしい言葉があると思います。

好みもあるかも知れませんが、私は「在りのままの真実」というような表現の方が好きです。

ですが、こうしたことには理由があります。

と言いますのは、これ多分ウェイトのちょっとした嫌味、、、と言うと少し言い過ぎなような気もしますが、恐らく多少なりとも彼の感情が含まれているかと思うのですね。

これまでの一文からもわかるように、これまで多くの人が『タロット』というもののことを、一方的な解釈や、後付けの意味などを添えて、そしてそれがあたかも真実であるかのように見せては、金儲けをしたりしてきた人が大勢いたんですよね。

あくまでウェイトの主観ではありますが。

ウェイトはこれまでずっと、そのようなことを「気に入らない!!」と、いろいろな表現を使っては皮肉を用いて否定しているわけです。

ですから、「飾り気のない」=『飾らない真実』とわざわざそのような表現をするのは、その辺の多くの人たちにとっての『タロット』というものの意識(認識)を変えたい!!という意図が強く込められているのだろうなと感じました。

このような考察を踏まえていますので、敢えて『飾らない真実』というように訳しました。

それと、最後にもう1つだけすみません。

本文には『目的』だなんていう単語は1つも入っていないんですね。

ですが、この一文には〝to tell〟という単語が用いられていて、先ほどもお伝えしましたが、これが「~するために伝えている」というような意味になるわけなのですが、、、

言い換えますと、「~を伝えることを目的としている」というような形にもできるわけで、どちらが良いかは文脈にもよると思うのですが、今回はこの『目的』を強調した方が良いかなと思ったので、そのようにしました。

では、解説は以上となります。

まだ、もう少しだけ『The Tarot of the Bohemians』に掲載されたウェイトの序文の解説が続きそうです。

では、また次回。

最後まで見てくださり、ありがとうございました。

『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.18” に対して1件のコメントがあります。

  1. カイ より:

    やりました!毎日少しずつ記事を読んでいました。ついに、追いつきましたよ。
    まだ精読が出来ていないので、もう一度読み直してから、記事にコメントしていこうかと思っています。

    僕も次々と連想するタイプです。(タロットリーダーとは、そういうものだと思います。)
    なので、僕のコメント内容も、記事から連想したことを主に書くと思います。

    豊かな学びを垣間見せてもらい、日々、楽しんでおります。
    いつも、ありがとうございます。

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