『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.21

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『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』解読・翻訳シリーズ第21回のアイキャッチ画像。ウェイト=スミスタロットを徹底追究し、表面的な解釈を超え、より魅力的なタロットの世界へ!!

本日7月7日は、世間では『七夕』と言われている日ですね。

星空の下、竹に結ばれた色とりどりの短冊とタロットモチーフのカードが静かに飾られた幻想的な七夕の夜の風景。背景には灯りのともる街並みがぼんやりと広がっている。
タロットなんかもぶら下げてみたり、、、♡

私が小学生の頃、週に1度か2度、全校朝礼がありました。

そのうちの1回は、少しエンターテイメント性のある朝礼で、、、決まって、毎年この時期になると、『七夕』のストーリーがスライドを使って紹介されていたのを思い出しました。

とは言え、、、

私は、「好きな人に1年に1回しか会えないなんてつまんない、やだ」と思うような子供で、どうも『七夕』のストーリーにはあまり共感ができません。。。(もちろん悪く言うつもりはないのですが)

ですが、あの——短冊に願いを書いて、笹の葉に結び付け、そして天へと送り出す——あの、儀式のようなものはなんだか好きなのですよね。

なんかいいじゃないですか☆彡

以前、東京の品川区に住んでいたことがあったのですが、、、

東海道沿いの商店街には街頭が並んでいて、その街頭はちょっとした工夫がされている街頭でした。

よく見ると、街頭の1つ1つが灯籠のようになっていて、夏になると「地元の小学生かな?」と見られる生徒たちの願い事が、1つ1つ街頭に飾られるのです。

稀に「えっ!?」となるような、子供だからこそ感じられる感性と言いましょうか、そのような願い事を見ますと、なんだか心が洗われるような気持ちになったのを覚えています。

「普通でいたいです。」という願い事を見た瞬間は、この世の時が止まってしまったかのような思いをしたのを覚えています。

まさか、小学生と思われる子供の口から「普通でいたい」などという願い事が出てくるなんて、、、

子供に限らず、多くの人たちが『自分は〝特別〟でありたい』と願ったり、思ったりしたことはあると思うのです。

どのような気持ちで書かれたのかはわかりませんが、大人になるに連れて『普通』でいることの難しさを感じずにはいられない私にとっては、そのようなお願い事をした子供は、もう十分過ぎるほどのオドモ、、、あるいはコトナだったと思います。(何かは察してください)

リアルタイムで読んでくださっているみなさんは、どんなお願い事をされるのでしょう。。。

ではでは、、、

本題に入ります。

前回は、『象徴の連なりが持つ真の意味(解釈)は、これまでほんの少しでも秘義を継承したことがある者ならば理解できるだろう。』という内容が語られている一文でした。

この『The Pictorial Key to the Tarot』が出版された時には、ウェイトは3つの魔術結社(または秘密結社などとも言い、神秘主義的なものを学んだり研究したりする団体のことです)に属していました。

黄金の夜明け団、薔薇十字団、フリーメイソン。

どの結社でも、それぞれの独自のスタイルで『知の象徴の書』というような形でタロットを取り入れていたようですが、ウェイト=スミスタロットには、主に黄金の夜明け団のタロットの体系が反映されています。

ですので、ここで言う『秘義を継承したことがある者』というのは、主には、黄金の夜明け団内のことを指していると考えるのが自然かなと思います。

タロットを「真に理解したい!」というお気持ちが強いみなさんも、きっと、段々と「ちょっと黄金の夜明け団、気になるなぁ、、、」なんて思ってきたのではないでしょうか?

、、、ないか。

私は「ちょっと触れただけでも理解に差があるなら、2~3日程度なら体入(体験入店ならぬ体験入団?)したいな♪」と思いました。

実は、今もこのような団体があるのかはわかりませんが(少し前に調べた時にはなさそうでしたが、でも実際はわかりませんからね)先日、きっとそういうことに精通されているであろうお方のサイトを発見いたしました!!

またいつか、その方(サイト)についても、詳しい内容を書けたらいいなと思っています。

では、雑談はこのくらいにしておきまして、参りましょう。。。

本当の『オカルト』知りたくない?

『オカルト』とは何か?|神秘学やミステリー、混同されやすい用語の違いや意味をわかりやすく整理 | タロットの世界

「オカルトとは?」を起点に、魔術・神秘学・スピリチュアルなど、混同されがちな分野の違いを整理。なるべくわかりやすく、それぞれの言葉が持つ本来の意味を丁寧にまと…

今回の一文:『意味』という言葉では表現できない領域――『象徴を読む』という真なる意味

では、今回の一文です。

As regards the verbal meanings allocated here to the more important Trump Cards, they are designed to set aside the follies and impostures of past attributions, to put those who have the gift of insight on the right track, and to take care, within the limits of my possibilities, that they are the truth so far as they go.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

こちらを3つに区切って見ていきたいと思います。

〝As regards the verbal meanings allocated here to the more important Trump Cards,〟

〝they are designed to set aside the follies and impostures of past attributions, to put those who have the gift of insight on the right track,〟

〝and to take care, within the limits of my possibilities, that they are the truth so far as they go.〟

非常に短い一文が続いていましたからね。

なんだか急にデカい獲物が来た感じがします。

では、よろしくお願いいたします。

『象徴的な意味』の次に現るは『言語的な意味』|果たして『意味』なる意味は本当に存在するのか!?

まず、こちらのAs regards the verbal meanings allocated here to the more important Trump Cards,から見ていきますが、わからない単語の整理から始めたいと思います。

as regards → ~に関して、~について

verbal → 言葉の、口語の

allocated → ~に割り当てられた、配分された

※これらはほんの一例です。

あれ!?

また「~に関して」が出てきましたね。

しかし、こちらにはこのような『秘密兵器』なるものがあります!!

表現意味・ニュアンス使われる場面
about最も一般的な「〜について」。ややカジュアルな印象日常会話
カジュアルなビジネス
concerning「〜に関して」。やや硬く、問題・懸念など深刻な話題にも報道・公的文章
説明文など
regarding「〜に関して」。現代的で自然なフォーマル表現ビジネス文書
公式な連絡・案内
as regards「〜に関して言えば」。やや格式あり、全体の話題導入に使われる書き言葉
論文や哲学的な語り
as to「〜について言えば」。特定の要素に焦点をあてる補足的表現公式文書
説明文中の要素補足
in respect of「〜に関して」。契約・法律文書で使われる最も格式の高い表現契約書
法律関連文書

よって、ここでの〝as regards〟の使われ方としましては、『やや格式あり、全体の話題導入に使われる』というようになるわけなのですが、「本当だ!」と言わんばかりに、確かに文章の初めに使われていますね。

何やら、少し堅い面持ちのようです。

では、順番に見ていきましょう。

まず、〝As regards the verbal meanings〟ですが、こちらは「言語的な意味に関して言えば」という感じでしょうか。

前回まではタロットの『象徴的な意味』の方に目を向けられていたと思いますが、今回は『言語的な意味』にフォーカスするようになりました。

正直、この〝meaning〟というのも、『意味というものはない』と作者自ら語っているものに対して『意味』と訳すのはいささか違う気がするのですが、、、ですが依然として〝わかりやすい〟というところに重きを置いて、今のところは、この『意味』という訳で続行しますね。

ですが個人的には、最近の私の解釈では、意味ではなく『解釈』と訳した方が、ウェイトの思想にはあっているような気がします。。。
まぁ、今のところは『意味』ということでご容赦ください。

次に〝allocated here〟ですが、こちらは「ここに割り当てられた」という意味ですね。

そして〝to the more important Trump Cards〟は、「より重要な大アルカナに対し」というような意味になるかと思いますが、、、

こちら、この〝Trump Cards〟をどう訳しましょうかね。。。

ご存知の方も多いと思いますが、ちょっとだけ小話を挟みます。

実は〝トランプ〟じゃ通じない!?

日本で〝トランプ〟と言えば、ババ抜きやポーカーでおなじみの――いわゆる♡♠♣♢というスートが並んだ52枚のカードのことを思い浮かべますよね?
ですが実は、それは日本独自の呼び方になります。
英語圏では〝Trump(Cards)〟と言った場合、タロットでは『大アルカナ』――つまり、〝愚者〟や〝魔術師〟などのカードのことを指します。
それ以外の事柄であれば「切り札」「決め手」というような意味で用いられることが多く、通常、私たちが思い浮かべる〝トランプ〟とは別のもの(というかむしろ日本が少数派、、、)として受け取られてしまいます。
日本で言う〝トランプ〟は、海外ではほとんど通じず、正しくは〝playing cards〟と言います。

はい、ということなのですが、こちらはあくまでも『一般論』でして、またウェイトの訳を進めていくうちに「あれ?実は違うんじゃない?」なんていうこともあるかも知れないなと思っています。

ですので、〝ひとまずの措置〟として『大アルカナ』と訳させておいてください。。。

では、まとめたいと思います。

〝As regards the verbal meanings allocated here to the more important Trump Cards,〟

ここに割り当てられた、より重要な大アルカナに対する言語的な意味に関して言えば

というような感じでしょうか。。。(もちろん敢えての超直訳です)

『ここに割り当てられた』というのが、「この話の部分に割り当てられたこと」ということなのか、「大アルカナに割り当てられた言語的な意味」という意味での『ここに割り当てられた』なのか、ちょっと今の段階ではまだ断言しにくいですが、なんとなくでも伝わるものがあるかと思います。

では、次に進みましょう。

ウェイトが目指した『正しい導き』――〝愚か〟と述べられたこれまでの意味付けを再設計する

はい、では次にthey are designed to set aside the follies and impostures of past attributions, to put those who have the gift of insight on the right track,を見ていきたいと思います。

またわからない単語や熟語の整理から始めたいと思います。

aside → 脇に、別にして、後回しにして

set aside → ~を退ける、無視する、否定する

follies(folly) → 愚行、愚かさ

imposture(s) → 詐欺、見せかけの、欺瞞

attribution(s) → 意味付け、属性付け

insight → 洞察力、深い理解

track → 道筋、方向、経路

※これらはほんの一例です。

日常的によく耳にする単語とかってあると思うのですが、意外と思っている意味とは全然違ったりしますよね。

それに、またしても、なんだか面白そうな単語が並んでいます。。。ふふっ。

では、〝they are designed〟から見ていきます。

こちらは「それらは設計されています」というような意味かと。。。

〝それら〟というのは、前文の『言語的な意味』のことだろうなと思います。

果たして、どんな設計がされているのでしょうか^^

続いて、少し長めですが〝to set aside the follies and impostures of past attribution〟こちらは「過去の意味付けの見せかけの愚かさを避けるために」というような感じでしょうか。

きっとこれまでの、神秘主義に関わりのない人たちが勝手に付けた意味や解釈のことを指しているのだと思います。

実は以前にも別の文章で「欺瞞、詐欺、偽り」などという意味を持つ〝fraud〟という単語が使われていたことがあります。

ここで使われている〝imposture(s)〟「欺瞞、詐欺・見せかけの」という意味になりますが、内容はかなり異なります。

こちらについては、最後に『まとめ』ていますので、良ければそちらの解説をご覧ください。

こうして敢えての直訳をしますと、若干言葉がきつくなる傾向はあるものの、ウェイトの言いたいことがかなりダイレクトに伝わってくる気がします。

ですから、直訳はとても大事だと思っています。

そして止められません(笑)

こうして読でんくださる方たちにとっても「大変(面倒)だろうな、、、」とは思うものの、ですが意訳だけを聞いたとて――それは〝理解した〟には含まれないという訳者である私の言い分に、どうか今後とも末永くお付き合いいただけますととっても嬉しいです。

では、次も少し長めなのですが、一気に参りましょう。

〝to put those who have the gift of insight on the right track〟ですが、これもまた訳者泣かせな。。。

こちらは「洞察力の賜物を持つ者(たち)を正しい道に導くために」という感じでしょうか。

ここで使われている〝gift〟は、あまり訳されないことの方が多いみたいなのですが(実際AIなんかでもそうでした)ニュアンス、またはウェイトの意図として、訳さないにしても、どちらかと言えば『先天的な能力=神様からのプレゼント』というような雰囲気が含まれていると思っていると良いかも知れません。

また、通常〝put〟「置く/配置する」と訳すことが多いと思いますが、文脈によっては「導く/方向付ける」という使い方もできるそうです。(はて?何処かでもお伝えしたような、、、)

では、まとめてみましょう。

〝they are designed to set aside the follies and impostures of past attributions, to put those who have the gift of insight on the right track,〟

それは、過去の意味付けられた見せかけの愚かさを避けるよう、洞察力の賜物を持つ者(たち)を正しい道に導くために設計されています。

敢えての、超愚直的な訳になりますが、けっこうなことを言っていますよね(笑)

個人的には「いいぞぉー!やれやれー!」という気持ちがあるのは否めませんが、なかなか生きていて〝愚か〟という言葉を使う機会って、そうないですよね。

日本語として不自然だということは重々承知していますが、やはりこの愚直なまでの訳というのは、伝わってくるものが全然違う気がしています。

では、次が最後の文になります。

どんな内容が続くのでしょう。

『真理』の再構築|ウェイトが心血注いだ〝可能な限り〟の改革

最後はand to take care, within the limits of my possibilities, that they are the truth so far as they go.です。

そこまで難しい単語や熟語はないように思えますが、一応確認していきます。

take care → 注意、配慮

within → ~の中で

limit(s) → 限界、制限、制約

possibilities → 可能性、あり得ること(possibilityの複数形)

so far as → ~のする限りでは、~の範囲内では

※これらはほんの一例です。

はい、では少しずつ見ていきましょう。

まず〝and take care〟ですね、こちらは「そして注意すること」という感じでしょうか。

私は、よく「Take care ね!!」と言ってしまっていました。

「気を付けてね!!」と伝える時によく使われるフレーズですが、何故かいつも「ね!」が付いてしまうのですね、、、

ですが、現地ではそれでも通じていましたし、「なんかちょっと変だな、、、」と思っていそうな雰囲気はありましたが、大体にっこりしてくれました。

では、何を「気を付ける(注意する)」と言っているのでしょうか?

それが〝within the limits of my possibilities〟になるわけなのですが、こちらは「私の数ある可能性の限界の範囲で」というような意味になるかと思います。

〝possibilities〟が〝possibility〟の複数形なのですが、なんか良いですよね。

そして続くのが〝that they are truth〟で、こちらは「それらが真実であるということ」というような意味だと思います。

そして最後の〝so far as they go〟ですが、こちらは「それらが行える範囲の中で」というような感じになるかと思います。

〝go〟は、普通は「行く」という意味を想像されると思いますが(私もそうですが)、まだ断定はできませんが、多分「及ぶ」とか「通用する」とか、そのような訳でも良い気がします。

また、このどちらの〝they〟も、多分1つ目の文章に出てきた『言語的な意味』のことを指しているのだと思うのですが、、、なんだかちょっと〝?〟が浮かぶのは私だけでしょうか?

例えば、〝go〟の訳ならまだしも、後者を「言語的な意味が行える範囲内で」と訳したとしたらいかがでしょう?(意味伝わりますかね、、、)

ちょっと意味不明ですよね。。。

後ほど、要追究ですね。

ですが敢えてここでは、やはり直訳にしておきましょう。

久しぶりに変な文章がやってきました。(歓喜)

また、この〝so far as they go〟というフレーズが、少し奥ゆかしいような印象の表現なのだそうですが。。。

あれ、、、?

『奥ゆかしい』って男性に使えたっけな、、、?(多分本来は使わないはず、、、)

まぁ、慎ましいと言いましょうか、品があると言いましょうか、そのようなイメージだそうです。

では、まとめてみましょう。

〝and to take care, within the limits of my possibilities, that they are the truth so far as they go.〟

そして注意すること、私の数ある可能性の限界の範囲内で、それらが真実であるということを。

ひとまずは、割と直訳に近いような形にしておきます。

ここからがお楽しみです。

まとめ|結論・解説・考察

では、改めて今回の一文をご紹介します。

As regards the verbal meanings allocated here to the more important Trump Cards, they are designed to set aside the follies and impostures of past attributions, to put those who have the gift of insight on the right track, and to take care, within the limits of my possibilities, that they are the truth so far as they go.

Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より

そして、今回のこれまでの訳です。

→ ここに割り当てられた、より重要な大アルカナに対する言語的な意味に関して言えば

→ それは、過去の意味付けられた見せかけの愚かさを避けるよう、洞察力の賜物を持つ者(たち)を正しい道に導くために設計されています。

→ そして注意すること、私の数ある可能性の限界の範囲内で、それらが真実であるということを。

また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。

これは、ほんの僅かにでも秘義を継承している者であれば、理解できることでしょう。

最後に、本文の内容をより忠実に整えた(当サイト比)訳がこちらです。

本書の中で、より重要としている『大アルカナ』に割り当てられた言葉による意味付け(解釈)に関して言えば、それらは、これまでに流布されてきた〝愚か〟且つ〝欺瞞〟とすら受け取れる見せ掛けの意味を排除し、洞察力を賜りし者たちが正しい道へ導かれるよう構成しました。あくまで私の力が及ぶ範囲になりますが、それらが真理であるということに心しています。

いかがでしょう?

本当は、、、

愚か且つ欺瞞に満ち溢れた人間共よ!!
よくも本来の内容も理解せず、これまで好き放題勝手に意味付けしてくれたな!!
そんな見せ掛けの意味付けなんて一斉排除してやる!!
象徴本来の価値を取り戻すのだ!!

というような、お気持ちなのかなと思います。

以前、ウェイトが掲げていた誓約にも忠実、且つ誠実で、とてもウェイトらしい一文かなと思います。

それはまるで、どろどろの鉛の中から、ほんの僅かに残された金を掬い上げる錬金術師かのように――

事実、〝愚か〟や〝欺瞞〟とまでは言いませんが、現代でも同じような現象は続いていますものね。。。

『時代は繰り返す』とは言いますが、できれば良い方向に繰り返されてほしいなと思います。。。

誰1人として、自分の幸せを願わない人はいません。

1人1人、より良い明日を願っているのは間違いないと思うのですが、個人的には、そこに至るまでの過程も大事にしたい方かなと思います。

では、意訳について解説させていただきたいと思います。

解説・考察

まず、当初「この『割り当てられた』の使い方がよくわからない。。。」というようなことをお伝えしましたが、おそらく、この『割り当てられた』は、『大アルカナのカードに〝割り当てられた〟言語的な意味』という解釈で良さそうです。

文の構造的に、直訳しますと「ここで割り当てられた」となってしまうので、若干の混乱を招きますが、おそらくこの『ここ(here)』というのも〝この文章において〟ということではなく〝本書〟という意味で、この『The Pictorial Key to the Tarot』全体の話をしているのだと思いました。

また『大アルカナ(Trump Cards)』という言葉に対して〝more important(より重要)〟とありますが、これは「大アルカナの方が小アルカナより重要、、、」ということではなく、多分「この本の中でも〝より重要な〟」ということだと解釈しています。

すごい細かな部分かも知れないのですが「えー?〝より重要〟って何より重要って言ってるの?」と思ったのしまったので突っ込まずにはいられませんでした。。。

そ・し・て・・・・・

この〝the follies and impostures〟というフレーズですが、「またキリスト教に関係する言葉かな?」と思い調べてみたのですが、どうやらそのようではありませんでした。

しかし、調べた甲斐はあって(?)この〝folly(複数形でfollies)〟〝omposuture〟は、中世の美術や風刺的な文学において、人間の愚かさや欺瞞の象徴として使われてきた(描かれてきた)言葉だそうで、知的且つ、道徳的な批判用語として、伝統的な響きを持っていると考えられるかも知れません。

【単語ごとの文化的背景】

  • folly:中世以降、人間の愚かさ・道化・誤信を表す文学的・宗教的モチーフとしてよく使われた
  • imposture偽りの教義・詐欺的な主張を指す語で、偽預言者や異端批判の文脈で登場することもある

きっとウェイトなら、このような言葉に影響されなくもないような気がします。。。

また、道中にお伝えしました通り、以前ウェイトは、「欺瞞、詐欺、偽り」など〝imposture〟と同じような意味を持つ単語の〝fraud〟という単語を使っていたのですが、何故ここではこの単語が登場したのか?

1つには、つい今しがたお伝えしました、知的な批判用語として〝impostures〟を使いたかった、ということも考えられますが、もっと重要な理由として、そもそも使い方の用途ががまったく異なるようです。

【fraudとimpostureの違い】

  • fraud:目的性が強く、金銭や利益を得るための〝意図的な〟騙しを指すことが多い。
  • imposture:〝なりすます〟など、外見や肩書きの偽装を通じた欺きを指すことが多い。

意味としては同じようなものの、このことを知り、再び〝fraud〟が使われていた一文を読み返したのですが、よりウェイトがどのような気持ちだったのかが想像できるような気がしました。

更に踏み込んでいきますが、最初〝within the limits of my possibilities〟というフレーズを、〝possibilities〟という複数形に釣られて、「私の数ある可能性の限界の範囲で」としましたが、こちらは「可能性がいっぱいある」ということではなく、どちらかと言うと、「持っている能力の範囲内で(それでも複数形になりますよね^^)」というようなニュアンスがあり、少し控えめ、且つ誠実な雰囲気が漂うみたいです。

そう、よくよく考えてみれば〝so far as they go〟も奥ゆかしい雰囲気のあるフレーズでしたので、言われてみれば確かにという感じがします。

また、これは私自身が気付いたことではないのですが、相棒が「こうじゃない?」と提案してくれたことで、とても良さそうだったので、ぜひ共有させてください。

この一文の核なるものは、おそらく『真理 vs 見せ掛けに付けられてきた意味』という構図なのではないか?というところにあるかも知れないとのことです。

確かにウェイトは、一貫して『意味という意味はない』と断言しています。

日本語で言うなら『意味』と言うより、『象徴を読む』『象徴から解釈する』というような表現の方が適切で、それは、言語を超えた何かなのかも知れません。

まぁ、確かに『意味』と並べた方が、雰囲気的には〝それっぽい〟かも知れませんけどね。

ですが、作者本人が試みたように、見せ掛けの意味を静かに跳ね除けながらも、少しでも多くの洞察力ある人間たちが真理に触れられるようにと、〝道標〟のようにこの文章が置かれているとするのなら、、、

それを使わない手はありませんよね。(とは言え少し複雑過ぎるんですよね、そもそも日本語でもありませんし、、、)

もし『真の意味』と呼べるものがあるとするのなら――それは、誰かに説明できた瞬間に終わってしまう。

そんな奥ゆかしさが、この一文には潜んでいるのかも知れません。。。

ということでした。

『意味』という言葉では表し切れない何かに触れながら、沈黙と僅かな余白の中に見出される答えこそ、、、真の『意味』なのかも知れません。

さて、みなさん、お願い事はされましたか?

さ~さ~の~は~さ~らさら~♪

天の川が夜空に輝き、星々が瞬く中、山並みと川が静かに広がる幻想的な風景。七夕を思わせる青く澄んだ銀河が、空の深みと静寂を際立たせている。
みなさんの願い事が届きますように☆彡

今回はこれで終わります。

最後まで見てくださり、ありがとうございました。

また次回。

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