『The Pictorial Key to the Tarot(PART1)』を解読しながら訳していく Vol.22
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こんにちは。
前回の一文は、〝愚か〟にも〝欺瞞〟にも通じるような、これまでの〝見せ掛けのような意味付け〟を排除し、「真にタロットを学びたい!」という洞察ある者たちにとって〝道標〟となるよう、本書『The Pictorial Key to the Tarot』の〝大アルカナ〟の章で意味のようなものを割り当てました』というような内容でした。
要するに、今ここにいるみなさん、そして私──「真にタロットを学びたい!」という熱い気持ちにより、ここに集結されている方々は、神より賜りし洞察力をもった者たち、と解釈してよろしいのでしょうか?
わっ、、、私が言ったんじゃありませんよ?
ウェイトがそう言っているのです。。。ふふふふふ♪
ということで、今回もサクサク、カントリーマァム並みにサクサクいきたいと思います。
今回の一文:名誉の守る留保の表明――ウェイトとタロットの距離感
では、今回の一文です。
It is regrettable in several respects that I must confess to certain reservations, but there is a question of honour at issue.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
非常に短いです。
特には分けず「サクッ」と見ていきたいと思います。
では、よろしくお願いいたします。
短い一文に宿る、大きな問い──ウェイトの誠実さが垣間見える
〝It is regrettable in several respects that I must confess to certain reservations, but there is a question of honour at issue.〟
まず、わからない単語から見ていきたいと思います。
・regrettable → 残念な、遺憾な
・several → いくつかの(3つ以上で〝many〟ほど多くない)
・respect → 尊敬、尊重、点(側面)
・confess → 告白する、白状する
・certain →ある特定の、確かな、ある程度の
・reservations → 予約、留保、疑念
・honour → 名誉、敬意、誠実さ
※これらはほんの一例です。
意外と、こんなに短い文なのに、わからない(もしくは忘れている)単語が多くありました。
「サクッ」といけるのか。。。
では、〝It is regrettable〟から見ていきますが、こちらは「それは遺憾である」と、何やら悲しんでいるご様子。
何に対して「遺憾だ」もしくは「残念だ」と言っているのでしょう?
続いて〝in several respects〟とありますが、こちらは「いくつかの点において」というような感じですかね。
通常、日本では〝リスペクト〟=「尊敬」みたいな意味で使われていると思いますが、「点」という意味もあるみたいです。
物事の「側面」や「切り口」というようニュアンスがあって、「つまり~という点においては」みたいな使われ方をすることが多いそうです。
そして〝that I must confess to certain reservations〟、こちらは「私がある種の留保を告白しなければならないということ」というような意味になるかと思います。
そして〝but there is a question of honour〟とありまして、こちらが「しかし、(そこには)名誉の問題がある」という意味なると思うのですが、この〝honour〟はイギリス英語だそう、アメリカ英語の〝honor〟と同じものになります。
そして最後の〝at issue〟が、こちら「問題となっている」というような意味になるかと思います。
さてさて、、、
いまいちまだ、私自身はぴんと来るものがありませんが、洞察力を賜りし者として頑張りたいと思います。
あっ、これは私が言っているんじゃありませんからね。
ウェイトが言っていたことですからね。
ということで、一度直訳に近い形でまとめてみます。
〝It is regrettable in several respects that I must confess to certain reservations, but there is a question of honour at issue.〟
→ それは、いくつかの点において遺憾なことである。それは、私はある種の留保を告白しなければならない。だがしかし、そこには名誉の問題が問題となっている。
はい、敢えてダイレクトな直訳しますと、このような形になるかなと思います。
後ろの『名誉の問題が問題と、、、』いうのは、誤りではありませんからね。
〝question〟と〝issue〟、どちらも「問題」というような意味なのです。
では、最終的な調整に参りましょう。
まとめ|結論・解説・考察
では、改めて今回の一文をご紹介します。
It is regrettable in several respects that I must confess to certain reservations, but there is a question of honour at issue.
Arthur Edward Waite
『The Pictorial Key to the Tarot』より
そして、今回のこれまでの訳です。
それは、いくつかの点において遺憾なことである。それは、私はある種の留保を告白しなければならない。だがしかし、そこには名誉の問題が問題となっている。
また、これまでの流れも把握できた方がわかりやすいと思うので、改めて前回の結論もお伝えしておきます。
本書の中で、より重要としている『大アルカナ』に割り当てられた言葉による意味付け(解釈)に関して言えば、それらは、これまでに流布されてきた〝愚か〟且つ〝欺瞞〟とすら受け取れる見せ掛けの意味を排除し、洞察力を賜りし者たちが正しい道へ導かれるよう構成しました。あくまで私の力が及ぶ範囲になりますが、それらが真理であるということに心しています。
最後に、本文の内容をより忠実に整えた(当サイト比)訳がこちらです。
いくつかの点において、私はある種の留保を表明しなければならないのは非常に遺憾なことでありますが、しかし、それは名誉に関わる問題なのです。
このような形にしました。
これまで私は1度も「留保」という単語を使ったことがなかったので、少し内容の解釈が難しかったです。
留保、、、留保、、、
では、内容について少しだけ解説をさせてください。
解説・考察
今回の一文は、意訳も含め、訳自体はそこまで難しくなかったと思います。
単純に短かったり、神秘主義的な言葉も使われておらず、一般的な英文という印象でした。
とは言え、、、
みなさん、この一文の内容自体はどうでしたか?
「サクッ」と心に響くものはありましたか?
正直に言うと、私は「留保って何?」という疑問に苦戦していました。
短い文章だったのに、内容を理解するのはまた別ものなんですね。。。
よって!!
ここからは、ウェイトが何を思って「留保を表明しなければ」と言っていたのか、私なりの解釈にはなりますが、少しご説明させていただければと思います。
これはあくまで、私の想像であり、AIなんかも駆使して辿り着いた『1つの考え方』として聞いていただけると幸いです。(まぁ、いつもそうっちゃそうなんですが)
まず前提として、ウェイトは当時の一般的な『タロット』に対して、果たして絶対的な何かを感じていたと思いますか?
いいえ、きっとそうではなかっただろう、、、と、私は思います。
タロットに限らずですが、どのような世界であっても〝やけに偏った人〟っていますよね。
例えば、、、
今のところウェイト推しの私ですが、突然、、、
「ウェイトの言っていることは全部正しい!」
「ウェイトが作ったのだから、他の解釈は間違っています!」
などと言い始めでもしたら、どうですか?
「あ、そっちいっちゃった?」「そっち系の人になっちゃったかぁ、、、」というようなことを思われると思います。
まぁ、もしかすると、これまで読んでくださっているみなさんには、既に「いやいや、お前、全然そっち側だろ(笑)」と思われているかも知れませんが。。。
確かに、そうとも言えます。
しかし、、、
原点を知らずして、何を語れるのだろう、、、?
これは、性格的なものもあるかも知れませんが、考えるまでもなく思うことです。
ですから、現にこうして、『この世のタロットの原点』と言っても差し支えないような、その〝原点〟を、私は一文ずつ解読しているわけなんですよね。
しかし、だからと言って、私は「ウェイトが言っていることが全部正しい、絶対的な真実だ!」などということは、実は、これっぽっちも思ったことはありません。
何故そう思わないのか、、、?
まず第一に、『タロット』そのものは、ウェイトが生み出したものではないからです。
その時点で私は、ある意味、ウェイトも後付けだと言える、、、と思ってしまうのです。
あくまで、『タロット』の起源はカードゲームであり、それにウェイトが信じる秩序や真理を組み込んだ――という解釈をしています。
ですので、占い的な話になりましたら今度は、『ウェイト=スミスタロットが出発点』と言いたくなる気持ちはご理解いただけるかと思います。
おそらく、ウェイトも、、、
「そう、残念ながら『タロット』って俺が生み出したものじゃないんだよね。そうだったのなら良かったんだけどさ。。。」
というような気持ちはあったと思います。
これも、あくまで想像でしかありませんが、おそらく、、、
「ただ、使わせてもらう以上は敬意を忘れるようなことはしたくない。けど、だから言って全部が全部は受け入れられるわけでもないんだよね。」
というようなことは思っていそうな気もします。
ですから例えば、ウェイト=スミスタロットは、大アルカナの一部の順番が入れ替わっている、というのは有名な話ですよね。
これがまさしく「留保」の姿と言え、元の『タロット』に敬意のようなものは示しつつも、「全部をそのまま受け入れているわけではないよ」ということの現れかなと思うのです。(きっと、それらしい最もな理由もあるとは思うのですが)
そう、、、
- 好きだけど、だからと言って何でもOKということじゃぁないんだよね。
- まぁ嫌いじゃないけど、思うところはあるよね。。。
- 言いたいことはあるけど、今じゃないよね。
- 全部を受け入れられるわけじゃないけど、でも否定の気持ちもないな。
など、、、
なんとなく、この微妙な距離感のようなものが、私にとっての「留保」だと思いました。(伝わるものがあると良いのですが)
そして、この〝残念さ〟こそ、冒頭の〝regrettable(遺憾)〟という言葉に込められている気がします。
「別に神秘主義とか、いろいろ組み込んでるけど、だからと言って、タロットが絶対的なものだなんて思っていないんだよね。もちろんやれる範囲で一生懸命考えてはいるけどさ、、、」
個人的にですが、いわゆる〝まとも〟、ウェイト的に言うなら〝誠実〟な読み手であれば、どんなに魅力的な体系を扱っていたとしても、この感覚は持ちあわせているものだと思います。
おそらく、ウェイト自身にも、大前提としてあったことなのではないでしょうか?
でなければ、とっくに「タロットは未来を予言するものである」とか言っていると思います。。。ぼそっ(小声)
本来なら、無視したっていい、、、
黙っていたって問題ない。
それなのに、ウェイトは声を挙げました。
敢えて声をあげること、それは相当な覚悟が必要だったはずです。
沈黙せず、見過ごさず、言葉にする。
それこそが、ウェイトにとっての〝名誉〟だったのかも知れません。
こんなに短い一文だったにも関わらず、実はこの一文、物凄く大切なことを言っているんですね。
これまでの、単なる占い道具(または商売道具?)としてしか扱われなかったタロットに、〝読む人の誠実さを問う道具〟として、タロットの新しい立ち位置を確立させている文章でもあると思うのです。
要するに――
遊びじゃねーんだぜ。
ということです。(違うか。。。)
〜 どのような立場で、どのような誠実さを持って読むのか 〜
まるで、ウェイトが読者に、問い掛けているような気がしました。
もちろん、誠実さがあれば何でもいいということではないと思いますが、でも誠実さなしに、意味だけを並べてみても、、、
きっと、リーディングは行き詰まることになると思います。。。
手前味噌になりますが、、、
もし今、この場に「これからウェイト=スミスタロットを真剣に学びたい!!」という方がいらっしゃいましたら、このサイトは、きっとお力になれることがあると思います。
何故なら、私自身が、ウェイトの思想をきちんと知りたいと思っているからです。(ちょっと時間は掛かってしまいますけどね)
それと、後付けにも、偶然の産物的なものにもなりますが、ある意味、英語がわからない私にだからこそ、ここまで一文一文にフォーカスできると思っています。
多分英語を理解できる人間だったら、適当に「サクッ」と読んで、なんとなくわかった気になっていただったかも知れません。
「英語ができなくて良かった!!」とは、さすがに思えませんが。。。(だってできた方がかっこいいじゃないですか?♡)で
作者も意図していない〝見せ掛けの意味〟をなぞるより、頭で考えて向き合うこと、、、
それが『読む』ということなんじゃないかなと、私は思っています。
たまには少し強気に、お伝えしてみました。
何故なら、私たちは、、、、、、ぶつぶつ
お後が宜しいようで ^^
では、今回はこれで終わりになります。
最後まで見てくださり、ありがとうございました。
いつも感謝しています。
また次回。


